
発表会は、株式会社ロジクール代表取締役社長の笠原健司氏による挨拶からスタートしました。笠原社長は、先日開催された東京ゲームショウ2026に触れながら、今回のイベントをロジクールにとって年間最大のイベントであり、「我々のTGS」と位置づけました。
今年はメディア向けの発表会に加え、インフルエンサーやプロゲーマーとの交流、一般ゲーマー向けの新製品体験会などを実施。さまざまな立場のゲーマーに向け、ロジクールGの取り組みを発信する場となっています。

また、2025年1月から12月までのBCNランキングに基づき、同社がゲーミングマウス、ゲーミングキーボード、ゲーミングヘッドセットの3カテゴリーで市場シェア1位を獲得したことを報告。日頃から製品を愛用するゲーマーや、パートナー企業、プロゲーマー、インフルエンサー、メディアなどに感謝を述べました。
今回のテーマは「PLAY FOR THE BREAKTHROUGH」。挑戦を通じて困難を乗り越え、成功や勝利をつかむゲーマーを支援していくという意味が込められています。その一例として紹介されたのが、NASEF JAPANとの連携です。小学生を対象としたeスポーツを通じ、デジタルデバイスの活用能力やチームワーク、目標に向かって努力する姿勢などを育む活動を支援しているとのこと。プロゲーミングチームへの支援についても紹介されました。

日本市場への取り組みも強調されました。ロジクールGは日本でのブランド展開から13年を迎えており、グローバルの製品開発担当者が来日して日本のプロゲーマーから直接フィードバックを収集し、新製品の開発に反映しているといいます。国内にコールセンターを設置し、日本のユーザーからの問い合わせや要望に対応していることも紹介されました。
クリック速度を最大30ms短縮!新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」登場

こうした挨拶に続き、株式会社ロジクール執行役員マーケティング本部の室井崇裕氏が登壇。新製品のプレゼンテーションが始まりました。
今回の発表で特に注目したいのが、ゲーミングマウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」です。2026年2月に登場した「PRO X2 SUPERSTRIKE」の上位モデルにあたり、独自のクリック技術「HITS(Haptic Inductive Trigger System)」を引き続き搭載しています。

HITSは、従来のマイクロスイッチに代わって、アナログセンサーとハプティック機構を組み合わせた技術です。専用ソフトウェア「G HUB」から10段階のアクチュエーションポイント調整、5段階のラピッドトリガー・リセットポイント設定、6段階のクリックフィードバック調整が可能。同社によれば、標準的なゲーミングマウスと比較して、クリック速度を最大30ms高速化できるといいます。
新モデルでは、従来機の61gから59gへの軽量化に加え、重心を本体中央に近づけることで、マウス操作時のバランスを改善。新チップセット「NxLOGI」の採用によってバッテリー駆動時間は最大90時間から最大135時間に延長され、無線接続時の遅延を低減。有線接続でも8,000Hzのレポートレートに対応しました。「HERO 2」センサーも、最大48,000DPI、90G、930IPSへと性能が向上しています。
同社がサポートするプロゲーマーにも発売前の製品を試してもらい、フィードバックを収集したとのこと。発表会では、重量バランスの変更によってマウスを動かしやすくなったという選手のコメントも紹介されました。

「PRO X3 SUPERSTRIKE」はブラックとピンクの2色展開で、2026年10月15日発売予定。ロジクールオンラインストア価格は32,450円(税込)。従来モデルの「PRO X2 SUPERSTRIKE」も継続販売されます。
PROシリーズ初のマウスパッドや、8,000Hz対応キーボードなども発表

PROシリーズでは、初となるゲーミングマウスパッド「PRO X CONTROL」も発表されました。縦横の操作方向による摩擦の違いを軽減するニット素材を採用し、マウスを狙った位置で正確に止めやすいコントロール性能を追求。サイズは400×460mmで、厚さ6mmの「SlimFlex」素材によって安定性とクッション性を確保しています。10月15日発売予定で、価格は9,900円(税込)です。


ゲーミングキーボード「PRO X2 RAPID」は、既存の「PRO X RAPID」の上位モデルとして登場。テンキーレスの有線キーボードで、8,000Hzのレポートレートに対応しています。潤滑処理を施したカスタム磁気式アナログスイッチ「KS-20 POM」を採用し、すべてのキースイッチでホットスワップに対応。本体のOLEDディスプレイとローラーを使い、PC上でG HUBを開かずにラピッドトリガーやアクチュエーションポイントなどの設定を変更できます。
また、6層の多層吸音構造とアルミニウム製スイッチプレートを採用し、打鍵感にもこだわった設計となっています。シリコン製パームレストも付属。ブラック、ホワイト、ピンクの3色展開で、10月15日発売予定。価格は35,750円(税込)です。

ヘッドセットでは「PRO X3 LIGHTSPEED」が発表されました。従来の「PRO X2 LIGHTSPEED」からマイク性能やオーディオ品質、バッテリー駆動時間などを強化したモデルです。50mmのPRO-Gグラフェンドライバーを搭載し、24bit/48kHzのオーディオ再生に対応。マイクも16bit/48kHzに対応するほか、イコライザーは従来の5バンドから10バンドへと拡張されています。
バッテリー駆動時間は従来の最大50時間から最大70時間に延長。ヘッドバンドには通気性を高める穴開き合皮素材を採用しています。接続方式はLIGHTSPEEDワイヤレス、Bluetooth、有線USBの3種類。ブラック、ホワイト、ピンクの3色展開で、10月15日発売予定。価格は40,480円(税込)です。

さらに、既存のゲーミングマウス「PRO X SUPERLIGHT 2」シリーズの価格を抑えたモデルとして、「PRO X SUPERLIGHT 2 DEX SE」と「PRO X SUPERLIGHT 2c SE」も発表されました。それぞれ右利き向けのエルゴノミクス形状とコンパクトな形状を採用し、いずれもブラックのみの展開。12月17日発売予定で、価格は各20,460円(税込)です。
人気マウス「G502 X」シリーズは無料アップデートでセンサー性能向上!75%サイズの新型キーボードも

多機能ゲーミングマウス「G502 X PLUS」には、新色のダークライラックとミントグリーンが登場しました。新色モデルではセンサーが従来の「HERO 25K」から「HERO 44K」にアップグレードされ、最大44,000DPI、678IPSに対応。10月15日発売予定で、価格は21,780円(税込)です。

また、既存の「G502 X PLUS」および「G502 X LIGHTSPEED」のユーザーも、G HUB経由で無料のファームウェアアップデートを適用することにより、HERO 44K相当のセンサー性能を利用できるようになります。すでに製品を所有しているユーザー向けの配信日については、後述の質疑応答で詳しく説明されました。
キーボードでは、G3シリーズの有線ゲーミングキーボード「G316 X」に75%サイズの新モデルが追加されます。8,000Hzのレポートレートに対応し、ガスケットマウントとダンピングレイヤーによって打鍵感を向上。ドットマトリックスLEDディスプレイとノブを搭載しており、ライティングや音量などを手元で操作できます。キースイッチのホットスワップにも対応。ブラックとホワイトの2色展開で10月15日発売予定、価格は16,280円(税込)です。

同時に、キーボードの外観をカスタマイズできる交換用キーキャップ「G-KEYCAPS」も発表。森をイメージした「Forest」、雲をモチーフとした「Cloud」、メカニカルなデザインの「Mecha」、トゲのあるデザインの「Spike」という4種類を展開します。10月15日発売予定で、価格は各4,950円(税込)です。
AIノイズ除去対応のUSBマイク「YETI 2」や、マクラーレンとのコラボモデルも発表

USBマイクの新製品「YETI 2」は、新設計の3カプセル構造と高解像度ディスプレイを搭載。音声近接センサーを備え、ゲインやイコライザー、指向性を自動調整する機能を搭載しています。G HUBから収音パターンを変更できるほか、話し手の位置に応じて指向性を調整するオートトラッキングにも対応しています。
また、AIによるノイズリダクション機能によって、キーボードの打鍵音などを除去できます。発表会では、実際にG HUBを操作しながら、話し手の方向に合わせて指向性が自動調整される様子が披露されました。本体ディスプレイには、音声が入力されていない場合や入力音量が大きすぎる場合などに、キャラクターの表情などで状態を知らせる機能も搭載されています。
「YETI 2」は10月15日発売予定。ブラックとホワイトの2色展開で、価格は26,180円(税込)です。

このほか、コンソール向けゲーミングヘッドセット「ASTRO A50 X」には、新色「マーズレッド」が登場。基本性能は既存モデルと同等で、10月15日発売予定、価格は59,950円(税込)です。

レーシングデバイスでは、F1チームのマクラーレンとコラボレーションした数量限定モデル「RS50 McLaren Racing Bundle」も発表されました。最大8NmのトルクとTRUEFORCEに対応するステアリングシステム「RS50」に、マクラーレンをイメージした専用カラーリングを採用。OLEDディスプレイを搭載したステアリングホイールと、ロードセルブレーキを備えたレーシングペダルがセットになっています。10月15日発売予定で、価格は154,000円(税込)です。
質疑応答では新型マウスの改良点や、既存製品のアップデート時期についても説明
製品発表後には、ロジクールの担当者による質疑応答が行われました。会場の室井氏に加え、海外の製品開発担当者もオンラインで参加。新製品の設計や、今後のアップデートについて質問が寄せられました。

まず、「PRO X3 SUPERSTRIKE」について、従来モデルからHITSの基本的な性能に変更があるのかという質問に対し、担当者はHITSの性能自体は両製品で同じであると回答。主な改良点はチップセットの変更によるバッテリー駆動時間の延長や、ワイヤレス接続時の性能向上であると説明しました。
続いて、「G502 X PLUS」の既存ユーザー向けファームウェアアップデートについても質問が寄せられました。新色モデルや、今後出荷される既存カラーの製品には、出荷時点で新しいファームウェアが適用されているとのこと。一方、すでに製品を所有しているユーザー向けのG HUB経由でのアップデートは近日中に提供予定で、具体的な日程は決まり次第告知するとしています。
また、「PRO X2 RAPID」にガスケットマウントを採用しなかった理由についての質問もありました。担当者によれば、ガスケットマウントによって生じる打鍵時の沈み込みや柔らかさが、プロゲーマーからは必ずしも好まれなかったとのこと。キーを押し込む際の安定性や正確性を重視し、複数の吸音素材を組み合わせる構造を採用したと説明しました。

最後に、「YETI 2」の3カプセル構造とAIノイズリダクション機能についても質問が寄せられました。3カプセル構造は従来のYetiシリーズから引き継いだ技術を再設計したもので、話し手の声がどの方向から聞こえるかを検知し、収音パターンを動的に調整するために使用されています。
さらに、AIノイズリダクションを含む音声処理はすべてマイク本体側で実行されることも明らかになりました。担当者によれば、G HUBを起動したり、インターネットに接続したりする必要はなく、マイク単体で処理が完結する仕様になっているとのことです。
『クレイジータクシー:ワールドツアー』公式ステアリングコントローラーに!ゲームタイトルとの連携も紹介
新製品の発表に加え、ロジクールGはゲームタイトルやeスポーツイベントとのパートナーシップについても紹介しました。2026年10月23日発売予定の『Call of Duty: Modern Warfare 4』では、公式PC周辺機器パートナーとして、発売に合わせたキャンペーンを計画しています。
また、『ファイナルファンタジーXIV』の対人戦コンテンツ「クリスタルコンフリクト」の大会「リージョンチャンピオンシップ2026 Japan」への協賛も紹介されました。

さらに、2027年発売予定のセガの新作『クレイジータクシー:ワールドツアー』では、ロジクールGが公式ステアリングコントローラーのパートナーに。同社のレーシングデバイスで本作の運転体験を楽しめるよう、さまざまなコラボレーションを計画しているとのこと。アーケード版『クレイジタクシー』はハンドル型コントローラーでしたし、ぜひステアリングコントローラーでプレイしたいですね。
このほか、ロジクールG公式TikTokアカウントの開設や、ゲーミングPCブランド「GALLERIA」との共同キャンペーンも発表。9月24日からは、両ブランドの公式Xアカウントをフォローし、対象の投稿をリポストすることで、ロジクールG仕様のオリジナルゲーミングPCが抽選で1名に当たるキャンペーンを実施します。10月には、特別仕様のゴールドカラーを採用した「PRO X3 SUPERSTRIKE」が当たるキャンペーンも予定されています。
今回発表された新製品の多くは、2026年10月15日より発売予定です。







