ブルームバーグは、ソースコードのバージョン管理サービス大手「GitHub」が米マイクロソフトからの買収に合意したと報じました。GitHubは、プログラムやゲーム開発者のみでなく、各種ゲームのMod開発者、ゲーム内スクリプトエンジンを備えたタイトルのスクリプトデータ集積所としても用いられています。サービス開始から10年で全世界2400万人が利用するサービスに成長したものの、収益化の不振により9ヶ月前からCEOの募集をするなど立て直しを図っていた同社ですが、今回マイクロソフトへの売却という戦略をとると報じられています。なお、売却額などについての詳細は現時点では分かっていません。今回の買収による影響は不明ながら、マイクロソフトが買収した他サービスでは、「Skype」などでユーザビリティの低下が報告されたり、ユーザー離れを起こしている例も少なからず見られます。また、一部エンジニアは今後、特定のマイクロソフトサービスにGitHubが強く結び付けられてしまう可能性も指摘するなど、必ずしも好反応というわけではなさそうです。こうしたユーザーの反応を受けてか、競合サービス「GitLab」では「マイクロソフトのGitHub買収おめでとう」と題したブログエントリを公開。今回の買収により生ずる流出ユーザーを確保する姿勢を見せています。また、同社は買収が報じられて以降、GitHubからのプロジェクトのインポート件数が10倍近くに急増したととも報告しました。各社報道によると、買収の正式発表は現地時間2018年6月4日となる見込みです。