全自動ラジオ放送AI「RadioGPT」発表―話題の音楽やニュースをAI音声が紹介、SNS投稿も | GameBusiness.jp

全自動ラジオ放送AI「RadioGPT」発表―話題の音楽やニュースをAI音声が紹介、SNS投稿も

オハイオ州クリーブランドのメディア企業Futuriが、ラジオ放送用コンテンツ自動生成AI「RadioGPT」を開発、発表しました。

企業動向 発表
Nilima / AdobeStock
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オハイオ州クリーブランドのメディア企業Futuriが、ラジオ放送用コンテンツ自動生成AI「RadioGPT」を開発、発表しました

FutiriはRadioGPTを「世界初のAI駆動型ローカライズラジオコンテンツソリューション、RafioGPTの立ち上げにより、オーディオ業界に革命を起こしている」と鼻息も荒く紹介しています。

それがどんなものか、をざっくりと言えば「GPT-3技術とAI駆動型ターゲットストーリー発見およびソーシャルコンテンツ生成技術 TopicPulse 、AI音声技術を組み合わせ、あらゆる市場やあらゆるフォーマットに合わせこんだラジオ放送エクスペリエンスを提供する」一連のシステムとのこと。

FuturiはRadioGPTで実際に楽曲と短いパーソナリティコメントを交互に流すだけのネットラジオをデモとして公開しているので、それを聴いてみるのが一番わかりやすいでしょう。

Facebook、Twitter、Instagramといった主要なSNSをはじめ、2万5000以上のニュースメディアや情報ソースをスキャン、そのときどきでトレンドになっているトピックを特定し、GPT-3技術を用いてラジオ放送用の原稿を生成、ラジオ局はそれを何パターンかのAI音声、または既存のパーソナリティの声を再現するよう学習させた音声でオンエアできます。

デモ放送では、スプリングフィールドと呼ばれる架空の街で流行のニュースやSNSトピックを紹介する格好で放送を流しています。Futuriはデモで用いる「サンプルストーリーは実際にAIで生成したものではあるものの、さまざまな異なる地域から収集した」トピックを用いていると説明しています。コンテンツにはほかにも天気予報や流した楽曲に関するアーティストのエピソード紹介を生成したり、さらにはプレゼント企画の実施も可能。時間帯に合わせてプログラム構成を変えることができるため、昼間と夜間でトークと楽曲の配分や音楽ジャンルを変える、といったこともできそうです。

さらに、放送中のコンテンツに関するSNSやブログ投稿、その他のコンテンツをリアルタイムで生成できるほか、アドオン機能のインスタントビデオ生成によってソーシャルメディアに投稿するためのショート動画をAIで自動生成。これもアドオン機能ながら、ポッドキャスト向けの音声も自動で作り出し、投稿できるとのことです。




全自動ラジオ放送AI「RadioGPT」発表。話題の音楽やニュースをAI音声が紹介、SNS投稿も

《Munenori Taniguchi》

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