Activisionまたもや組合つぶし?「労働者の声を封じようとしている」 | GameBusiness.jp

Activisionまたもや組合つぶし?「労働者の声を封じようとしている」

Activision の土壇場でのアピールは果たして影響するのか?今後に注目です。

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Smith Collection/Archive Photos/ゲッティイメージズ
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C)Getty Images (Photo by Smith Collection/Gado / 寄稿者)

現在Diablo4の開発に関わるBlizzard Albany(旧Vicarious Visions:Activisionタイトルを開発してきた老舗デベロッパー)のQA(品質管理部門)チームは、11月18日に組合結成に関する投票の集計を行う予定ですが、約2週間という土壇場にきてActivision Blizzardは、NLRB(全米労働関係委員会)に集計延期を要請。投票用紙の押収の申し立てと同時に、同チームが独自の組合投票を行うことができるというNLRBの決定に対し控訴しています。

より良い賃金と医療保障などの確保のため、組合結成を目指すBlizzard Albany QAチームですが、Activision側は「QAチームは社内の独立した交渉部門としての資格を得るには小さすぎる」「スタジオ全体に組合化を問う投票を行うべきだ」と主張。過去に同社は買収したRaven Software QAチームの組合化投票の際にも全く同じ主張を繰り返しており、「Activisionはまたもや組合つぶしのための妨害をするのか?」と報じるメディアも。

GamesIndustry.bizに対してBlizzard Albanyのスタッフが所属する労働組合CWA(Communications Workers of America Union)のSara Steffens氏は「Activisionは労働組合の結成という労働者の法的権利を妨害しようと必死になって、過去に失敗した議論をまだ提示し続けています(※Raven QAチームは今年5月、正式に労働組合を結成)」「悲しいかな、性的暴力の報告を隠すなど従業員を黙らせようと何度も試みた会社が、組合選挙での投票を阻止し、再び労働者の声を封じ込めようとすることは驚くことではありません。この虐待的な雇用主から労働者を守る必要がある」と声明を発表。

決定次第ではアルバニーに本拠を置くDiabloチームの全員に、大きな影響を与える可能性もあますが、Steffens氏は「同社の“軽薄な”要求へのNLRBの対応に自信を持っている」「我々はActivision Blizzardの従業員の団結権を、とどこおりなく推進していく」とも述べています。


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《稲川ゆき@Game*Spark》

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