「Twitch Prime」国内向けサービス開始―シニア・バイス・プレジデントに訊く気になるアレコレ | GameBusiness.jp

「Twitch Prime」国内向けサービス開始―シニア・バイス・プレジデントに訊く気になるアレコレ

2017年12月8日、TwitchはAmazonと連動したサービス「Twitch Pirme」の日本国内における展開をスタートしました。今回は導入に先立ち行われたメディアブリーフィングをレポートします。

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「Twitch Prime」国内向けサービス開始―シニア・バイス・プレジデントに訊く気になるアレコレ
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12月6日のソフトローンチを経て、12月8日、TwitchはAmazonと連動したサービス「Twitch Pirme」の日本国内における展開をスタートしました。今回は「Twitch Prime」について紹介するとともに、導入に先立ち行われたメディアブリーフィングをレポートします。イベントには、シニア・バイス・プレジデントのマイケル・アラゴン氏が登壇し、プレゼンテーションを行いました。

まず、「Twitch」についての紹介が行われました。2011年に設立されたTwitchは、ソーシャルビデオプラットフォーム及びコミュニティです。ゲーム実況向けのライフストリームを中心に、コミュニケーションや配信者が安定的な収入を得られるようなサービスを展開しています。また、ゲーマーが興味がある他のジャンルにもサービス領域を広げており、アニメやスポーツの放送も行っています。


Twitchには、毎日1500万人のアクティブユーザー、月間220万人以上のユニーク配信者数がおり、1日1人あたり106分視聴しています。さらに、25,000人以上がTwitchパートナープログラムに加入し、スポンサー登録と商品販売を通じてチャンネルを収益化しています。

日本においては、毎月100~200万人のアクティブユーザーがおり、1日1人あたり約300分視聴するという世界のなかでも最も高いクラスの滞在時間となっています。さらに、視聴以外にもコメント数が月間900万とコミュニケーションが多いことも特徴です。こうした状況から、Twitchは東京オフィスを設立、TGSにブース出展、アニメやポップカルチャー・プロレスなどのコンテンツも提供するなど、日本市場への積極的なアプローチを行っています。


続いて、2017年12月8日からスタートする「Twitch Prime」の紹介です。本サービスは、Amazonプライム会員向けの特典であり、会員であれば追加料金なく利用が可能です。TwitchアカウントとAmazonプライムアカウントを連動させることで、定期的に定期的にゲーム内アイテムやスキンの配布、Twitch内の広告削除、専用のスタンプ、1チャンネルのスポンサー登録が30日間無料といったサービスが受けられます。

具体的には、『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT DX』と『鉄拳7』のスタンプ、『ハースストーン』のゴールデンカードパック、『アサシン クリード オリジンズ』のゲーム内コンテンツなどの特典があります。さらに、今後も新たな特典がほぼ毎月単位で定期的に配信されるとのことです。

本サービスは2016年にアメリカからスタートしており、スポンサー登録が50%増えクリエイターの収益が上がるなど、配信者へのメリットも期待できます。また、この収入はファンからのものなので、広告収入よりも安定しているのが特徴です。続いて、アラゴン氏へのインタビューが行われました。


──海外ですでに配信されているコンテンツは獲得できますか?

アラゴン氏:いくつかのコンテンツは配信がされます。ただ、すべてのコンテンツがグローバルではなく、各国の市場に合わせたコンテンツもあり、今回日本で行われるコンテンツはグローバルで展開します。

──Twitch Primeにおいて、日本独自のサービスは考えていらっしゃいますか?

アラゴン氏:ローカライズはしたいと考えているので、まだアナウンスできる内容はありませんがチャンスがあれば行いたいと思っています。

──Twitchは海外で人気のゲームが見られている印象がありますが、日本のユーザーはどのようなコンテンツを視聴していますか?

アラゴン氏:『PUBG』は世界中どこに行ってもトップ1ですね。『LoL』や『ハースストーン』、『オーバーウォッチ』などは、海外のチャンネルなども見られています。日本で特徴的なのは『ストリートファイター』などの格闘ゲームが人気な点で、海外では15位ぐらいですが日本ではトップ5です。また、11月にアップデートがあった『FF14』など、イベントによって人気コンテンツが入れ替わるとことも日本の特徴です。

──日本では遅れているとされるe-Sports市場について、プレイヤーを育てるコミュニティのTwitchではどう考えていらっしゃいますか?

アラゴン氏:Twitchは日本のe-Sports市場が遅れているとは考えていませんが、社会的事情があるとは思っています。今後は、Twitchが行っている大きな大会やローカルな大会を支援していくことによって、参加できるプレイヤーが増え、市場を広げていきたいと思っています。日本におけるe-Sportsは、いずれギャンブルではなくスキルとしての整備がされるでしょうから、そのときにしっかりとした土台を作れているように取り組みたいですね。

──ゲームという市場が大きくなるうえで、e-Sportsは重要なファクターでしょうか?

アラゴン氏:e-Sportsは、ワールドカップやオリンピックとおなじように、ひとつの瞬間に大量の人が視聴するイベントなのでゲーム市場拡大には重要だと考えています。同時に、ひとりひとりのストリーマー、プレイヤーがファンを作り、コミュニティを形成していくこともゲーム市場全体が大きくなるうえでは大事です。その最適なツールとしてTwitchで楽しんでもらえればよいと思っています。


──最後に、Twitchのサービス理念について教えてください。

アラゴン氏:Twitchはリアルタイムエクスペリエンスを大切にしており、いま使用しているユーザーの要望に応えることに従事していきました。アニメの一挙放送やスポーツ放送がスタートしたのも、パートナーのストリーマーやユーザーの意見を取り入れた結果です。これからも新しい意見を取り入れて、どんどんサービスを拡大していきたいですね。

──ありがとうございました。
《カミヤマ@Game*Spark》

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