不当に逮捕されたトランス女性ストリーマーへの暴言―『Domina』開発者が再び物議を醸す発言 | GameBusiness.jp

不当に逮捕されたトランス女性ストリーマーへの暴言―『Domina』開発者が再び物議を醸す発言

「クソマスクを外そう」発言で物議のインディー開発者がまたしても暴言…。

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不当に逮捕されたトランス女性ストリーマーへの暴言―『Domina』開発者が再び物議を醸す発言
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古代ローマが舞台の育成シム『Domina』の開発元であるDolphin Barn Incorporatedが、再びパッチノートに暴言と取れる発言をし、物議を醸しています。

今回の発言の背景を知るためには、最近起こったトランスジェンダー女性配信者の不当な逮捕について知る必要があります。政治・LGBTQ+に関する問題について取り上げ人気を集める配信者のKeffals氏に対し、虚偽の通報を行う「スワッティング」行為が行われました。そこではロンドンの警察がデッドネーム(使用する名前を変えたトランスジェンダーやノンバイナリーの人物の出生時の名前や公的機関に登録された名前)を叫びながら、ライフルを顔に突きつけるという攻撃の標的となりました。

パッチノートではこの件をもとに、ゲームのタイトルを『DOMINUS』に変更すると表明。『Domina』という名前は“デッドネーム”であるとし、「もう『Domina』と呼ばないで」「ゲームソフトの性別を変えるのは全く普通のこと」とこの問題を茶化すような発言を行いました。

また、Keffals氏のことを、トランスジェンダーとは別のものである「トランスヴェスタイト(女装者)」と呼んだり、「Keffalsが男であることを明かさずにセックスした哀れな酔っぱらいにも、不当な扱いを受けたと感じる権利はない」と侮辱的な発言を繰り返しています。

Keffals氏はこのパッチノートの暴言に反応。開発者に対し「私をミッドライフクライシス(中高年に起こるうつ・不安障害のこと)に巻き込まないでくれ」とパッチノートの内容に反発するコメントをしています。

同作は以前にも「マスクを外して女性に顔を見せよう」といった反マスク・ジェンダーへの偏見とも取れる発言で物議を醸し、8月23日にはValveによりフォーラムからBAN、怒りを表明していました。しかし依然としてSteamページの更新やパッチノートの投稿は行えるようです。

『Domina』は、古代ローマのコロシアムを舞台に、剣闘士を育成・操作して成長させる育成シミュレーションゲーム。ピクセルアートで描かれるグラフィックや流血表現が特徴的で、Steamの全体レビューでは“非常に好評”となっていたこともあります(現在はやや好評)。

しかし、開発者が暴言とも取れる発言を繰り返したことで最近のレビューはやや不評に。ストアページによると、Steamで配信はパブリッシャーのリクエストによって終了しているにも関わらず、パッチノートだけ何度も投稿している形です。

※UPDATE(2022/9/2 17:25):ゲームの内容について、「中世」としていた部分を「古代ローマ」に修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。


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