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セガサミーホールディングスが2023年3月期 第1四半期の決算を公開―リゾート需要回復の兆しで経常利益は約22%増

ビデオゲームを含むエンターテイメントコンテンツ事業は売上高を伸ばすも経常利益は微減。今後も『ソニックフロンティア』や「ペルソナ」シリーズのリマスターなど、複数のタイトルを投入します。

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セガサミーホールディングスが2023年3月期 第1四半期の決算を公開―リゾート需要回復の兆しで経常利益は約22%増
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セガサミーホールディングスは、2023年3月期 第1四半期の決算を公開しました。

2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年6月30日)

(単位は百万円)

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主に帰属する

四半期純利益

2023年3月期

第1四半期

 66,118

(11.2%)

 2,777

(△27.8%)

 4,255

(22.1%)

 3,158

(7.4%)

2022年3月期

第1四半期

 59,447

(22.9%)

 3,844

 3,484

 2,940

(注)包括利益 2023年3月期第1四半期 7,805百万円(81.0%) 2022年3月期第1四半期 4,312百万円

当第1四半期連結累計期間における売上高は66,118百万円(前年同期比11.2%増)、営業利益は2,777百万円(前年同期比27.8%減)、経常利益は4,255百万円(前年同期比22.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,158百万円(前年同期比7.4%増)となっています。

各事業を取り巻く環境としては、コンシューマー分野はグローバル市場におけるゲームコンテンツやサービスのデジタル化に伴いプラットフォームが拡大・多様化の一途をたどっているほか、F2Pやサブスクリプションサービスなど収益機会が多様化することで市場環境が大きく変化し続けていることを指摘。アミューズメント機器市場はプライズカテゴリーが好調に推移しているものの、サプライチェーンの混乱や原材料の高騰による影響も顕在化しているとしました。

遊技機業界は2022年1月末に旧規則機の撤去が完了し、新規則機の市場へと移行。パチンコ機は人気タイトルが複数登場し、根強い稼働を維持しています。パチスロ機は規制見直しに対応した新基準となる6.5号機が投入されて以降は支持されるタイトルが登場してきており、今後の需要拡大が期待されています。リゾート業界はインバウンドが渡航制限の影響を受けているものの、国内では当第1四半期連結会計期間で緊急事態宣言などの発出がなかったことから、個人客を中心に需要の回復が見られたとしています。

エンターテイメントコンテンツ事業の概況

(単位は百万円)

前年同期

連結累計期間

当第1四半期

連結累計期間

前年同期比(増減率)

外部売上高

47,440

52,778

5,337(11.3%)

セグメント間売上高

161

54

―――

売上高合計

47,602

52,832

5,230(11.0%)

経常利益

8,533

8,142

△390(△4.6%)

エンターテイメントコンテンツ事業の詳細に関しては、コンシューマー分野で『ソニックオリジンズ』、『初音ミク Project DIVA MEGA39's+』(PC版)、『十三機兵防衛圏』(スイッチ版)などが販売され、販売本数は514万本(前年同期は658万本の販売)を記録。F2Pは既存タイトルの『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク』が引き続き好調に推移しました。

アミューズメント機器分野は、UFOキャッチャーシリーズやプライズなどが中心に販売され、映像・玩具分野は、劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の公開、玩具では『メダルでバトル!恐竜図鑑パソコンΩ』などの新製品・定番製品が販売されました。

以上により売上高は52,778百万円(前年同期比11.3%増)、経常利益は8,142百万円(前年同期比4.6%減)となっています。

今後の見通しとしては、大型新作『ソニックフロンティア』をはじめ、「ペルソナ」シリーズのリマスター版となる『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』、『ペルソナ3 ポータブル』、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』の投入、『ソウルハッカーズ2』、『Two Point Campus』、『Endless Dungeon』など複数の新作タイトルが投入されます。

F2Pは既存タイトルの運営強化に取り組むほか、新作1タイトルをリリース予定。アミューズメント機器分野は引き続きUFOキャッチャーシリーズやプライズなどの販売強化に注力し、映像・玩具分野は劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』ほか新作映画の配分収入や各種映像配信の展開、玩具分野は新製品や定番製品の販売を予定しています。

今後の経営環境としては、コンシューマ分野において物価上昇や人財流動化などの影響に伴う開発コストの上昇、および開発期間の長期化について注視を必要としつつ、現時点で大きな影響はないとしています。

詳細はセガサミーホールディングスのIRライブラリページをご確認ください。

《蚩尤》

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