ポリフォニー・デジタル山内一典氏インタビュー「リアルとバーチャルの境界線に可能性」 | GameBusiness.jp

ポリフォニー・デジタル山内一典氏インタビュー「リアルとバーチャルの境界線に可能性」

2013年冬発売予定の『グランツーリスモ6』について、「グランツーリスモ」シリーズのプロデューサー山内一典氏が、15周年イベントが開催されたイギリスのシルバーストーン・サーキットにおいて各メディアとのインタビューに応えました。

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2013年冬発売予定の『グランツーリスモ6』について、「グランツーリスモ」シリーズのプロデューサー山内一典氏が、15周年イベントが開催されたイギリスのシルバーストーン・サーキットにおいて各メディアとのインタビューに応えました。
  • 2013年冬発売予定の『グランツーリスモ6』について、「グランツーリスモ」シリーズのプロデューサー山内一典氏が、15周年イベントが開催されたイギリスのシルバーストーン・サーキットにおいて各メディアとのインタビューに応えました。
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2013年冬発売予定の『グランツーリスモ6』について、「グランツーリスモ」シリーズのプロデューサー山内一典氏が、15周年イベントが開催されたイギリスのシルバーストーン・サーキットにおいて各メディアとのインタビューに応えました。

インタビューを振り返ると、グランツーリスモがユーザーを感動させるものとして、テクノロジーの進化によって実現するゲームのクオリティと並び、現実の世界でおきる様々なプロジェクトによって新しい感動を与えていこうと、山内氏は考えているのかもしれません。

―――プレゼンテーションでは“拡張性”という話しがありましたが、どのような意味で“拡張性”とおっしゃられたのですか?

まず、マルチデバイスに対する拡張性が一つあります。これにはクライアントとサーバーも含まれます。もちろん、プレイステーション3バージョンの後には、プレイステーション4バージョンもあるわけで、そういった意味での拡張性も含まれます。

でも、まずはプレイステーション3バージョンで楽しんで頂きたいと思います。毎月アップデートされ、あるいはDLC(ダウンロードコンテンツ)が提供され、プレーヤーの皆さんが楽しみ尽くした頃に、自然にプレイステーション4バージョンが登場するのがいいなと、今は思っています。

基本的にグランツーリスモの作り方は“急がば回れ”なので、何かを成し遂げたい時は、遠回りしてもきちんと作っていくというのは、これまでも繰り返してきたことではあります。

―――昔の山内さんに『GT6』を見せたらどのような反応すると思いますか?

“自分の夢が叶った”、“こんなゲームで遊びたかった”と思うと思います。

―――この15年間の進化は自分でも驚きですか?

常に目の前にあるものを、もっと良くしていこうとやってきました。ねらってやって出来るものではないのですが、15年に渡って一つのタイトルを同じチームで作り続けられたのはとても幸運なことで、そんなチームは多分ないのではないかと思います。

―――レースゲームは昔からグラフィックの向上が驚きを与えていた部分があると思います。ハードの進化とともに、新作における驚きが少なくなってきているかと思いますが、今後、『GT』で驚きを与えたい部分はどこになりますか?

確かにハードウェアが成熟すると、プロフェッショナルな人が見れば解る部分も、一般の人が見て素人目にはなにが変わったか解らないという、微妙な世界になっているは間違いないと思います。

じゃあ、グランツーリスモはどう進んでいくかというと、もちろん、それでも僕らは新しいテクノロジーが大好きですから“極めたい”と思います。それはGT6におけるPS3、将来現れるPS4でもそうです。

もう一つは、プレゼンテーションで“リアルとバーチャルのエッジエフェクト・アクティビティ”と言いましたが、リアルとバーチャルの境界線でおきる面白いことに凄い可能性があると感じています。そこはやればやるほど面白いです。

―――笑顔で20周年を迎えるための中長期的な展望はありますか?

中長期的なことは考えていないんですが、目の前のことを改善できるところを改善してくことに尽きるんです。最近気づいたのですが、ハードワークすることって楽しいんですよ、だからその楽しさをいつまでも続けていけば未来が見えてくると、割と楽観視しております。

―――新作のGT6で、リアルとバーチャルの差はどのくらい縮まりましたか?

実は、リアルとバーチャルの差を埋めていく作業ではないんですね。むしろ、リアルとバーチャルがお互いに影響を与え合って、現実が変容していくのが一番面白いものところなんです。必ずしもリアルが絶対でバーチャルが間合いを詰めていくというものでなく、相互作用しながら面白いものが生まれていくことが、このグランツーリスモの営みであると感じています。

例えば、日産『GT-R』にはマルチファンクションメーターが付いていますよね、あれは僕らがコンセプトを決めアイデアを出して作ったものですが、既にリアルの側がバーチャル側のテクノロジーや思想を受けて現実が変容したものなのです。

あるいは、GTアカデミーもそうですが、彼らがやろうとしているのは単にレーシングドライバーとして成功を収めるということだけなく、これまでのレーシングドライバーの定義そのものを揺るがそうとしているのです。これまでのレース業界の秩序を何らかの形で壊しているに違いないと思いますよ。

―――『GT6』ではタイヤやダンパーを進化させるということですが、次のPS4になったときにどのようなことができる見込みがありますか?

PS4に関しては今日お話しすることはできないのですが……。(PS3に関して言えば)タイヤやダンパー、エアロダイナミクスにしてもそうなんですが、何かを成し遂げるためにCPUの計算力があればできるという話ではなく、(タイヤの物理現象など)わからないことがわかるようになることが進化の上で凄く大事。

今回、タイヤやダンパーの進化をできるようになったのは、CPUパワーをより絞り出したから出来る面もありますが、それ以上に、これまでわからなかったことがわかるようになったこと凄くが大きいです。まずは、プレイステーション3バージョンを楽しみにして下さい(笑)。

―――ありがとうございました。(一同)
《椿山和雄》

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