
Wallpaper Engine Teamは、PC向けライブ壁紙ツール『Wallpaper Engine』について、マルウェア混入のリスクがあった壁紙タイプをSteamワークショップから排除するためのアップデートを配信しました。
措置は来週から実施―引き続き使用したいユーザーにはバックアップ勧告も

『Wallpaper Engine』とは、Steamにて2016年から早期アクセスを開始し、2018年に正式リリースされたライブ壁紙ツールです。本ツールを使うと、動画ファイルやインタラクティブなHTMLページなどをPCデスクトップの壁紙に設定可能であり、Steamワークショップではユーザー間で作成した壁紙が共有できる仕様となっています。
セキュリティソフト会社Kasperskyは先日、Steamワークショップで共有されている中でも、数十の「Application」タイプの壁紙にマルウェアが混入されていたとして、それぞれ数千、数万回ダウンロードされていたと報告していました。
今回の『Wallpaper Engine』アップデートは本件を受けたセキュリティ上の変更を導入するものであり、来週中(7月5日週)にSteamワークショップから公開中「Application」タイプの壁紙が恒久的に削除されるとのこと。この移行の一環として期間中、「Application」タイプの壁紙のほとんどは「フレンドのみ(friends-only)」に最初は設定されるそうです。

仮に「Application」タイプの壁紙でアクティブに使用しており、今後も残したいものがある場合は、この1週間ほどの間にローカル環境でバックアップを取るように勧告が出されています(※バックアップの作成ガイドは公式ヘルプに掲載)。
また、本件に関して「Application」タイプの壁紙の背景なども伝えられており、このタイプがツール開発の最初期から存在するレガシー機能であるほか、当時のチームがAndroid等のプラットフォームにおける「サイドローディング」の概念に強く影響を受けていたそうです。

詳しいユーザーに対し、真にカスタムな解決策を作成するための最大限の自由を提供したいと考え、本タイプの壁紙にあるスキップ不可能な警告に加え、デフォルトの検索から隠されている点から、リスクを理解し受け入れたユーザーがカスタムの実行ファイルを壁紙で使えるようにするというアイディアだったといいます。振り返ってみると、これは善意からのものだった一方、甘い想定だったとのことです。

そして、現在のツールはほとんどの表現を自前(の機能)で作成できるようになっているため、「Application」タイプの壁紙はもはや不要であり、わずかな恩恵に対してデメリットとリスクが多すぎると明かされています。
現存する安全な「Application」タイプの壁紙を残せばいいのでは?という点については、Steamワークショップにはアイテムのアップデートをロックする機能が無く、悪意のあるアップデートが簡単に提供できてしまうことが説明されています。なお開発者は、このようなアカウント乗っ取りによる悪意あるアップデートが実際に発生したわけではなく、あくまで今回の決定において考慮した理論上のリスクであると補足しています。










