日本のIPを世界へ届ける「触媒」に―UAE発Red Dunes Gamesが語る、日本市場への期待と展望【TGS2026】 | GameBusiness.jp

日本のIPを世界へ届ける「触媒」に―UAE発Red Dunes Gamesが語る、日本市場への期待と展望【TGS2026】

日本のIPを世界へ届ける「触媒」に――。UAE・アブダビを拠点とするRed Dunes Gamesが語る、日本企業との協業の可能性とは。

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日本のIPを世界へ届ける「触媒」に―UAE発Red Dunes Gamesが語る、日本市場への期待と展望【TGS2026】
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UAE・アブダビを拠点に、ゲーム開発・パブリッシング事業を展開するRed Dunes Games。昨年は日本ではアクワイアとの協働も発表し、話題となりました。同社はTGS2026に9タイトルを出展し、日本市場での存在感をさらに高めようとしています。

本稿ではTGS2026の会場でRed Dunes Gamesにインタビュー。今回は、共同創業者のSultan Al Darmaki氏、Mohamed Al Jneibi氏らを含む4名に、日本企業との協業の可能性、そして同社が今後目指すパブリッシャー像について伺いました。

日本市場で広げる協業と、Red Dunes Gamesが描く成長戦略

――まず、今回TGS2026に出展した目的を教えてください。

Red Dunes Games: 今回、東京ゲームショウに参加している目的は大きく3つあります。

ひとつは、私たちのタイトルを日本市場でさらに広めること。もうひとつは、日本のIP関連企業とのネットワークを広げること。そして日本は、ゲーム業界の中でも非常に大きなコンシューマー市場ですので、日本市場での存在感をさらに高めていきたいと考えています。

――Red Dunes Gamesはアクワイアと協働してゲーム開発を進めていますが、現在、両社はどのような関係にあるのでしょうか。

Red Dunes Games: アクワイアとの関係について言えば、私たちの関係は今も非常に強いです。今後も彼らと一緒に素晴らしいゲームを作り続けていきたいと考えています。

今回、私たち、あるいはアクワイアがこの展示会で一緒に出展する形を選ばなかった理由のひとつは、現在彼らと一緒に非常に良いものに取り組んでいるからこそです。TGSで開発を発表することではなく、良いタイトルを作るための時間をしっかり取ってもらいたかったのです。

彼らは非常に有能なチームですし、私たちも一緒に仕事ができることを誇りに思っています。そこで大切なのは、彼らが最大限力を発揮できる状況を作ることなのです。

日本のIPを世界へ届ける「触媒」に

――今後、日本のIPやデベロッパーを巻き込んだグローバルなパブリッシングなども考えているのでしょうか。

Red Dunes Games: もちろん考えています! ゲームが今のような国際的な産業になる以前から、日本のゲームはすでに世界へ出ていました。しかしその一方で、日本にはまだ国外へ十分に出られていないものもたくさんあると思っています。

私たちは単にビジネスをしているだけではなく、自分たち自身もゲーマーという消費者だと考えています。そういう立場から見ていると、日本にあるIPやアイデアは“世界の人たちに見てもらい、体験してもらうだけでも大きな可能性を持つもの”がたくさんあると感じます。それが日本発コンテンツの国際的な成功につながるのではないでしょうか。

個人的には、日本のデベロッパー、パブリッシャー、IPクリエイターには、何かクレイジーなことをするために少し背中を押してくれるUAEの友人が必要なのかもしれないと思っています。本当に、ちょっとした後押しですが。

これが様々な面で簡単なことではないことも理解しています。日本は今でも非常に強い経済力を持っています。その一方で、現在は技術や経済という面で、世界中の企業やクリエイターが以前より対等な条件で競えるようになってきています。そうした中で日本もさらに次の段階へ進んでいく必要があると思っています。

そして、Red Dunes Gamesがそうした変化を起こす「触媒」のひとつになれればと思っています。

――日本ではインディーゲームが盛り上がる一方、中規模のコンシューマータイトルも数多くあります。ゲームの規模やジャンルなど、特にフォーカスしている領域はありますか。

Red Dunes Games: 私たちがフォーカスしているのは「ゲーム」全体ですね。良いインディーゲームがあり、私たちが日本から世界へより広く届けられると思えば、もちろん一緒に仕事をしたい。同時に、より規模の大きな企業とも仕事をしていきます。どちらか一方ということではなく、両方が成立すると考えています。

――つまり、インディーかどうかではなく、おもしろいゲームであることが重要ということですね。

Red Dunes Games: そうですね。ただし、私たちが特にフォーカスしているジャンルはあります。アドベンチャーゲーム、RPG、アクションRPG、ターン制RPGなどです。こうしたジャンルで、幅広いユーザーに届くタイトルを扱いたいと考えています。

私たちはゲーム会社として、自分たちが何を求めているのかをかなり明確にしています。そこに強くフォーカスしているからこそ、社内での意思決定もしやすくなっているわけです。

Red Dunes Gamesが目指す、今後の在り方

――今後、日本でさらに存在感を高めていこうと考えているのでしょうか。また、そうした展開を進めるのであれば、アクワイア以外の日本企業との協業も考えていますか。

Red Dunes Games: 能力があり、良い評判を持っていて、成長する意思があり、良い製品を作りたいと思っている人たちであれば、それだけで私たちが一緒に仕事をする理由になります。

これは社内で話していることなのですが、私たちが目指しているモデルのひとつとして、日本で言えばコーエーテクモさんのような会社があります。(※コーエーテクモは、2009年にコーエーとテクモの経営統合で発足。2011年にはガストもグループに加わり、現在は「Team NINJA」「ガスト」など複数のブランドを軸にゲーム開発を行っている)

彼らが自社タイトルをどのように展開し、カタログを管理しているのか。そうした部分から私たちはインスピレーションを受けています。

もちろん、それとは別にコーエーテクモさんと何か話ができる機会があれば、それもとてもうれしいことです。私たちのドアはいつでも開いています。もちろん、実際に一緒にゲームを作るという話でなくても、少し話をしたり意見を交換したりするだけでも構いません。カプコンさんやセガさんをはじめ、日本の企業を私たちはとてもリスペクトしていますので、そういった機会があれば嬉しいですね。

――今回出展している9タイトルの中で、特に読者に紹介したい作品はありますか?

Red Dunes Games: 全部です(笑)。私たちが持っているゲームは、すべておすすめです。

今回ここに出しているうち、3作品は私たち自身がディレクションしています。もちろん、その3作品はおすすめ。ですがそれだけではありません。ここに並べているゲームについても、私たち自身でひとつひとつ選んでいます。ですから、結局どれもおすすめなんです。

――Red Dunes Gamesは5年後にどうなっているでしょうか。目指している地点や展望をお教えください。

Red Dunes Games: 5年後には、会社としてさらに大きくなっていると思います。もしかすると、TGSに出展している中でトップ5に入るような会社になっているかもしれませんね。強いブランドを持つ会社になりたいと思っています。

そして、その時には日本をはじめ、さまざまな地域から大きなタイトルを扱っている会社になっていたいですね。

すこし細かく区切ると、3年後にはユーザーの中で「Red Dunes Gamesは強いIPを使ったゲームを作っている会社だ」と認識されるようになることを目指しています。

「この数年間で、どうやってこれだけのことをやったんだ?」と思われるような会社になっていたい。私たちは毎年、少しずつ強くなっています。そして、これまで自分たちのやり方を変えていません。ですから3年後にはさらに大きなゲーム、多くのゲーム、もっとクオリティーの高いゲームを出しているはずです。

世界でもっとも信頼されるパブリッシャーのひとつとして評価されること。そして、ある意味では「その場で一番クレイジーなことをやる存在」と呼ばれるようになりたいですね。

――今回は、ありがとうございました!

《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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