Pearl Abyssは2026年3月22日に同社が開発するゲーム『紅の砂漠』にAI生成アセットを混入していたことを公式Xアカウント上で謝罪しましたが、元ブリザード・エンターテインメントの社長として知られるマイク・イバラ氏は同謝罪ポストに対し「なぜ謝罪する必要があるのか?」と持論を述べました。
「さまざまな場所にAIが使われている今、謝る必要はない」?開発者間でも様々なスタンス

マイク・イバラ氏は『紅の砂漠』公式Xアカウントの謝罪ポストに対して、以下のような意のポストをしています。
なぜ謝る必要がある?形は違えど、AIはあらゆるビデオゲームに搭載されるだろう。
AIがゲームから冷蔵庫(既に搭載されている)に至るまで、あらゆるものに搭載されるという現実を受け入れられない少数の人たちのために、開発者がなぜ屈する必要があるのか理解できない。
男らしくしろ。
既にAIはあらゆる電子機器に搭載されるようになっている現在、開発者はAI使用の反対者に対して屈する必要はないというのが氏のスタンスのようです。
とはいえ、メーカーや開発者、そして投資家というそれぞれの立場によってAIに対してのスタンスが異なるのは確かです。
NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏は個人的にはAIスロップ(AIによる粗製乱造品)は好きではないとしつつも、NVIDIAの推し進めているDLSS 5はそうした粗製乱造を目指したものではないとし、最終的にこれらの技術の使用は開発者に委ねられるとしています。
カプコンは投資家向けの説明会において、「アイデア出し」において生成AIを活用し、グラフィックやサウンド、プログラムなどの各職域での活用方法を検証しているとしながらも、「生成AIで生み出した素材をゲームコンテンツには実装しない」という方針を明らかにしています。
レベルファイブの日野社長は「AIは人が作品を作るためのツール」とし、AI生成を単純に悪とみなすことについては否定的な見解を示しています。
一方でアメリカの投資家からは、ゲーム制作に生成AIを使用しないのは悲しいという声も聞こえます。GDC 2026において開かれた投資家のディスカッションからはゲーム業界において生成AIが受け入れられていないことを「ショックで悲しい」「素晴らしい新技術を悪者扱いしている」と述べたと伝えられています。
ゲームのプラットフォーマー側では、Epic GamesのCEOであるティム・スウィーニー氏は「ゲーム制作に生成AIを使用したかの表示の義務付け」に対しこれらの措置は不要と主張する一方で、Valveのスタッフは"食品成分表示"になぞらえ、これらの表示義務付けが必要という立場をとっています。
それぞれの立場によって大きく扱いや見方が違う「生成AI」。これからもAIを巡る議論は延々と続くのかもしれません。














