
WIPO(世界知的所有権機関)にて、ボタンの抵抗感や触感を変化させ硬さや柔らかさを表現できるコントローラー向けの、ソニー・インタラクティブエンタテインメントによる特許技術が公開されました。
磁場で硬さが変わる新素材利用で更なる没入感アップを目指す

公開された文書によると、本技術はゲームプレイや個人の設定に基づいて内部機構の硬度と抵抗を変化させられるもので、磁気粘弾性エラストマという材料を用いて実現されているといいます。この材料は磁場をかけることで硬さが変化するといい、今回の特許では磁石を内部で動かして指との接触部の磁気粘弾性エラストマとの距離を調整する筒状の仕組みが説明されています。

特許の説明ではこの技術を利用することで、固い地面ではより固く、ぬかるんだ沼などでは柔らかく沈み込むような操作感を表現できるとし、ゲームにより高い臨場感を持たせられるとのこと。また、操作内容に応じて硬さを変化させることでプレイヤーの誘導にも利用できる可能性を示しました。

ボタンに指が掴まれる!?操作性やアクセシビリティの向上にも
さらに、軟化させた直後に硬化させることで何かに掴まれるような表現や引き抜くような体験も可能になるといい、この機能に連動したスティックを引っ張るような制御機構を加える可能性もあるようです。また、この軟化と硬化の仕組みを利用してより指にフィットした形状へとボタン自体を変化させて操作性を向上させる構想や、肘や手の平といった指以外の部位での操作を行えるアクセシビリティの観点からの利用も想定していることが明かされています。

なお同特許では、磁気粘弾性エラストマ以外の代替実装として、温度変化で硬さが変わる素材や、内部に気体・液体を流入させる膜状の素材を用いる方式なども記載されています。ソニーの没入感への探求が今後の製品にどのように結実するか、注目です。










