最低売上保証金を支払わず収益も奪われたままだー支援金着服疑惑のパブリッシャーPQubeに新たな告発 | GameBusiness.jp

最低売上保証金を支払わず収益も奪われたままだー支援金着服疑惑のパブリッシャーPQubeに新たな告発

トラブルを口外しないという条件付きでパブリッシング権を返還するとの提案があったとも主張。

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タイのインディーデベロッパーCorecellは、同チームが手掛けたハードコアパズルアクション『AeternoBlade II』のコンソール版販売をめぐるパブリッシャーPQube Gamesとのトラブルにより、ヨーロッパにおけるコンソール版の収益を受け取れていない状況にあると明かしました。

『AeternoBlade II』は2019年10月11日に発売された時間を操りながら戦う高難度パズルアクションシリーズの2作目。現在は戦闘システムやゲームフローなどに改良を加えた『AeternoBlade II: Director's Rewind』としてPC(Steam)及び一部コンソール向けに展開されています。

本作を手掛けたCorecellの公式Twitterアカウント(@AETERNOBLADE1)は2021年2月1日の投稿を最後に更新が長らく途絶えていましたが、2022年8月18日に突如開発の再開を予期させるツイートを新たなロゴ画像と共に投稿。その後、2022年9月1日に、パブリッシャーPQube Gamesとの間でコンソール版販売をめぐるトラブルが発生していると声明を発表しました。

声明によると、CorecellとPQube Gamesは、PQube Gamesが2019年10月よりヨーロッパにおいてPS4/XBox One/ニンテンドースイッチ版のパブリッシングを行い、Corecell側に最低売上保証金を支払うパブリッシング契約を締結。しかし、PQube Games側が最低売上保証金の小部分しか支払わなかったため、2020年9月頃にパブリッシング契約を終了しました。

ところが、パブリッシング契約終了後もPQube Games側はヨーロッパにおけるPS4/XBox One/ニンテンドースイッチ版『AeternoBlade II』の販売を継続しました。これを受け事態の解決を要求していると、PQube Games側からこのトラブルを口外せず秘密裏に処理するという条件付きでパブリッシング権の返還を提案されたとのこと。しかし、これ以上PQube Gamesと取引を行うつもりはなく、また、この一連の行為は法的に問題があるものだと感じてはいたものの、他国で訴訟を起こすだけの金銭的余裕もなく解決には至らなかったとしています。

そのため最終的に各プラットフォームの運営元に連絡を取り販売の取り下げを試みたとのこと。現状、任天堂とソニーからは販売を停止する対応があったものの、ヨーロッパのコンソール版販売から発生したはずの収益は一切受け取れていないままであるとのことです。

Corecellは『AeternoBlade II』の開発を継続するためにトラブルの早期解決を約束。また、この声明はPQube Gamesに対する攻撃を促すためのものではなく、ファンに状況を説明しゲームを取り戻して先に進むために公開したものだと付け加えました。

なお、PQube Gamesは、デベロッパーMojiken StudioとパブリッシャーToge Productionsのアドベンチャーゲーム『A Space For The Unbound 心に咲く花』に関してもコンソール向けパブリッシングにおける支援金トラブルが取り沙汰されており、反論の声明も公開しています。


《kamenoko@Game*Spark》

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