小規模デベロッパーの明日はどこにあるのでしょうか?Facebookの『MouseHunt』で知られるHitGrabのJoel Auge氏は、小規模デベロッパーの明日はソーシャルゲームにこそあるといいます。「大手が参入してきているので、急がないといけません。あなたが小規模なインディーで、コアなゲーマー層を求めていて、ニッチなプロジェクトを進行させるのが大丈夫なら、ユーザーたちはあなたにお金を払ってくれるでしょう」Zyngaの『FarmVille』が8000万人以上のアクティブユーザーを掴み、ソーシャルゲームデベロッパーのPlayFishが3億ドル(約276億円)でEAに買収される現状を「ゴールドラッシュ」と総括。小規模デベロッパーが参入しないなら、締め出される可能性が高いと警告します。『Dictator Wars』を制作したGameLayersのCEOであるJustin Hall氏は、より小規模のデベロッパーこそ成功の可能性が高いと予想します。「もしあなたがゲームを1〜3人で作るような小さなビジネススタイルを求め、そこから若干のお金を手に入れ、プレイヤーのコミュニティと共に働くなら、Facebook上で豊かで価値あるソーシャルゲーム体験を作り出せるだろう」「小さなビジネススタイル以上のものを求め、友人同士のグループを越えて会社を育てようとするなら、それはより困難な挑戦となる。非常に賢く機敏に動く競争相手と戦わなければならなくなる」小規模であることが有利になるというのは興味深い指摘。ニッチであることを自覚した上で確実に稼いでいこうという堅実なスタイルのようです。「ゴールドラッシュ」なのに小規模というのは矛盾しているように見えますが、会社の規模が大きくなることで作品的にも小回りが利かなくなるという現象を警戒すべきであり、これまでのゲーム業界が「ゴールドラッシュ」に乗って肥大化してきたことへの反省とも言えるのではないでしょうか。
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