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メッセンジャーからスマートポータルへ──LINEの歩みと次の5年への意気込み

2016年3月24日、LINEの事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」が舞浜アンフィシアターにて行われました。サービス開始から5年の節目を機に、次のミッションとなる「Closing the distance」を掲げたLINE。

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2016年3月24日、LINEの事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」が舞浜アンフィシアターにて行われました。サービス開始から5年の節目を機に、次のミッションとなる「Closing the distance」を掲げたLINE。本記事では、代表取締役社長の出澤剛氏によるプレゼンテーションを取り上げ、LINEがサービス開始してから5年間の歩みの振り返りと主要サービスの進捗についてお伝えします。

LINEは、2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに、身近な人とのコミュンケーションツールとしての役割を担いたいという思いから、同年6月23日にサービスが開始されました。その後の5年間で、全世界累計登録ユーザー数は10億人を突破、月間アクティブユーザー数(MAU)は2015年12月末時点で2億1500万人に到達しました。アジアでの成長に注力しており、なかでもインドネシアでの伸び率が高く、2014年から2015年の間でユーザー数は3倍となったそう。



LINE内ではこれまで3500億円以上の取引が行われましたが、その中核を担っているのがスタンプ事業です。2014年からは「LINE Creators Market」がオープンし、一般のユーザーの販売も可能となったことから提供数が莫大に増え、これまでに配信されたスタンプ数は全世界で25万8000セット以上、1日あたりの最大送受信回数は24億回以上を記録しています。2015年度の年間スタンプ売上総額は253億円となり、これはフィーチャーフォンが全盛期だった時代におけるデコメの年間売上230億円に迫る勢い。先述のクリエイターズマーケットでは、売上上位10クリエイターの平均販売総額が2.23億円を突破し、スタンプ発のキャラクターがグッズ化されるなど活躍の場も広がりを見せています。今後は、新たなスタンプの形として、LINEのトーク画面全体を活用した「ポップアップスタンプ」を2016年夏に提供すると発表しました。



ゲーム事業では、提供タイトルの総ダウンロード数が6億4000万件を突破し、全世界第7位となりました。特にパズルゲーム『LINE:ディズニー ツムツム』の日本国内におけるMAUは2016年2月末時点で1300万人以上を記録。2016年内リリース予定の新作タイトルは、横スクロールアクションRPG『追憶の青』、LINEキャラクターが登場するランニングアクション『LINE ラッシュ』、リアルタイム協力・対戦タクティカルRPG『LINE グラングリッド』が発表されています。なお、今後はミッドコア領域を中心にタイトルを拡充していくとのことです。新たなパートナーとして、バンダイナムコエンターテインメント、スマイルゲート、グリーンモンスター、トランスリミット、SundayTozが参加することも明らかになりました。





公式キャラクターグッズショップ「LINE FRIENDS STORE」が世界11カ国44店舗(ポップアップストアを含む)に展開しているキャラクター事業は、中国を中心に人気となっており、2016年中には新たに3店舗をオープン予定となっています。また、新キャラクターとしてブラウンの妹でファッションが大好きなおしゃれな女の子のチョコも発表されました。さらに、開業15周年となる「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」とコラボレーションし、LINEキャラクターたちが15周年リ・ボーン応援団に就任。3月29日からはコラボスタンプなどが配信予定となっています。

2015年6月11日からサービスを開始した、定額制オンデマンド型音楽配信サービス「LINE MUSIC」は、現在までに収録曲数1500万曲以上、アプリダウンロード数1000万件を突破。2016年2月からはLINEのプロフィール画面のBGMとして設定することができるようになり、導入前後のDAUは4倍以上の増加となりました。LINEアプリとの連携を強めるため、「LINE MUSIC」から好みの楽曲をLINE無料通話の着信音に設定できる「リングトーン」サービスが2016年4月から開始予定です。



ライブ配信事業は、「LINE TV」がタイや台湾を中心にドラマなどを配信しており、2015年12月よりサービスが開始された「LINE LIVE」は著名人やアーティストによる映像や本カンファレンスの配信が行われています。3ヶ月間での延べ視聴者数は累計2億人を超え、今後は一般のユーザーによる配信やバーチャルギフトとして視聴者が配信者を応援するデジタルタイテムが送れるようになる機能も追加予定。これらは2016年中にサービス提供予定となっています。



最後に出澤氏は、今後のLINEのミッションとして「Closing the Distance」と掲げ、「メッセンジャーからスマートポータルへ、コミュニケーションや人間が中心となるスマートフォン時代において適切なサービスを提供していきたい」と意気込みを伝えました。
《まいたこ》

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