大和証券キャピタル・マーケッツ、「ゲーム・セクターの動向」と題するレポートを発行 | GameBusiness.jp

大和証券キャピタル・マーケッツ、「ゲーム・セクターの動向」と題するレポートを発行

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大和証券キャピタル・マーケッツは、11月25日付けで、「ゲーム・セクターの動向」と題するレポートを発行しました。ゲーム各社の上期決算や同社独自の調査をもとに、上半期(2010年4-9月期)におけるゲーム・セクターの動向をまとめたレポートです。これも非常に読み応えのある内容です。

■要旨

・有力ソフトの少なさと円高により、ハード/ソフトともに上半期の業績は低迷。リストラやアミューズメント施設関連が支えとなったものの、収益の多くを占めるパッケージ・ゲームの不調が響いた。

・下半期は、年末商戦についても慎重に臨む必要があるだろう。PS3とXbox360の新モーション・コントローラーの寄与は業界全体では限定的ではないか。大作シリーズの新作の発売予定も少ない。

・ゲーム業界に本格的に活気が戻るのは、「ニンテンドー3DS」発売以降になるのではないか。任天堂をはじめ、各社のゲーム事業の復調に貢献することになるだろう。

■ハード・ソフトとも不調

ハード販売については、特に任天堂のハードが不調だったとしています。Wiiが前年同期比14%減の497万台となり、DSシリーズが同43%減の668万台でした。それに対し、ソニーのPS3が前年同期比35%増の580万台で、PSPは37%減の270万台で、マイクロソフトのXbox360は、同22%増の415万台となりました。

ゲームソフト販売については、300-400万本を販売する大作の投入がほとんどなかった上、100-300万本の販売を目指した中堅ソフトに未達となるタイトルが目立ったとのこと。カプコン『ロストプラネット2』や『デッドライジング2』、スクエニHD『ケイン アンド リンチ2 ドッグ・デイズ』などをあげています。昨年、二極化と表現された中小タイトルの不調傾向がやや分水嶺をあげてきたかの印象があるとコメントしています。

■好調なのはアミューズメント施設関連

また、アミューズメント施設関連事業については、各社ともに好調に推移しているそうです。前期下半期までに不採算店からの撤退をすすめていたなか、既存店ベースの売上は遅くとも8月までに前年同期並に回復したほか、コスト低減努力が効いているようです。

■新プラットフォームも収益に寄与

そのほか、サード・パーティ各社が、モバイルSNSやスマートフォン、オンラインといった新しいプラットフォームへの対応を進めている点にも言及しています。規模こそまだ小さいものの、収益性は比較的良好に保てている模様としています。ユーザーの利用時間が一部、こうした新しいプラットフォームにシフトしていることを考えると、パッケージ主体の企業にとっても対応が必要とみているようです。

■今後の注目点

今後の注目点として、任天堂の3DSの投入をあげています。3DSは、裸眼3Dの先進性と後方互換による顧客基盤保持力を兼ね備える機器に仕上がったと評価し、サードパーティ各社の投入も比較的早期から期待できるため、好スタートを切ることは可能とみているようです。大和証券キャピタル・マーケッツは、3DSの販売台数について、2011年3月期は370万台、2012年3月期は1800万台、2013年3月期は2300万台と予想しています。

もうひとつの注目点として、任天堂の次世代据置機の投入時期と方向性をあげています。まだ情報がないものの、Wiiの販売台数/本数が減少していることから、来年度には何らか発表される可能性があるのではないかと推測しています。
なお、中期的には、携帯電話と携帯ゲーム機の融合進展の可能性に注目しているそうです。スマートフォンが普及したことや、Android OSの発展、ハードウェア部材の進化を背景に、今後、既存ゲーム専用機のプラットフォームを持ち込む形の融合例も出てくる可能性があるとし、マイクソロソフトの「Windows Phone 7」と「Xbox Live」の開発基盤の共通化や、AndroidベースのPSP携帯の噂などをあげています。

以後、各ハードウェアの販売台数やソフト販売本数の見通し、大和証券キャピタル・マーケッツのカバーしている上場ゲーム会社のレポートが掲載されています。いずれも興味深い内容になっており、また紹介できればと考えています。
《木村英彦》

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