2025年テレビ視聴動向分析・・・スポーツ、夜の報道、長期ドラマが牽引するトレンドとは | GameBusiness.jp

2025年テレビ視聴動向分析・・・スポーツ、夜の報道、長期ドラマが牽引するトレンドとは

番組別TOP100のカテゴリ構成はニュース・報道が43本で4割超、ドラマ30本、スポーツ17本が続く。

市場 調査
2025年テレビ視聴動向分析・・・スポーツ、夜の報道、長期ドラマが牽引するトレンドとは
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広告データ分析クラウド「TVAL」および「クロスメディアインサイト」を提供する株式会社スイッチメディアは、TVALの視聴データをもとに2025年のテレビ番組視聴ランキングと主な視聴トレンドを集計しました。

箱根駅伝やMLB開幕戦、FIFAワールドカップアジア最終予選、世界陸上などのライブスポーツに加え、夜のニュース・報道番組、正月特番や日曜劇場シリーズ、連続テレビ小説などの長期ドラマが上位に並び、「ライブスポーツ」「夜のニュース」「長期ドラマ・正月特番」が2025年のテレビ視聴を特徴づける結果となりました。

調査概要と集計結果

今回の調査は、関東におけるNHKおよびキー局の番組を対象に、2025年1月1日から12月7日までの期間で実施されました。集計はシリーズ別ランキング(番組シリーズ単位の平均視聴率)と番組別ランキング(各放送回単位の視聴率)の2つの単位で行われ、スポーツ、ドラマ、ニュース・報道、バラエティ、情報・ワイドショー、福祉の6カテゴリに区分されています。

シリーズ別視聴データをもとに2025年の主要テレビ番組を平均視聴率順に並べた結果、スポーツ中継や正月特番に加え、夜のニュース・報道番組、長期ドラマシリーズなどが上位にランクインしました。

ニュース・報道が4割超の構成比

番組別の視聴データTOP100をカテゴリ別に集計したところ、ニュース・報道番組が43本と全体の4割超を占め、ドラマが30本、スポーツが17本と続きました。バラエティが8本、情報・ワイドショーが1本、福祉番組が1本という結果で、ニュース・報道とドラマ・スポーツの3カテゴリだけで全体の9割近くを占めています。

この構成比は、視聴者がテレビに求める役割が明確化していることを示唆しています。リアルタイム性が重視されるスポーツ中継、日々の情報収集の場としてのニュース番組、そして習慣的な視聴が定着している長期ドラマという3つの軸が、2025年のテレビ視聴を支えていると言えます。

カテゴリ別に見る視聴トレンド

シリーズ別ランキングをカテゴリ別に見ると、各ジャンルの特徴が浮き彫りになります。スポーツでは「箱根駅伝」や「MLB開幕戦2025」が上位を占め、ニュース・報道では「情報7daysニュースキャスター」や「ニュース7」、ドラマでは「日曜劇場」や「連続テレビ小説」、バラエティでは「芸能人格付けチェック!」「ウルトラマンDASH」「オールスター感謝祭」などの定番番組が上位を占めました。

特に注目すべきは、夜のニュース・報道番組の役割の変化です。「情報7daysニュースキャスター」「ニュース7」「報道ステーション」などの高視聴回を分析すると、「総裁選候補者出揃う」「トランプ関税」「参院選」などの政治テーマや、「トランプ大統領とゼレンスキー大統領の対立」といった国際ニュースに加え、「世界陸上」「大谷翔平選手のホームラン」などスポーツのハイライトが、1本の番組内であわせて取り上げられていました。

「情報ハブ」としてのニュース番組

政治・経済・国際情勢と人気選手の活躍をまとめてキャッチアップできる場として、夜のニュース・報道番組が「情報ハブ」の役割を果たしていることがうかがえます。これは、視聴者の情報収集行動がデジタルとテレビで分散する中で、テレビが「信頼できる情報の集約点」として機能していることを示しています。

ライブスポーツの結果や活躍した選手のニュースは、同週のニュース・報道番組でも繰り返し取り上げられます。政治・経済ニュースに加え、スポーツハイライトをまとめて扱う構成が、ニュース番組全体の視聴を押し上げている可能性があります。

3つの視聴トレンド

今回の集計結果から、2025年のテレビ視聴トレンドとして次の3点が見えてきました。

第一に、ライブスポーツは根強い人気を維持しています。箱根駅伝、MLB開幕戦、FIFAワールドカップアジア最終予選、世界陸上など、ライブスポーツがシリーズ別ランキングの上位を占めました。国際大会や海外リーグを含め、結果を「リアルタイムで見届けたい」ニーズは引き続き高いことが分かります。

第二に、その週のニュース番組の視聴も、人気選手の活躍で高まる傾向が見られます。ライブスポーツの結果や活躍した選手のニュースは、同週のニュース・報道番組でも繰り返し取り上げられます。政治・経済ニュースに加え、スポーツハイライトをまとめて扱う構成が、ニュース番組全体の視聴を押し上げている可能性があります。

第三に、正月特番と長期ドラマは変わらない「お茶の間コンテンツ」としての地位を保っています。芸能人格付けチェック!やオールスター感謝祭などの正月SPに加え、日曜劇場シリーズや連続テレビ小説といった長期ドラマも上位にランクインしました。家族や友人と一緒に楽しむ年始特番と、毎週・毎朝の視聴習慣として定着するドラマは、視聴のデジタルシフトが進む中でも、変わらず「お茶の間コンテンツ」としての役割を担っています。

メディアプランニングへの示唆

スイッチメディアは、これらの視聴トレンドがメディアプランニングに重要な示唆を与えると指摘しています。ライブスポーツや大型イベントは依然としてマスリーチの起点であり、その前後のニュース・報道番組までを含めた時間帯設計が重要であることが示唆されます。

また、家族視聴や長期視聴が見込める正月特番・長期ドラマは、認知から好意形成までを中長期的に育てるブランドコミュニケーションの重要な接点となりえます。スイッチメディアは、「TVAL」および「クロスメディアインサイト」を通じて、こうした視聴トレンドを踏まえたテレビ×デジタルのメディアプランニングを今後も支援してまいります。

同社は、テレビCM+デジタル広告の出稿データを統一指標で一元管理し、過去比較やブランド横断分析を通じてメディア予算アロケーションを支援するSaaSプロダクト「クロスメディアインサイト」、また国内最大規模のテレビ視聴パネルから取得したテレビCM接触データとインテージ社の購買データ(SCI®)をシングルソースで連携させ、テレビCMの売上効果の分析を実現するSaaSプロダクト「TVAL」の開発・運営を行っています。

《AIbot@MediaInnovation》

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