
SBIグループのメディア・エンタテインメント事業を統括するSBIネオメディアホールディングスは2026年11月2日、作詞家の秋元康氏を統括プロデューサーに迎えて、日本発の新たな知的財産(IP)を創出・育成するプラットフォーム「CONTENT INNOVATION」を始動したと発表しました。
本プロジェクトは、秋元氏が選出する音楽・映像・アニメ・ゲームなど各分野の専門プロデューサーとともに、完成作品や既存の注目人材だけでなく、まだ形になっていないアイデア段階から才能を発掘する取り組み。SBIグループが組成する出資約束金総額1,000億円の「SBI ネオコンテンツ投資事業有限責任組合」とも連携し、発掘から育成、事業化、国内外への展開までを一貫して後押しします。
秋元康氏とSBIが挑む「ゼロイチ」のIP創出―関連ファンドでは10件超の投資を決定

SBIグループは2025年5月、金融・IT・メディアを融合させて新たな成長機会を創出するため、SBIネオメディアホールディングスを設立しました。同社はグループの金融機能や顧客基盤、デジタル技術と、コンテンツ・IPの制作・発信機能を組み合わせ、発掘から投融資、収益化までを連動させる「ネオメディア生態系」の構築を進めています。
投資面では、SBIネオコンテンツファンドや、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)と共同設立したエンタメ・コンテンツ向けファンドを通じて、同分野への投融資を推進してきました。SBIネオコンテンツファンドにはアミューズメント施設「GiGO」などを運営するGENDAも有限責任組合員(LP)として3億円の出資を決めています。
両ファンドを合わせたこれまでの実績として、約400案件をリストアップしそのうち約150件の個人・事業者と面談を実施。審査および関係者との合意を経て、すでに10件超の投資を決定したとのこと。今回の「CONTENT INNOVATION」は、既存IPの成長支援にとどまらず、世に出ていない才能やアイデアの段階から関与して新たなIPを生み出す「ゼロイチ」の取り組みを強化するものです。クリエイターや事業者の企画力、秋元氏を中心とする専門集団のプロデュース力、SBIグループの事業基盤を結びつけ、日本発のIPが継続的に生まれる仕組みを構築します。
「発掘・育成・事業化」の3本柱で展開、ファンド連携で資金供給も

プロジェクトは「発掘」「育成」「事業化」の3つの柱で構成されます。「発掘」では、秋元氏が音楽・映像・アニメ・ゲームなど各分野の専門プロデューサーを選出。オーディションや企画コンペを通じて、未完成のアイデアや埋もれた才能を自薦・他薦を問わず発掘します。次世代のクリエイターやプロデューサーの発掘も対象です。
続く「育成」では、秋元氏らが発掘した企画の具体化に取り組み、コンセプト開発や制作チームの組成、事業計画の策定、権利関係の整理などを支援します。異なる分野の人材や既存IPの権利者との連携も視野に入れ、収益化や海外展開の可能性を検討します。
「事業化」では、育成・評価を経た有望なIPをSBIネオコンテンツファンドなどに推薦し、資金調達や事業展開につなげます。外部企業との共同事業も視野に入れ、SBIグループのネットワークを活用した制作・マーケティング・海外展開を支援。さらにメディアやSNS、イベントなどを通じてファンとの接点を築き、IPの長期的な成長を目指すとしています。
秋元康氏が語る「コンテンツのスタートアップ育成」と今後の展開
統括プロデューサーを務める秋元康氏は、AKB48グループや坂道グループ、男性アイドルグループ「Cloud ten」などをプロデュースしてきました。作詞した楽曲は5,000曲を超え、テレビ番組や映画の企画なども手がけています。同氏は今回のプロジェクト始動にあたり、プレスリリース内で以下のコメントを寄せました。
今回の取り組みを、エンターテインメントにおける『コンテンツのスタートアップの育成』の場にしたいと思っています。まだ見つかっていない才能やアイデアという鉱脈を探し出し、金融の力と結びつけることで、新しい作品を生み出していく。大切なのは、立派な座組をつくることではなく、「面白い」「実現したら夢がある」と思える企画に出会うことです。「こんなものをつくりたい」という強い思いを持った皆さんと、まだ世の中にないエンターテインメントを形にしていきたいと考えています。
なお、ゲーム分野を含む各ジャンルの専門プロデューサーの顔ぶれや、オーディション・企画コンペなどの具体的な取り組みについては、今後順次発表される予定です。







