ゲーマーの約4割が『ポケモン』関連作のプレイ経験あり ― ゲームエイジ総研の調査より | GameBusiness.jp

ゲーマーの約4割が『ポケモン』関連作のプレイ経験あり ― ゲームエイジ総研の調査より

かつて夢中になった世代がやがて親となり、今は子供と一緒に楽しんでいる…という世代を超えて愛されている傾向もうかがえました。

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ゲーマーの約4割が『ポケモン』関連作のプレイ経験あり ― ゲームエイジ総研の調査より
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ゲームエイジ総研は、全国のゲーマーを対象に『ポケットモンスター』シリーズに関するプレイ状況を調査し、その結果を発表しました。

1996年2月にリリースされた『ポケットモンスター 赤・緑』でシリーズとしての歩みを始めた『ポケモン』は今や世界中で愛される長寿ゲームのひとつにまで成長し、最新作の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は発売から3日間で全世界1,000万本の売り上げを達成しました。『ポケモン』シリーズは、どの程度プレイされているのでしょうか。

利用データ

調査対象:全国15~59歳の、何らかのゲームをプレイしている男女2,604名

調査時期:2022年12月

調査手法:インターネット調査

調査結果サマリー

・シリーズ1作目『ポケットモンスター 赤・緑]』がもっともプレイされている

 →ゲーマーの約4割が何らかの『ポケモン』関連ゲームをプレイしている

 →『赤・緑』は約半数がプレイしている

 →2割以上が1996年~2016年の8タイトルをプレイしている

・『ポケモン』は年代やプラットフォームを超えてプレイし続けられている

 →30代を境に「ゲームボーイ世代」でのプレイが多くなる

 →10代はニンテンドーDSとニンテンドー3DSを合わせた「DS世代」でのプレイが8割

 →40代以上は「ゲームボーイ世代」だが、現在も子供と一緒にプレイしている傾向が

 →『ポケモン』はこれからも進化し続ける

シリーズ1作目『赤・緑』が最もプレイされている

ポケモン』関連のゲームをプレイしたことがあるかを聞いてみたところ、ゲーマーの約4割が「何らかのポケモン関連ゲームをプレイしたことがある」と回答しました。【グラフ1

そのタイトルを聞いてみたところ、もっとも多かったのは1996年にゲームボーイで発売された『赤・緑』で、48.7%がプレイしています。発売当時は主題歌やグッズ類が人気で、菓子類や衣料品も発売されるなど、社会現象になるほど流行していました。

1999年にゲームボーイカラーで発売された『金・銀』が37.1%、2006年にニンテンドーDSで発売された『ダイヤモンド・パール』が28.0%と続きます。

ポケモン』関連タイトルの上位8タイトルは2割以上のゲーマーが「プレイ経験がある」と回答しており、プレイ経験者の平均プレイタイトル数は、27タイトル中4.6タイトルでした。【表1

年代やプラットフォームが変わってもプレイし続けられている

ポケモン』は長い期間に、さまざまなプラットフォームに対応するタイトルが発売されてきました。以下の区分でプレイするゲーム専用機について「世代」と捉えて分類し、その内訳を見てみました。

ゲーム専用機では「ゲームボーイ世代」でのプレイが75.1%と最も多く、発売された10タイトルのうち平均3.2タイトルがプレイされています。もっともプレイ経験が多かった『赤・緑』がこの世代であるため、当然の結果といえるでしょう。

次に「DS世代」でのプレイが53.1%と続き、こちらは発売された9タイトルのうち平均2.8タイトルがプレイされていました。【グラフ2

最初にプレイしたきっかけを聞いてみると、テレビCMアニメ雑誌などが多いほか「ゲームボーイ世代」は「兄が遊んでいた初代を貸してもらった(30代女性)」、「周りで流行っていた40代男性)」など、発売当時に近い世代が遊んでいたことがきっかけになった傾向が多く見られました。

一方、後発の「DS世代」では「父親のおさがりをもらった(20代女性)」、「親がやっていた(10代女性)」、「姉たちのお下がりで(20代女性)」など、自分より上の世代がプレイしていたことがきっかけになった傾向が見られました。

続いて、プレイヤーの年代別にどのゲーム機世代でのプレイが多いかを見てみました。全体を俯瞰してみると、10代20代は「DS世代」でのプレイがもっとも多く、30代以上は「ゲームボーイ世代」のプレイが多いことがわかります。

20代は「DS世代」によるプレイの割合が最も多くなりますが「ゲームボーイ世代」の割合も高いことから、ゲームボーイ~ニンテンドーDSの過渡期にプレイしたユーザーであるといえるでしょう。

30代以上は「ゲームボーイ世代」の傾向が顕著ですが、40代50代30代よりもニンテンドーDSSwitchをプレイしており、自身の子供が『ポケモン』をプレイしている影響によるものと推察されます。【グラフ3


ポケモン』シリーズは、第1作目の『赤・緑』がもっとも多くのゲーマーにプレイされていることがわかりました。その後、ゲーム機器が変わっても『ポケモン』シリーズのゲームは継続的にプレイされています。

特に、シリーズ第1作目の登場時に10歳前後という年齢だった30代はゲームに熱中したであろうユーザーも多く、その後も『ポケモン』ブランドの成長と共に育った世代といえそうです。その後に10代であったコアファンが成長し、現在は家族や子供たちと一緒に『ポケモン』を楽しんでいる光景が目に浮かびます。

プレイヤーに現在の『ポケモン』のイメージを聞いたところ「かわいい」「楽しい」などのワードが多く見られるほか「老若男女に愛されるもの(20代女性)」、「永遠の可愛いキャラ(10代女性)」、「世界共通(20代男性)」、「いつ遊んでも、どのソフトから入っても楽しい(30代女性)」などのコメントが見られ、いかにIPが愛されているのかがわかりました。

ゲームエイジ総研は、ゲームボーイ版から始まった『ポケモン』は、これからもゲーム機器やユーザーの年齢層を超えて進化し続けるだろう、と今回のレポートをまとめました。

《蚩尤》

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