Facebookが今後10年で目指すAI&VR戦略とは | GameBusiness.jp

Facebookが今後10年で目指すAI&VR戦略とは

Facebookは12日・13日の2日間(現地時間)、サンフランシスコで年次開発者会議「F8」を開催し、今後10年間の技術開発のロードマップや、「世界をつなげる」目標実現のための具体的な方針を打ち出した。

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 Facebookは12日・13日の2日間(現地時間)、サンフランシスコで年次開発者会議「F8」を開催し、今後10年間の技術開発のロードマップや、「世界をつなげる」目標実現のための具体的な方針を打ち出した。

 初日の目玉は、360度動画を撮影するカメラシステム「Surround 360」の開発およびオープンソース化の発表だ。円形の本体に搭載された17台のカメラは、それぞれ4K、6K、および8K映像の出力が可能で、Oculus Rift や Gear VRなどのゴーグル型VRデバイスでも、高解像度の3D映像で没入間に浸ることができる。

 また、撮影された動画をなめらかにスティッチングする技術により、ポストプロダクションの労力と時間を削減。夏には、カメラ本体の設計およびスティッチングの開発コードがGitHubで公開され、だれでもカメラの開発、利用、改良、販売を可能とするエコシステムづくりを目指している。

 2日目には、AI(人工知能)やVR(仮想現実)など、Facebookが特に力を入れる新分野の成長の可能性と方針を説明。

 AI(人工知能)については、タグではなく文脈で画像の内容を把握・識別する画像検索や、リアルタイムでの動画の識別の実現を通し、よりパワフルなFacebook体験の未来像を示した。

 また、VR(仮想現実)による人々のつながりや共有のあり方、情報通信プラットフォームとしての役割など、VRのさらなるソーシャル化の可能性を追求していく方針も打ち出した。仮想現実の中で、いかに実在感(プレゼンス)と、 周辺環境との相互作用(インタラクション)を組み合わせられるか、あるいは、声とボディランゲージによるコミュニケーションなどのプロジェクトに挑戦している。

 他にも、Facebookのソーシャル機能のより簡単な組み込みを可能とするSDKや、モバイルアプリの性能向上のためのプロジェクトのオープンソース化、インターネット環境の普及に貢献するコネクティビティ・ラボの活動を紹介した。
《Glycine》

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