SCE吉田修平氏に訊く、『シェンムー3』『人喰いの大鷲トリコ』発表の裏側 | GameBusiness.jp

SCE吉田修平氏に訊く、『シェンムー3』『人喰いの大鷲トリコ』発表の裏側

現地時間6月15日、ロサンゼルスで催されたSCEプレスカンファレンス「PlayStation E3 EXPERIENCE 2015」。今年度E3のホットトピックのひとつであるVRにはじまり、『シェンムー3』のKickstarter開始や、長い間沈黙を続けていた『人喰いの大鷲トリコ』などサプライズを次々

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現地時間6月15日、ロサンゼルスで催されたSCEプレスカンファレンス「PlayStation E3 EXPERIENCE 2015」。今年度E3のホットトピックのひとつであるVRにはじまり、『シェンムー3』のKickstarter開始や、長い間沈黙を続けていた『人喰いの大鷲トリコ』などサプライズを次々
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現地時間6月15日、ロサンゼルスで催されたSCEプレスカンファレンス「PlayStation E3 EXPERIENCE 2015」。今年度E3のホットトピックのひとつであるVRにはじまり、『シェンムー3』のKickstarter開始や、長い間沈黙を続けていた『人喰いの大鷲トリコ』などサプライズを次々発表し、世界のファンが歓喜。そんな興奮もさめやらぬ中、SCEワールドワイドスタジオのプレジデント吉田修平氏が、国内ゲームメディアの取材に応じ、心境や方針を語りました。

―――PlayStationのE3プレスカンファレンスを振り返っていかがですか。

吉田: (実施する前は)弊社の『人喰いの大鷲トリコ』やスクウェア・エニックスの『FF7』リメイク、『シェンムー3』などこれは盛り上がるなというサプライズを色々と用意していました。他のビッグタイトルもあわせて、良いカンファレンスになるのではと思っていましたが、あそこまでドカーンと行くとは思わなくて、終わった後にツイートをもらったりタイムラインの反応を見て、過去のE3発表会でもベストじゃないかというくらいびっくりしましたね。2年前のPS4ローンチの時よりも良かったかもしれません。日本のコンテンツが好評だったのも感慨深いものがありました。

―――『人喰いの大鷲トリコ』の発表は、本当にちゃんと作っていたんだとみんなホッとしました。吉田さんは昨年もちゃんと作っているとコメントしていましたね。

吉田: ええ、作っていると言っていたと思いますが、去年から特に順調になってきています。それまではPS3で技術的に苦労していて、当初PS3で発表した際もエンジンでは動いていたのですが、実際は動作が重く、動画用にフレームレートを上げていました。パフォーマンスを上げたり、機能を減らすなどして非常に苦労しています。そうしているうちにPS4の足音が聞こえてきて、開発環境も変わってきたので、これはPS4で作るしかないと。しかし特殊なCPUを持つPS3ですでに作りこんでいたのもあって、PS4に移行すると決まってからもかなりの時間を要しました。

それでも去年からは良い感じで開発が進んでいて、今回の発表はビデオをお見せしましたが、デモは実際にあのフレームレートで動いているんです。ただアドベンチャーゲームということで見せるのに時間がかかったり、トリコはAIで動いているので思ったように動いてくれなかったりする可能性もあるので、短時間でしっかりお見せするためにビデオにしました。

『人喰いの大鷲トリコ』は、これまで毎回ゲームイベントがあるたびに聞かれていたので、やっとこれで見せられるという。カンファレンス前の控室で上田さんと2人でいた時も、なんだかシュールな感じでした。これって現実なのかみたいな(笑)。

―――今年のSCEプレスカンファレンスのコンセプトみたいなものはありましたか?

吉田: ご覧いただいたように、ゲームのコンテンツに絞っています。ハードやネットワークサービス関連は極力短くして、とにかくコンテンツがいっぱいあるので、かなり厳選せざるを得ませんでした。ファーストパーティでも『Until Dawn』や『Tearaway』とか色々タイトルがあるのですが、まとめの映像に混ぜていくくらい、新しい発表やコンテンツが充実していたと思います。

―――E3開幕前にOculus VRの発表会があって、Microsoftとのパートナーシップやコンシューマーバージョンが発表されました。Project Morpheousについては、今後の戦略や市場投入時期などお決まりでしょうか。

吉田: 今年はGDCで、Project Morpheusの最終版ハードをお披露目していて、E3ではとにかくゲームコンテンツを体験してもらおうと決めていました。フロアでもファーストとサードあわせて20タイトルほど準備できて、実際はもっとたくさん出展の要望があったのですが、スペースの関係で20に絞りました。ハードの開発も順調ですし、コンテンツの制作者も増えつつあるので、もう少しすれば価格やパッケージ内容、OSの詳細を、どこかのタイミングでお知らせできるはずです。

―――『シェンムー3』に関して、大手のパブリッシャーがKickstarter開始をアナウンスして、かつプラットフォームも(コンソールは)独占というのは異例にも思えましたが、どのような経緯・契約で実現したのでしょうか。

吉田: 『シェンムー3』のKickstarterを実際にしているのは、鈴木裕さんのYs Netという会社で、セガでもSCEでもありません。そういう意味で大手ではないですね。Ys Netがセガから許可を得てプロジェクトを立ち上げています。実は、以前から『シェンムー3』の要望が私のところにもたくさんきていて、毎月毎月3日になると、「シェンムーを救え!」みたいなツイートがたくさん流れてくるんですよ。そこで、鈴木さん、セガ、弊社のサードパーティーリレーション担当のAdam Boyceのチームとで相談をして、いちばん注目されるE3でドカーンと発表しましょうとか、色々な形で我々もサポートして、その代わりに「コンソールはPS4で」という形で合意ができたと私は理解しています。

―――早くもKickstarterの目標金額を達成されていますね。

吉田: 『シェンムー』ですから(笑)。やっぱりいろんなことができるコンセプトのゲームで、資金がたくさんあるほど良いので、もっともっと突き抜けていってほしいなと。先日の五十嵐さんの『Bloodstained』もそうですし、実績のあるクリエイターが「いくぞ」と言うと、昔からのファンが多いのがわかりますね。

―――『シェンムー3』でSCEから具体的な支援というのは考えていますか?

吉田: 開発は鈴木さんのYs Netです。それに対してインディーサポート的なサードパーティーリレーションで色々な支援をすることになると理解しています。過去にも同じような形で、Kickstarterを行うインディーをサポートしてきていますが、今回はE3で発表するというのが特殊だったと思います。

―――今回のPlayStationカンファレンスで最も注目された『人喰いの大鷲トリコ』、『FF7』リメイク、『シェンムー3』、最後の『Uncharted 4』も含め、ほとんど2016年以降に発売されるタイトルです。とくに日本のユーザーから見て、今年の9月以降から年末商戦に向けて、どういうタイトルラインナップを期待していいのか、戦略面を教えていただけますか。

吉田: 日本のユーザーさんには、まず9月に『METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN』。そして海外タイトルがとにかく強いんです。海外で来週、日本では7月の『バットマン アーカム・ナイト』にはじまり、『Assassin's Creed Syndicate』、『Call of Duty: Black Ops 3』、『Fallout 4』、『Destiny』、『アンチャーテッド コレクション』、『Until Dawn』、『Tearaway』。好きな人にはとにかくすごいラインナップです。海外ゲームに興味のなかったユーザーも、どれでもいいからやってみてほしいです。ファンは増えてきていますが、食わず嫌いの方もたくさんいると思いますので。

それとPlayStation Plusに入ってもらえれば、毎月ごとに良いゲームを選んで提供しているので、試してもらうのはひとつの手です。あと、これから東京ゲームショウもありますし、年末の国内向けタイトルもすべて発表されているわけではないと思いますよ。

―――本日はありがとうございました。
《GameBusiness.jp》

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