GTMF 2015、盛況だった今年の開催を振り返って(運営委員会から) | GameBusiness.jp

GTMF 2015、盛況だった今年の開催を振り返って(運営委員会から)

こんにちはGTMF運営委員会・ウェブテクノロジの大和です。
本日はゲーム業界を中心としたツール・ミドルウェアのイベントGTMF について振り返ります。

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こんにちはGTMF運営委員会・ウェブテクノロジの大和です。
本日はゲーム業界を中心としたツール・ミドルウェアのイベントGTMF について振り返ります。



GTMFの正式名称は「Game Tools & Middleware Forum」。 アプリ・ゲーム開発に関わるツールやミドルウェアなどのソリューションが一堂に会するイベントです。2003年にスタートしたGTMFは今年で13年目を迎えました。GTMF 運営委員会は私も所属するウェブテクノロジとシリコンスタジオで構成されています。GTMFの理念から、イベントでの収益を追求せずゲーム業界の開発を応援するために、ツール・ミドルウェア・ソリューションをお持ちの各社様のご紹介を目的に運営を進めています。参加費は無料のため予算はスポンサー企業様からの協賛費がほぼ全てで、この収益でイベント全体の予算を賄っています。

今年開催したGTMF2015 は来場者とスポンサーの方々がそれぞれ約1.5倍になり、例年以上の盛り上がりとなりました。また注目度が高まったせいかGTMFに対して厳しい意見はもちろんポジティブな意見もたくさん頂くことができました。

このレポートでは、こうした意見やアンケートの結果と共に、GTMF2015を振り返り、将来に向けてさらに良いイベントにするために、情報を公開しながら私なりの分析をお伝えしたいと思います。そしてこの記事を読んだ方々が、それぞれの立場からGTMF についてさらに関わりを強めていただければ、運営に携わる者としてこれほど嬉しいことはありません。


GTMF2015ではスポンサー企業が31社


スポンサー企業数の増加・来場者の増加



GTMF2014 GTMF2015
スポンサー企業数 21社 31社
来場者数 1,002名 1,426名
配信視聴者数 配信ナシ 1,102PV


これまで、協賛のご案内活動をイベント運営会社にほぼお任せしてしまっていたことを改め、運営委員会のメンバー自らの手で、前年末までの情報公開と早期申し込みによるスポンサー費用の割引を実施しました。結果として初出展の企業様を含め多くのスポンサー企業様に早期のお申し込みをいただき、予算的には多少安心して進めることができました。しかし今年は新しい取り組みなども多く、結果的には運営委員会での持ち出しが発生してしまいました。GTMF2016では今年の反省を元にコストを削減しつつ、一部スポンサーの皆さまに少しずつのご負担をお願いすることになると思います。スポンサー費用に見合った効果を感じていただけるよう邁進しますので、ご理解いただければ幸いです。

■GTMF 初出展企業(11社):
Google Play/株式会社SHIFT/Geomerics, an ARM Company/株式会社DEGICA/株式会社サードウェーブデジノス/サイトロック株式会社/株式会社テンダ/DeNA/4Gamer.net/トレジャーデータ株式会社/Chukong Technologies Japan株式会社

次に、事前来場者登録を前倒しでスタートしました。前倒しにするためにはGTMFのwebページ上のコンテンツを充実させる必要がありました。スポンサーの募集は早くからスタートしていたため、web ページ掲載用のコンテンツの提出についても早めに進めており、結果としてスポンサーの皆さまに早い段階からGTMFを意識していただくことになりました。開催が近づくにつれweb ページの掲載内容も充実していき、来場するかどうか悩んでいた方々の足を会場に向かわせる効果があったようです。

またメディアスポンサーが2社に増えたことで、開催前に6本の事前記事を公開することができたため、開催当日への期待を膨らませることができたと思います。Epic Games Japan さんによれば「(西川善治さんが担当した)4Gamer.net での事前インタビューは集客や認知度Up に大きな貢献があった」とのこと、事前の露出が当日のイベントへの大きな効果をもたらすことを改めて認識できました。


プラチナスポンサー Epic Games Japan のセッションは立ち見も出るほどの盛況


Meet-Ups



主演プレゼンター数 GTMF2014 GTMF2015
大阪 開催なし 10
東京 6 13
合計 6 23


今回の目玉の一つとして、GTMF2014で初めて開催したMeet-Upsがありました。Meet-Upsとは自社のスキルをアピールしたいプレゼンター(企業・団体)と、優秀な開発企業を探しているプロデューサー・ディレクターとのマッチング企画です。

運営委員会ではGTMF2014出展の皆さまにご意見を伺い議論を進めました。その結果、プレゼンターの皆さまにはパートナーとなるGTMFスポンサー企業のツール・ミドルウェアの宣伝をしていただきながら自身をアピールするという形態に落ち着き、一定の成果を上げることができました。また、4Gamersで連載を持つ男色ディーノさんと、同じDDT プロレス所属の赤井沙希さんにもご出演いただき、GTMFでは過去に類を見ない盛り上がりを演出することができました。


会場を盛り上げてくれた男色ディーノさんと赤井沙希さん



Meet-Ups 総合司会の「つくる女」アナウンサー大河原あゆみさんと異色のプレゼンター京都府精華町役場の西川さん


■Meet-Ups 関連記事へのリンク
GTMF2015 Meet-Ups (前編)
GTMF2015 Meet-Ups(後編)

また東京会場では、大阪会場プレゼンター以外に、株式会社リンクキット・ポッピンゲームズジャパン株式会社・株式会社アトミテックの3社がプレゼンテーションを行い、自社のスキル・ソリューション・製品のアピールをしました。

アンケート分析



・来場者アンケート
今回の来場者アンケートで目を引いたのは、「今後開発予定の対象プラットフォーム」についてです。Android・iPhone が多いのはここ数年の流れですが、それに続くプラットフォームとして選択されたのが、PS4 などのコンシューマ機を押さえて、Windows(Steam等)でした。コンシューマ機からスマホへの流れが今後のどのように変化するかという意味で、今回のアンケート結果は注目すべきところではないでしょうか。

・出展社アンケート
出展社アンケートで気になったのは2項目です。

ひとつはセッション・ブース共に、来客数について「不満」と回答される企業が予想以上に多くいらっしゃったことです。昨年と比較すると来場者は大幅に増加しましたが、まだまだスポンサー企業の方々の期待は高いと感じました。この問題は人数を増やすことだけでなく、それぞれのスポンサーさんにマッチする来場者の方をセッションやブースに誘導することで、改善できると考えています。GTMF2016ではセッションやブースが対象とする属性などを、わかりやすく表現することで解消できればと考えています。

イベントそのものに対しては、職種によって変えたパスの色やコーヒーなどドリンクの提供、ブースインタビューなどに対する好意的な意見が多く寄せられました。そしてもう一つの意見として目を引いたのは、GTMF を単発のイベントとして終わらせるのではなく、年間を通じたアピールの場にしてもらいたいというものです。これはGTMF のwebページを活用することで実現できそうなので、チャレンジしたいと思っています。


GTMF2015 ではドリンクコーナーを設置し、来場者の方々と出展者の交流をスムーズにした。


■懇親会



ここ数年IGDA日本にお願いしていた懇親会を、今年はGTMF運営委員会が主催し、GTMF会場内での開催としました。そのため非常に多くの方にご参加いただくことができました。

懇親会の総合司会は、GTMF ではいつもなにかとお世話になっている「つくる女」のアナウンサー大河原あゆみさんにお願いし、明るくテンポの良い進行で会をサポートしていただけました。

スポンサーの方々からのプレゼントは豪華賞品がずらりと並び、中でもモノビット社からは、大阪ではWiiU を、東京ではPlayStation4 を贈呈いただき目玉賞品となりました。

さらに東京会場の懇親会では、GTMF 2015 Challenging Award の表彰式が行われ、第一回目の今回は、「株式会社wise」が映像業界の企業でありながら、ゲーム業界のテクノロジーへの取り組みが高く評価され受賞しました。


見事WiiUをゲットしたヘキサドライブの松下社長(左)とモノビットの本城社長(右)


東京の懇親会では、任天堂の前社長故岩田聡様のご冥福をお祈りし、IGDA日本小野憲史さんのごあいさつに続き、参加者100名以上がこれからの業界の発展を誓い、黙祷を捧げました。
その後乾杯に続き、Meet-Ups プレゼンターの皆さまなどによるライトニングトークや豪華賞品じゃんけん大会など、交流が活発に行われ熱気あふれる懇親会となりました。


故岩田聡さんを偲びスピーチをするIGDA日本代表の小野憲史さん



明日のゲーム業界を担うアツイ思いにあふれた懇親会


まとめ



今回の成功を振り返ってみると、スポンサー企業とMeet-Upsのプレゼンターの方々に、お客様としてではなく運営サイドのメンバーとして参加していただいたことがポイントだったと分析しています。

よほど歴史があって完成しているイベントで無い限り、イベント自体も変化していくべきでしょう。時代に合わせて変化を続けるためには、参加する方々が作り上げていくという意識がポイントになると思います。今回はこの意識を多くの出展社の方々と共有できたことが成功の大きな要因だったと分析しています。

どのようなイベントでもケチをつけることは簡単ですが、今回イベントを通じて感じたことは、出展者の皆さまがいわゆる文句を言うだけで終わらずに、こうしたいというアイディアも伝えてくれたことだと思います。私たち運営委員会のメンバーもその思いに応えるべく、なるべく前向きに実現する方向でがんばりました。

メディアスポンサーとしてもお世話になったGamebusiness.Jp の土本編集長には、「GTMF運営委員会は明るいからうまく回るんですね」とコメントをいただいたことが印象的です。

来年はさらに多くの方々に、イベントを一緒に作り上げていく意識を持っていただくことを目標にして、変化をリードするようなイベントにしていきたいと思っています。そして、これからも明るく前向きに運営をして、GTMF2016 ではさらに多くの皆さまに喜んでもらえるよう、がんばっていきたいと思います。

最後に、ご来場者の皆さま、出展された皆さま、一緒に盛り上げてくれた関係者の皆さま全ての方へ、あらためて感謝いたします。ありがとうございました。


運営委員会の面々。左から今氏、山下氏、大和氏、若狭氏
《大和 智明》

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