海外、VR、インディーズ…業界第一線のゲーム企業から見た「新市場との向き合い方」【DA・TE・APPS!2019】 2ページ目 | GameBusiness.jp

海外、VR、インディーズ…業界第一線のゲーム企業から見た「新市場との向き合い方」【DA・TE・APPS!2019】

仙台市内の学生を対象にした東北最大級のアプリコンテスト「DA・TE・APPS!2019(ダテアップス2019)」が23日、宮城県仙台市・仙台アエルにて開催。

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海外、VR、インディーズ…業界第一線のゲーム企業から見た「新市場との向き合い方」【DA・TE・APPS!2019】
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■e-Sportsを目的としたゲーム作りは成立するのか?


近年のe-Sportsの盛り上がりから、e-Sports前提のゲーム作りは可能かと問われると、セガゲームスにて『ぷよぷよeスポーツ』を展開する大橋氏は、「始めからe-Sportsを目的としちゃいけない。まずは対戦型の面白いゲーム作ることを考えたほうがいい」と答えました。

また、人気タイトルであっても、e-Sportsとしてやるならば、観る人が楽しめるような仕掛けが必要とし、『ぷよぷよ』でも解説者のために新しく機能を追加したことがあると話しました。

■地方でゲームを作ること



地方で面白いゲームを作る取り組みの例として、2018年4月に仙台市のゲーム開発を事業の主軸とする企業が集まった「仙台ゲームコート」が挙がりました。

関連記事:「いま仙台が面白い!」地場企業のキーマン5人が語らう“地方にゲーム業界が芽吹く瞬間”
代表である澤田氏は「集まった仙台のゲーム企業が存在感を出していくための活動をしている。仙台には10社以上ゲーム会社があるけど、僕も仙台ゲームコートを設立するまで知らなかった。ゲーム会社に就職したい地元の学生に知ってもらうブランディングをしていかないといけない」と地元企業によるアピールの必要性を説きました。

「まだまだ20~30人規模の会社ばかりなので、東京から仕事を受注するだけでなく、自社だけじゃできないということに直面しても、仲が良い会社を増やして、そこと組んでできるようにしたい。今はまず、仙台のゲーム会社同士が手を結びパイを増やしていこうという考えです」(澤田氏)。

これに対し、松山氏は「15年ほど前にうちや『レベルファイブ』、『ガンバリオン』が協力し合ったのと同じやり方ですよ」とコメント。後に福岡のゲームソフト制作関連会社が集まって設立された『GFF』は現在も続いています。松山氏は各社でのコラボレーションは「ほぼなかった」としながらも、「失敗を共有したことが大きかった」と答えました。

「前向きに何かやろうとしていきなり良いアイデアは出ない。まずはひどい目に会った自慢から始まった。それを聞いておき、自分達も同じような状況では気をつけようと『設立の意味があったな』と感じた。そこからですよ、良いことがあるのは。5年、10年と時間が経たないと。そうすれば行政も放っておかなくなる」(松山氏)。

ナルヒ氏は「仙台ゲームコートと同じ様な活動をフィンランドでも取り組んでいる。スタートアップが大切で、難しいことがあるかもしれないけど、大企業が見つけられない面白いことを発見し、広がる可能性が地方にはある」と言いました。

■地方の学生へのアドバイス


ここで、地方の学生は東京に出たいのか?と聞かれた松山氏は、「地元に就職したいというのは良いことですけど、若い時は3~5年くらいは戦場のど真ん中で鍛えるべき。そこから仙台に戻ったほうがいい」とアドバイスしました。同時に地元就職のための土壌作りは地元企業がしっかりやらなければいけない、とも言います。

ナルヒ氏も「今の時代はゲームをパブリックし易いので、どんどんチャレンジして欲しい。そしてゲーマーからフィードバックをできるだけ集めてください。失敗を恐れないでトライアンドエラーを繰り返して欲しい」と学生たちに呼びかけました。
《乃木章@インサイド》

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