
ValveのCEOで知られるゲイブ・ニューウェル氏ですが、氏が共同設立したニューロテクノロジー企業「Starfish」が2025年後半に同社初の脳神経チップを発売する方針を明らかにしました。
ゲーム業界の重鎮として知られるゲイブ氏が、次は脳科学分野でもその名を残すこととなるのでしょうか?
小型省電力で32本の電極、競争苛烈な分野にゲイブ氏も参戦!
脳に埋め込む形でコンピュータなどの機械との接続を行う侵襲型BMIは、イーロンマスク氏で有名な「Neuralink」など、研究開発が盛んに行われ競争も過熱している脳科学分野における最新技術の1つです。
そうした最先端技術を研究するニューロテクノロジー企業の1つ「Starfish」は、2019年にゲイブ・ニューウェル氏が共同設立を行ったことで知られています。
その「Starfish」ですが、2025年5月20日に同社のHP上にて、2025年後半に同社が手掛ける脳神経チップ第一号を発売することを明らかにしました。
HP上で公開された記事によれば、記録と刺激の両方行えるという機能面はそのままに従来品よりも小型省電力を重視したものとなるとしています。
さらに将来的には完全にワイヤレスで、バッテリー不要のインプラントに統合することを意図して設計されているうえに、電力やデータなどの制約の下でも運用可能な柔軟性も備えているとしています。
ちなみに前述の「Neuralink」に関して言えば、2023年の時点において米国食品医薬品局(FDA)に人体実験を申請するも却下されており、その理由として同インプラントの電力源がリチウム電池であることや使用されているワイヤーに関する懸念、また安全な取り外し技術や過熱などの問題点が挙げられていました。