初投稿させていただきますizupyoといいます。今後ともよろしくお願い致します。今回は業界初!自社サイトにゲーミフィケーション要素を導入した米国サムスン(※1)の事例Samsung Nationをご紹介します。(※1)米国サムスンとは:電子機器、メディア、メモリ、システムインテグレーションを専門分野とした世界トップクラスのグローバル電子企業であるサムスン社(本社は韓国)の米国地域の会社です。詳しくはこちらをご覧ください。サムソン製品の代表的なものにはスマートフォンのギャラクシーがあります。■「Samsung Nation」とは?2011年11月3日にリリースされた米国サムスンコーポレートサイト(以下、サムスンサイト)の訪問者にサムスン製品や会社自体のファン(以下、サムスンファン)になってもらうように働きかけるプログラムです。米国サムスンは、Samsung Nationのことをthe exciting new loyalty program(「ユーザを楽しませてサムスンファンになってもらうプログラム」(izupyoによる意訳))と定義しています。(下の図)サイトはこちらです。Samsung Nationの機能概要を網羅的にまとめた記事はこちらをご参照ください。Samsung Nationに関するレポートを「第1回 Samsung Nation体験レポート」、「第2回 Samsung Nationをゲーミフィケーション・フレームワーク(※2)に当てはめた考察(前編)」、「第3回 Samsung Nationをゲーミフィケーション・フレームワーク(※2)に当てはめた考察(後編)」という3回に分けてお伝えしたいと思います。(第2回、第3回は共に2012年1月9日週にリリース予定です。)読者の皆様がもし自社サイトにゲーミフィケーション要素を実装するかご検討中であれば、どのように実装するのかを考える際にご参考にしていただけると幸いです。(※2)ゲーミフィケーション・フレームワークとは弊社 深田が著書「ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足」で提唱しているゲーミフィケーション要素を6つ項目に分解する考え方です。ゲーミフィケーション要素をサービスに導入する際に参考になるフレームワークとなります。詳しくは本をご覧ください。第1回の今回はユーザがサムソンサイトをより楽しく利用できる仕組みを、どのようにSamsung Nationが提供しているのかを読者の皆様に共有させていただきます。【第1回Samsung Nation体験レポート】Samsung Nationはサムスンサイトの訪問者のサムスンサイト内でのアクション(商品閲覧、Video閲覧、商品レビューなど)に対してポイント(Samsung Nationではptsと表現されています)を付与したり、Badge、Trophyを与えて、サムスンサイトの訪問者の気持ちを盛り上げています。ユーザ登録 → アクション&フィードバックと順を追って見ていきましょう!1. ユーザ登録Samsung Nationと読んで字の如く、サムスンサイトの住人(以下、ユーザ)になります。Log Inと書かれたブロック(トップページ上)にFacebook、Twitterなどと連動してアカウントを作成するアイコンがあります。私はFacebookと連動してアカウントを作ることにしました。Facebookアカウントのパスワード入力やSamsung Nationへ登録するアカウントのユーザ名、メールアドレス、パスワード、郵便番号(日本の郵便番号は入力できないので適当に10001と入力)を入力した後、個人属性もガッツリ聞いてきました。(マーケティングに活かしたいのでしょう!)Submitするとはれて私もSamsung Nationの一員となりました!ログイン後の切り替わったトップ画面でいきなりですがユーザのRankingとActivitiesが掲載されております。早くもRankingに載らなきゃ!とか、アクティビティをみんなに見せびらかさなきゃ!と単純な私は気持ち的にSamsung Nationの術中にハマってしまいそうになるのでした。。いきなりサムスンサイトを徘徊したい気持ちをグッと抑えSamsung NationブロックのMy Rewardsタグをクリックし、まずは自身の現状を把握してみました。最初はNovice(かけ出し)というTrophy(Levelに応じて新たにTrophyが授与されます。Level1ではNoviceのTrophyを与えられます。)が与えられ、ユーザ登録したからでしょうか、すでに100ポイントを獲得していました。NoviceからApprenticeにレベルアップするために必要なポイントが視覚的にわかるバーが表示されており、ここでもポイントを早く稼がないと!という気持ちに強迫観念に駆られてしまいました。(単純過ぎる。。)次にView Your Showcase!をクリックしてみましょう。ここでは取得したTrophyの一覧、サムスンサイトで実行可能なMissionの一覧をみることができます。Missionsではサムソンサイト内でどのようなアクションをとればBadgeを取得できるのかを各Badgeをマウスでタッチすることで調べることができます。ちなみに以下のようなアクションを取ることでポイントを取得できることもわかります。Q&Aに質問するだけでなく、回答することでもポイントが稼げるようになっています。こういう点でユーザ間のインタラクションも促していますね。(Q&Aでは上級者と初心者のインタラクションが想定されます。)2. アクション&フィードバックSansung Nationの概観を知ったところで、お次はサムスンサイト内でいくつかのアクションを試みました。Samsung Smart TV: Samsung Appsのビデオを見たり、LaptopをFacebookでlikeしたり、サムスンサイト内の記事をいくつか見ていきました。するとStreamer、facebook、explorerのBadgeを獲得しました。またポイントも貯まっており、Levelアップし、Trophy(Level2のApprentice(見習い))も獲得していました。おおっ!こんな簡単に!?Levelが上がっちゃうのであれば、もうちょっとがんばろうかなと思ってしまう自分がいるのでした。正直に言ってしまいますと私はそれほどサムソン製品やサービスのことを知らなかったのですが、Samsung Nationを利用することによりそれらのことをもっと知っても良いかなと思うようになりました。まさに米国サムスンがサムスンサイトの訪問者をサムスンファンに変えようとしている施策にまんまとのせられてしまった訳です。3. まとめSamsung Nationはユーザのサムスンサイト内におけるアクションにポイント、Badge、Trophyなどのフィードバックを与えることにより、ユーザの気持ちを高揚させ、サムスン製品、サービスのことをもっと知りたいと思わせる仕掛けを実装しているのでした。皆さんも一度、Samsung Nationにユーザ登録してみて、サムスンサイトを探索し、ゲーミフィケーション要素がどのようにご自身の気持ちを盛り上げてくれるのかを体験していただきたいと思います。さて次回からは今回の体験を基にSamsung Nationのゲーミフィケーション要素をゲーミフィケーション・フレームワークに落とし込み、分析を試みたいと思います。最後まで読んでいただきどうもありがとうございました。■著者紹介深田浩嗣(ふかだこうじ)株式会社ゆめみ(代表取締役 社長)。1976年京都生まれ。京都大学大学院情報学研究科在学中2000年1月に株式会社ゆめみを設立。高い技術力を駆使し、モバイルEC、メール配信、大規模CRMの開発やソーシャルゲームプロバイダなど「モバイルを戦略的に使うためのコンシェルジュ」として、モバイルインターネットサービスの企画・開発・運営を手がける。ゲーミフィケーションの詳細はコチラ。公式ブログほか、Twitterはコチラ。facebookはコチラです。
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