HIVやアルコール、ドラッグの害を訴えるシリアスゲーム、3億円の予算で制作 | GameBusiness.jp

HIVやアルコール、ドラッグの害を訴えるシリアスゲーム、3億円の予算で制作

米国ではHIVやアルコールの害を訴えるゲームが3億円規模で制作されるそうです。米国国立小児健康・発達研究所(NICHD)は、9〜14歳を対象とした教育ゲームを制作すると発表しました。

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米国ではHIVやアルコールの害を訴えるゲームが3億円規模で制作されるそうです。米国国立小児健康・発達研究所(NICHD)は、9〜14歳を対象とした教育ゲームを制作すると発表しました。

HIVやアルコールの害を子供に伝えるという内容で、特にHIVから子供を遠ざけることに重点が置かれるとのこと。プレイヤーはアバターを作って仮想都市にアクセス、「セックス、ドラッグ、アルコールに関する拒絶及び交渉術」を学ぶそうです。

予算は390万ドル(約3億5000万円)。コネチカット州では330人のテスターが選出され、『Retro-Warriors』『off-the-shelf』のいずれかのゲームがランダムに割り振られます。テスターたちは一週間当たり2日、放課後や週末にゲームをプレイするというサイクルを一ヶ月繰り返します。

現在米国では性交渉とアルコール、ドラッグの低年齢化が問題となっているそうで、NICHDのPeggy McCardleチーフは「高校生のうち7.1%が13歳になる前に性交渉を持ったという調査結果が出ています。特定グループではこの比率がさらに高くなり、黒人男性では26.2%、ヒスパニック系男性では11.9%となります。高校生の23%に飲酒の経験があるばかりか、8.3%が13歳になる前にマリファナを吸ったことがあるといいます。このプロジェクトの目的は子供たちに交渉の技術を教えること。彼らは危険の前に拒絶する技術を必要としているのです」とコメントしています。

教育を目的としたシリアスゲームは各方面から脚光を浴びています。HIVやアルコールは日本でも対岸の火事とはいえないはずで、ゲームに限らず年少者への教育は今後の急務となりそうです。
《水口真》

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