地図ゲームを活性化させる「Mapbox Gaming Solution」がもたらす、新しい“位置情報ゲームの可能性” | GameBusiness.jp

地図ゲームを活性化させる「Mapbox Gaming Solution」がもたらす、新しい“位置情報ゲームの可能性”

地図情報サービスを取り扱うMapbox Japanのタオ・リン氏と金原寛直氏に、同社のサービスをゲームへ展開する試みについて伺いました。

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地図ゲームを活性化させる「Mapbox Gaming Solution」がもたらす、新しい“位置情報ゲームの可能性”
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ここ5年~6年の間ではっきりと定義されたゲームジャンルのひとつとして“位置情報ゲーム”というものがあります。『Pokemon Go』や『Ingress Prime』、『ドラゴンクエストウォーク』といったタイトルは、スマートフォンによってプレイヤーの位置情報を利用した斬新な体験としてヒットし、現在も人気を博しています。

位置情報ゲームを面白くする土台となるのは、もちろん「膨大な地図情報」です。では、豊富な地図情報を持つ企業が本格的にビデオゲームに協力した場合、どのようなゲームの展開がありえるのでしょうか?

本稿でご紹介するMapboxは、そんな地図情報サービスを取り扱う大手企業のひとつ。同社はこれまでに様々なソリューションを提供してきたなか、ゲーム向けのソリューションも展開しています。今回Gamebusiness.jpでは、Mapbox Japanのタオ・リン氏と金原寛直氏に同社のサービスをゲームへ展開する試みについて伺いました。

Mapboxはどんな企業なのか?

——本日は「位置情報ゲームを開発するためのソリューションとはどういうものか?」について、お話をうかがえればと思います。まず、Mapboxという企業について教えてください。

金原:Mapboxは地図制作プラットフォームの会社として運営しております。我々はBtoCのサービスは持っておりませんが、デジタル地図を扱うデベロッパーの方々を対象に、APIを通してシステムやアプリケーションで使用するオリジナルの地図を簡単に制作できるソリューションを提供しています。

——金原さまとタオさまのポジションについてお聞かせください。

Mapbox タオ・リン氏

タオ:私はソリューション・アーキテクトというポジションについています。基本的にはお客様の要望や課題を理解し、Mapboxの持っている技術によって対応しています。課題については、まず「当社の技術で解決できるか、できないか」を判断し、解決可能だと判断すれば、「どういった実装を図れば実現できるのか」をお客様に説明し、提案していきます。

同・金原 寛直氏

金原:私はアカウント・マネージャーという役割を担っています。要は営業担当ですね。お客様のフロントに立って、地図を使ったシステムを組み込んでいく要件などをヒアリングさせていただいています。

タオと連携して「Mapboxであればどのように支援できるか?」をお話しながら、お客様の地図を使ったプロダクトの開発や「UXを良くしていきたい」といったようなご要望に対してご提案を差し上げるのが、私の役割になります。

——Mapboxは、どのようなかたちでデジタルマップを提供されているのでしょうか。

金原:弊社には“ライブロケーションマップ”というコンセプトがあります。地図って、いわば永遠のベータ版みたいな感じがありますよね。現実の世界はどんどん道路などがリアルタイムで変わっていきますから。私たちには、人や車の渋滞といった移動情報をすべてMapboxのプラットフォームに埋め込んで面白いものを作っていこう……という考えがあるのです。

——“地図”と聞くと「こういう場所がある」という情報をまとめていくイメージを持ちますが、Mapboxではさまざまなソリューションが用意されていて、幅広い情報を地図上に表現できる点が興味深いですね。

金原:もともとはNGOの活動から始まった会社なんです。創業者のエリック・ガンダーセンはジャーナリストとしての活動経験があり、その中でアフガニスタンの選挙活動や、アフリカ諸国でのマラリア感染状況を可視化していくインフラとして地図を使っていたんですね。Mapboxの事業は、そういったところから始まったものでした。

——意外にも感じられるスタートですね。それが様々なソリューションを提供する源流にあると。

金原:インフラがないといった厳しい状況の中で、どのように情報をわかりやすく伝えられるか?という観点から我々の地図ソリューションはスタートしています。たとえば先述したアフガニスタンの選挙活動において「デジタルマップを使って有権者に簡潔に情報を伝えられないだろうか?」と考えたことからも、Mapboxという会社の理念がお分かりいただけるかと思います。

さまざまな位置情報ソリューションを用意

——Mapboxが主に提供されている “位置情報ソリューション”とはどういうサービスなのでしょうか。

金原:位置情報ソリューションにはふたつの観点があります。ひとつはデジタルマップの制作を支援するソリューションです。もう少しわかりやすく言うと、たとえばYahoo!地図を見たとき、地図上には住所や道路のほか「駅」や「お店」の情報なども現れますよね。これはベースとなる地図の上にさまざまな情報が層のように重ねられて制作されているのです。Mapboxではこれらを実現するためのソリューション“Mapbox Maps”を提供しています。

デジタルマップが紙の地図と違うのは、先に述べたように情報がレイヤーとして管理されていることです。土地のレイヤーがあって、道路のレイヤー、建物のレイヤーがあります。そこに、“POI(Point Of Interest:地図上の特定ポイント)”と呼ばれる情報、例えば建物であれば「病院」や「レストラン」といった施設の情報がレイヤーとして加わります。Mapbox Mapsではそれらを実現するために必要な機能をベースとなる地図も含めて提供しています。

——Mapbox MapsのAPIには、どのようなものがあるのでしょうか。

金原:我々が提供しているのは開発者向けのデジタルマップ制作プラットフォームです。デジタルマップの制作においては先に説明したレイヤー構造の管理や地図のデザイン、情報の表示など多くの要素を考慮する必要がありますが、それらを簡単に実現するための機能をAPIで提供しています。

デジタルマップではベースとなる地図だけを提供しても、それは紙の地図で言うところの白地図のようなもので、あまり意味がありません。「情報を用途に合わせてカスタマイズできること」がデジタルマップの特長で、たとえば「ある地点から30km圏内にはなにがあるか」という検索ができたりするのはデジタルマップならではの利便性ですよね。こうした検索は「空間検索」と呼ばれますが、もちろんMapbox Mapsにはそれを行うためのAPIがあります。

他にも例をあげるなら、実はデジタルマップ上で物事を管理するのは住所ではなくて緯度と経度なんです。現実世界では住所の情報で管理されているものを、緯度と経度に変換するAPIもあります。

その他に想像しやすい機能でいえば、目的地までの行き方を検索する用途もありますね。いわゆるナビゲーションですが「どこからどこを通ってどこへ行くか」といったように、一番効率良く行ける経路検索を支援するAPIなども提供しています。

タオ:Mapbox Japanで特にユニークな製品として、位置情報ソリューションの二つ目の観点である「広告サービス」も挙げられますね。これはマップの上に広告を動的に表示するサービスです。「レンタルバイク」や「ホテル」など、地図を使うユーザーにとって関連性の高い広告を表示できます。このように、位置情報を活用した広告ビジネスもこれから本格的に展開していきます。

——「用途に合わせたオリジナルのデジタルマップを制作したい!」という需要を満たすAPIを多数揃えているのですね。公式サイトではさらにユニークなソリューションも紹介されていました。たとえば「C向けアプリ」といったソリューションでは “位置情報を軸にリアルとデジタルの体験を結びつける”というコンセプトが語られています。

金原:C向けアプリでは、大きく分けて2つのパターンがあります。最初から地図を使う前提でアプリ開発をされているケースと、もともと地図の要素は無かったけれど、後から地図情報を追加したい、というケースです。

ただ、どちらも共通して「UXをさらに良くするために地図のUIを組み込んでいきたい」または「地図から検索する要素をさらに加えていきたい」といったニーズが背景にあります。

そこで「Mapboxが使えないか?」ということでご相談いただくわけですが、ここで重要になってくるのが、できのよくない地図を埋め込むことによってユーザーが感じる「操作のストレス」という問題です。我々の提供するサービスでは操作にストレスがなく、容易に扱える地図制作を支援できることがひとつのポイントになります。

あとは、新しく制作した地図がアプリの世界観を変えない、慣れ親しんだ操作感や没入感に影響を与えないことも重要ですね。Mapboxは「デザインの自由度が高い」との評価をいただいており、Mapboxが選ばれる大きな理由ともなっています。

——メディア側としては、「メディア・ジャーナリズム」というソリューションが気になりますね。導入した企業に気象情報というニュースになるアプリはもちろんながら、「世界のUFO目撃情報」のアプリの利用などに使われているのが興味深いです。

金原:最近見かけるニュースコンテンツとして「地図からニュースを検索する」というものがあります。こういったケースでは、いわゆるイラスト的な簡易地図ではなく、よりリアルかつ動的な地図でユーザーが自由に操作できるアプリケーションを実現できるようにしています。結局、ニュースってユーザーの関心がある場所に紐づくものですよね。それを可視化していくためのツールとして使っていただいている、ということですね。

——その他にも不動産からアウトドア・フィットネスといったソリューションまで用意されています。こうした多様なソリューションはどのように企画されているのでしょうか。

金原:「この分野、このアプリ、この業界に地図はこういうふうに活かせるんじゃないか?」ということを常日頃、考えております。アウトドアだったり、デリバリー分野のナビゲーションだったり。最近なら「歩いてポイントを溜める」というサービスも人気ですよね。そこに地図の要素がおのずと絡められるんじゃないかと思うんです。結局、位置情報が絡んだアプリならすべて“地図”が使えるんじゃないかなと。

——なるほど。外に出て何か行動するときに、位置情報というのは大なり小なり絡んでくるのだと。

金原:こういうアイデアも、まずは妄想するところから始めているんですよ(笑)。アイデアを妄想して、お客様に「こういったことをしたらアプリは良くなるんじゃないでしょうか」というお話をさせていただいています。

ビデオゲーム向けの位置情報ソリューションとは?

——Mapboxはさまざまなソリューションを展開されていますが、ビデオゲームへのソリューション展開はどのようなきっかけから始まったのでしょうか。

タオ:きっかけはいくつかありますが、なんといっても数年前に世界的に流行した位置情報を使って実際の街中でモンスターを集めるゲームが流行したことが大きいと思います。

——確かにすごいブームになりましたよね。

タオ:はい。ご存知かもしれないですけど、最近になって世界的な企業が位置情報ゲーム向けの地図サービスを終了したことがきっかけになって、ゲーム開発に関する問い合わせが増えてきました。ただ、今までMapboxが提供していたソリューションだけでは対応できなくなっている部分もありました。

そこで、お問い合わせを受ける中でゲーム業界のお客さまのニーズを改めて理解し、その結果、Mapboxで改めてゲーム制作に必要な機能の開発を進めていくことが決まりました。こうした一連の流れがゲーム業界へ優れたソリューションを提供するきっかけになりました。

——Mapboxのサービスでは「ゲームの世界観をどれだけ壊さないようにするか」ということについて、どのように考えているのでしょうか。

タオ:「ゲームの世界観をいかに実現するか?」という問いは、お客さま自身の手に委ねられていると考えています。Mapboxが提供しているものは、お客さまが設計した"ゲームのための最適なデザイン”を的確に実装するために必要なソリューションです。例えば「どこの場所に、どういう建物がある」というような、精細な地図データもそのひとつに当たります。我々はお客様のニーズを実現するための“パートナー”のような存在だと考えております。

——ゲームでも、基本は顧客が開発しやすいAPIを提供されているかたちなんですね。

タオ:Yahoo! JAPANさまをはじめとした数多くのC向けアプリに対して、数年前からサービスを提供しております。そのため、データの正確性や精度や鮮度、APIを提供することに伴う通信インフラの迅速性や信頼性などは、強い自信を持っています。C向けアプリだけではなく、ゲームでも同じAPIを汎用できますので、優れたサービスを提供できるのではと自負しています。

——実際にMapboxはゲーム向けにはどのようなAPIを提供していますか。

金原:Mapboxゲーミングソリューションというのは「ベクタータイルAPI」と「Mapbox Playable Location」で構成されています。

「ベクタータイルAPI」とは、Mapboxの地図をゲーム内で使うためのAPIです。もうひとつの「Mapbox Playable Location」は、ゲームの中で、アイテムだったり、モンスターだったりを地図上でPOI情報に基づきランダムに出現させるソリューションとなっております。

——顧客が位置情報ゲーム開発を活性化させるために提供しているSDKやMPLについて、教えてください。

タオ:前述した「ベクタータイルAPI」や「Mapbox Playable Location」が、弊社が現在提供しているサービスとなっております。「ベクタータイルAPI」について具体的にいうと、地形などの上には水域や山、その上にはさらにPOIのレイヤーもあるんですよね。そこに建物、道路や線路のレイヤーが重なっています。このような地物をデータ化し、Rawデータとしてクライアント側に送ります。そしてクライアントはそのデータをベースにレンダリングを行い、ゲームを作成していく……というサービスです。

「Playable Location」については有名な位置情報ゲームである『Pokemon Go』を例として説明します。このゲームは「歩くゲーム」ですので、モンスターやトレジャーボックスなどが出現している座標に、実際にユーザーが歩いて向かわないといけませんよね。

もしモンスターやアイテムが、交通量の多い道路や立入禁止区域に出現するようなロケーション設定がされたとしたら、どうなるでしょうか?アイテム欲しさに、道路やそうした区域にゲームプレイヤーが立ち入ることもあり得ますよね。つまり、安全にゲームを楽しんでもらうことができなくなってしまうのです。そのときに、ロケーションのポイントを安全な場所に移すような処理も必要になります。そうした処理を行うためにPlayable Locationが開発されました。

——顧客側がMapboxのソリューションを利用する前に、どのような準備が必要となるのでしょうか。

タオ:基本的に、弊社のAPIをコールいただいて取得されたデータで建物や道路を描画いただければ、それなりに世界観を出せます。

Playable Locationについては、先ほど説明したアイテムなどを表示する地点の集合、つまりゲームユーザーが実際に歩くエリアになりますので、それらの地点を設計に照らし合わせて確認していただく必要があります。 これらの地点はかなり細かい粒度で準備していますので、その取捨選択はお客さまが行う場合もありますし、お客さまからの指示に基づいて「Mapbox側でピックアップして欲しい」という要望をいただくこともあります。もちろんそうしたご希望も承りますので、かなりフレキシブルに対応出来ると思います。

——おふたりは、昨今の位置情報ゲーム市場をどのように見ていますか。

金原:『Pokemon Go』が出てきたときに、「ゲームは部屋の中で遊ぶもの」から「外で遊ぶもの」という認識に変わりました。我々のような地図プラットフォーム会社からすると、目的にたどり着くためだけの地図じゃなくて、位置情報を使って移動そのものを楽しむという可能性もさらに進化していくんじゃないかなと思っています。

先ほどタオが話したような広告も新たな可能性で、いわゆる地図を広告媒体として使っているビジネスソリューションと言えると思います。そう考えると、地図を使ったゲーム上でのビジネスというのも広がっていく可能性があると思います。これからMapboxが活躍できる幅は、さらに広くなると考えております。

ただ一方で、地図というものをいちコンテンツとして見た場合は、あくまで「パーツのひとつでしかない」とも思っています。そこに「Playable Location」含め一歩踏み込んだソリューションがあるからこそ、ゲーム会社さまが地図をベースとしたゲームをさらに発展させていけるのではないかと考えています。こうした動きに対して、位置情報に関わるベンダーとしては柔軟なスタンスでお客様に寄り添っていく心構えでいます。

外に出ない位置情報ゲームの可能性。 メタバースによって世界で「位置情報ゲーム」を楽しむ

——Mapbox Japanとしての、位置情報ゲーム市場に向けた今後の展望をお聞かせください。

タオ:位置情報ゲーム以外にも、さまざまなアプローチが考えられると思います。コロナ禍を踏まえた上で考えているアイデアのひとつとして、「外に出なくても、実際にマラソンをしたり自転車で走ったりするソリューション」といったものもあります。

あとは先ほど言及したように、我々は道路や水域などさまざまな地理地形に関する情報を持っております。高速道路のように普通は歩けないところでも「自動車を使ったレースゲーム」で現実世界では難しいことも実現できるお手伝いができます。

ほかにも、「ボートを使うゲーム」なら、我々が持つ水域のデータをご利用いただけます。ひときわ「現実的な世界を表現したいゲーム」であれば、我々のAPIやデータはきっとお役に立てると思います。

——非常に興味深いお話です。確かに高速道路や、川や海を手厚く扱った位置情報ゲームはあまり見当たりませんね。

タオ:これから「メタバース」が広まると、部屋から出なくても適切な設備があればゲームとして世界旅行ができるかもしれませんよね。完全に空想じゃない、実際に存在している世界を巡るようなゲームに関わることに、私としてはすごく興味があります。

——位置情報ゲームといえば外で遊ぶものですけど、タオさんはむしろ「VR空間のようなサイバースペースで位置情報を使ってほしい」と考えられているのがユニークですね。具体的にそうしたゲームのイメージはございますか。

タオ:これ”はあくまで個人のイメージなんですけど(笑)、たとえば今みたいになかなか海外に行けないときには、「フランスのコースを自転車で走る」なんてことは難しいですよね。なので、お家でもエアロバイクなどの設備と連動して、実際の海外のコースを走ってもらうゲームなんかが出来たら、おもしろいかなと。

あとはiPhoneのレースゲームなどに位置情報を元にした、100%リアルタイムの現実世界を再現したコースを作ってもらうとか。ゲーム会社さんがそういったゲームを構想されている場合、やはり世界の地形や建物、森といった情報が必要になるので、そういったときに弊社のサービスが使われると良いと思っております。

——タオさんのお話をうかがっていると、「そういえば位置情報ゲームでプレイするテリトリーって、日本国内かつ生活範囲がベースになっているな……」ということに気付かされます。Mapboxでは世界の地図データを取得していることもありますし、「世界各地の位置情報を利用したゲームに利用されると面白い」という考えは興味深いです。

金原:タオのVR的な構想と繋がるのですけど、「ゲームではないけどゲーム要素を取り入れた道案内を使った店舗への誘導」というアイデアも、お客さまと相談していたことがありました。

Mapboxには「ヴィジョンSDK」と言われる、スマートフォンのカメラからセンシングして道案内をする機能があります。それを使って、店舗への誘導をしていくアプリを作りたいというお話でしたね。

たとえば、その店舗誘導アプリがどこかのキャラクターとコラボするとします。ゲームを通してそのキャラクターについていくと、移動している途中にスタンプラリーに参加できる……みたいな。そういったことにも発展してけるんじゃないかなと思っています。

——位置情報ゲームには興味深い可能性がたくさんありますね。

金原:現時点ではまだ難しいのですが、将来的にはそういったものに使っていただけると面白いです。非常に現実的ですよね。あとはゲームだけじゃなく、ゲームと連携するものも考えています、スポーツの世界もそうですし、旅行会社さまなどと連携できればと。

我々はいま、ゲーミングソリューションというかたちで「Playable Location」を開発してきていますけども、それがゲーム要素を取り入れたものとして、旅行会社さんや交通会社にも使っていただければと構想しています。

ゲームではないけど、ゲーム要素を取り入れたもの。いろいろな問題を解決していける、小回りの効いたソリューションとして協力していきたいと思っています。


Mapbox Japanのタオ氏、金原氏のお話からは、これからさらなる位置情報ゲームが生まれる可能性が提示されているように感じられました。さまざまなソリューションを提供してきたMapboxならではのサービスが、今後の位置情報ゲームを発展させることには違いないでしょう。

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《葛西 祝》

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