『Spelunky』スピードラン世界記録のModによる不正が約8年越しに判明 | GameBusiness.jp

『Spelunky』スピードラン世界記録のModによる不正が約8年越しに判明

Modツールを使用していた証拠が見つかる。

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『Spelunky』スピードラン世界記録のModによる不正が約8年越しに判明
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高難度アクション『Spelunky』のスピードラン世界記録が、不正であったことが明らかになりました。

これはYouTuberのXanaGear氏の動画にて報告されたものです。8年以上前、シーンでは全く無名の人物であるBarryMode氏が『Spelunky Classic』について2分30秒というクリア記録を残しました。ベテランスピードランナーたちは長年の間そのタイムを超えようとしてきましたが、今回そのプレイが不正であることが証明されました。

この記録は誰よりも早くspeedrun.comに投稿され、長い間「信憑性がない」と思われていましたが、それを証明するのに時間がかかってしまったといいます。疑惑が本格的にエスカレートしたのは今年の2月で、BarryMode氏の記録動画の一部シーンからタイルがひとつ抜け落ちていることをコミュニティメンバーが指摘しました。

この抜けは不正のために使用されたModによるものであると判明。どんな上手なプレイヤーでも、ローグライト的要素を備えたランダム性のある『Spelunky』で最速ルートを進み続けることは不可能ですが、BarryMode氏は常に最速ルートで攻略していました。同氏は好きな場所でセーブできるModを利用して、完璧なプレイになるまで何度も同じマップを繰り返し、その映像をつなぎ合わせていたのです。

不正を行っていたBarryMode氏は当該動画をYouTubeから削除し、speedrun.comでのモデレーター権限も剥奪されました。海外メディアWaypointの取材に対し「結婚して子供が生まれたばかりだったので、YouTubeの収入で家族を養えるかもしれない」と思いこうした行為を働いたと語りました。

BarryMode氏は行為を認め「過去に犯した愚かな行為だった」と謝罪。XanaGear氏もそれを受け止めたものの、すべてが不正だったという点には反論し「「失敗したらやり直し」の要素を排除した点を除けば、このランはあらゆる点で本物だ」「道を間違えたり、遅かったり、死んだりしたときはアイテムをすべてリセットしてレベル間の連続性を維持してリプレイしていた。家族や自分の人生の貴重な時間を無駄にしないために、運要素を回避していた。」と主張しています。

なお、現在の世界記録は今年9月にGroomp氏が残した2分40秒となっています。Groomp氏の記録が残るまでは、2010年に登録されたExplodingCabbage氏の2分53秒が実質的な世界記録でした。

《みお@Game*Spark》

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