「ミスター新規事業」と近未来のユーザーインターフェイス動向を語る・・・北村勝利「モバイルゲーム屋が見るビジネスの未来」第15回 | GameBusiness.jp

「ミスター新規事業」と近未来のユーザーインターフェイス動向を語る・・・北村勝利「モバイルゲーム屋が見るビジネスの未来」第15回

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今回は近未来の話を語ってみたいので、友人であり最近はiPhoneビジネスプロデューサーとして活躍する「ミスター新規事業」の加賀谷氏と最近気になる次の動向についてディスカッションしてみました。
  • 今回は近未来の話を語ってみたいので、友人であり最近はiPhoneビジネスプロデューサーとして活躍する「ミスター新規事業」の加賀谷氏と最近気になる次の動向についてディスカッションしてみました。
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今回は近未来の話を語ってみたいので、友人であり最近はiPhoneビジネスプロデューサーとして活躍する「ミスター新規事業」の加賀谷氏と最近気になる次の動向についてディスカッションしてみました。


北村;モバイル表現研究所のプロデューサーとして係わった「iButterfly」と「Phonebook」が話題を集めましたが、すでに次の動きを睨んでいる様なので関心のあるネタをちょっと教えて下さい。

加賀谷氏;そうですね。基本的に気になるポイントはUser Interface(UI)の所ですね。

前から気になっていることなんですが、セカンドライフをはじめとしたメタバースが浸透しないのは、インターフェイスの問題ではないかという仮説を持っていまして…

バーチャルの世界に入っていくのに既存のマウスやキーボードがインターフェイスでは違和感があるのではないか、という点ですね。

たとえば、頭で考えただけでそれが実際に起きる、飛んでいくような感覚がないとだめじゃないかなどなど考えていまして・・・。

以前北村氏が『マイノリティ・リポート』の話をしていたので近いところで言うと、体の動きそのものがインターフェイスになる分野なんて面白そうで、実際にはマイクロソフトがWiiに対抗すべく研究を重ねてきたプロジェクト「Project Natal」(※1)がゲームに凄い進化をもたらす気配がしています。


新型Xbox 360とKinect(旧名:Project Natal)


イギリスの開発会社Lionhead Studiosのデモ動画(再生開始1分頃からデモがスタート)



北村;ムービーを見る限りでは、全身運動のWiiみたいで確かに進化していますね。エンターテイメント以外でも色んな応用ができそうな技術です。

話は変わるんですが、最近ソフトバンクの30周年イベントで孫社長が300年ビジョンを打ち出していて、その中に50年後、1000年後のITのカタチを予言していたんですが、脳型コンピュータという所がポイントになっていました。それを見て思い出したんですが、以前加賀谷さんも似たような事をおっしゃっていたな、と。

加賀谷氏;BCIの事ですね。BCI (Brain computer Interface)、 BMI (Brain Machine Interface)とも表現するようですが、脳波でコンピュータや機械をコントロールするシステムの事が面白くて観測しています。

簡単に言うと、頭で考えるだけでマシンを操作できるシステムです。右とか左とか。脳波というのは微弱な信号なんですがコンピュータの進化にともない微弱な信号からノイズを除去する技術が進んできています。

こうした脳波を測定する技術は、医療や研究の現場で長い間使われています。頭に電極を装着し、覚醒時や睡眠時の脳波、様々な刺激を測定するEEGといわれる分野でこの計測装置はこれまで非常に高価だったんですね。ところが、これと同等の計測結果を出せるものが低価格で利用できるようになってきています。

例えば2007年のE3で発表されたニューロスカイ社の「MindSet」(※2)はその後も改良が加えられ、現在は我々が購入できる価格帯の商品になっています。

先ほど申しましたように脳波自体は頭蓋骨がシャットアウトしてしまうのでそのままだと微弱な信号なんですが、ノイズ除去の技術が進みまして、こうしたヘッドセットタイプのセンサーを使い、どこでも手軽に「集中度」や「リラックス度」が測定できるようになりつつあります。(現在取れるのは2種類のみ)


ニューロスカイの「MindSet」


北村;ほ〜…って感じですね。考えただけで気持ちが伝わるなんて思いっきり未来ですよね!?(笑

加賀谷氏;ちなみに先週、ビッグサイトで「東京おもちゃショー」がやってましたが、セガトイズのブースに脳波を使って遊ぶゲーム(※3)が展示してあったの気がつきませんでした?


セガトイズの「マインドフレックス」


YouTube− 脳波でボールをコントロールする「マインドフレックス」をプレイ



北村;気がつかないというか信じられないというか・・・。

加賀谷氏;最近の研究では、脳波から「好き/嫌い」や「快感/不快感」も取れることがわかっているため、近いうちに「感情」を活用したサービスが登場するだろうといわれています。

たとえば、機械が自分の好きな音楽を脳波によって判断・理解し、今この瞬間に好感を持たれている曲などがわかるサービスが実現できたり・・・感情にフラグを立てていくといえばわかりやすいでしょうか。

加えて、たくさんの人の「感情フラグ」をメタ情報として蓄積すれば膨大な嗜好データベースが構築できるのでテレビや新聞など、コンテンツの出し方が変わる…なんていう世界も夢ではなくなりますよね。

北村;ほとんど念力というかスプーン曲げの世界に行っちゃいますね(笑

加賀谷氏;もっと言うとサイボーグみたいな世界も出てきます。「ロボットスーツ」(※4)ってニュースで見たことはないでしょうか?

ロボットスーツは簡単にいうと着るだけで筋肉が拡張される「着るタイプ」のロボットです。人が身体を動かす際、筋肉を動かす指令が意識よりもほんのちょっと先に発信されるそうなんですが、ロボットスーツではこの信号を使い身体を動かそうと思うよりも先に機械が補助することで違和感のない筋力サポートを実現しています。これも脳波を活用した技術といえますね。体が動かない人を背負って登山する際の補助として「ロボットスーツ」を用いてエベレストに登ったという事例もあるそうです。


サイバーダインのロボットスーツ「HAL」


北村;近未来のUIのヒントが見えてきました。というかもう実現してますよね(笑)。知らなかった話ばかりでしたが。

加賀谷氏;とにかく近未来ではキーボードやマウスといった慣れ親しんだデバイスとは別のUIがつくりだすSFのような電脳世界が実現すると思います。映画の『マイノリティ・リポート』にあったジェスチャーやBCI(ブレイン・コンピュータ・インターフェイス)に加え、身近な所ではボイスコントロールを採用したUIが広まるかもしれませんね。実際にシリコンバレーではこうした近未来のUIを研究開発するベンチャーが多数立ち上がっています。

北村;ありがとうございました。さすが近未来オタクですね(失礼)。またネタがたまったら教えて下さいね。


※1 「Kinect」(キネクト)
2009年のE3で初めて発表された「キネクト(旧名:プロジェクトナタル)」。マイクロソフトがWiiのコントローラーに対抗すべく、Xbox 360に搭載した3Dカメラを用い、コントローラーを使わずに画像だけで認識する「Zカム」が使われている(イスラエルの会社の技術)

※2 「MindSet」(マインドセット)参考URL
・「MindSet」商品紹介
http://www.neurosky.jp/products.html
・ニューロスカイ
http://www.neurosky.jp/

※3 「マインドフレックス」参考URL
・「マインドフレックス」商品紹介
http://www.segatoys.co.jp/mindflex/
・TOYフォーラム2010のレポート
http://getnews.jp/archives/44878

※4 「ロボットスーツ」参考URL
・ロボットスーツ HAL の説明
http://www.cyberdyne.jp/robotsuithal/index.html
・サイバーダイン
http://www.cyberdyne.jp/

■加賀谷友典(かがやとものり) プロフィール

フリーのプランナーとしてデジタル・ネットワーク領域で多数のスタートアッププロジェクトに参加。新規事業開発における調査・コンセプトの立案、チームマネジメントが専門。主な事例としては坂本龍一インスタレーション作品「windVibe」(電通36F)「GEOCOSMOS」(日本科学未来館)、アミューズ社・音楽GPSプロジェクト、読売新聞yorimoプロジェクト等。 また、クリエイティブグループ4001fieldの一員として「iPad前夜祭」などiPhone&iPadに関する各種イベントのプロデュースや「Phonebook」「iButterfly」といった新しい体験をコンセプトにしたiPhoneアプリケーションの開発などインタラクティブ、アート領域を中心に活動。現在はスマートフォンに関わる全ての人に先端情報を提供すべく国内外のデベロッパーネットワークの構築に奔走している。

「Phonebook」
http://www.mobileart.jp/phonebook.html
「iButterfly」
http://www.mobileart.jp/ibutterfly.html
個人のブログ 
http://www.kagaya.com
《北村勝利》

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