GTMF2016、企画イベントGTMF Meet-Ups、前夜祭 黒川塾、新企画SMILES・・・運営委員会に聞く見どころ(後編) | GameBusiness.jp

GTMF2016、企画イベントGTMF Meet-Ups、前夜祭 黒川塾、新企画SMILES・・・運営委員会に聞く見どころ(後編)

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GTMF2016、企画イベントGTMF Meet-Ups、前夜祭 黒川塾、新企画SMILES・・・運営委員会に聞く見どころ(後編)
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昨年、大幅に来場者数・出展者数を増やし注目度が上がった、アプリ・ゲーム業界向け開発&運営ソリューション総合イベント「GTMF」が今年も7月に大阪・東京で開催されます。セッションとブース展示にフォーカスした前編に続き、GTMF運営委員の大和智明氏(ウェブテクノロジ、以下大和氏)に新企画「SMILES」など、今年の注目ポイントを聞きながらみどころをまとめてみました。

前編GTMF2016、注目ポイントは「VR」と「業界間の交流」・・・運営委員会に聞く見どころ


GTMF Meet-Ups


今年3回目を迎えるGTMF Meet-Upsは、自社のスキルをアピールしたいプレゼンター(企業・団体)と、優秀な開発企業を探しているプロデューサー・ディレクターとのマッチング企画です。1回目から参加している株式会社ヒストリアでは、この場で重要な仕事を見つけることができたとのこと。また昨年「GTMF Challenging Award」を受賞した株式会社wiseは、ゲーム業界への進出の足がかりを得ることができ、今年はゴールドスポンサーで出展することになりました。GTMF Meet-Upsがビジネスマッチングの場として、一定の役割を果たしていることが分かります。

人材の流動化にも繋がりかねないこの企画は、一部の方々には苦々しく感じられるかもしれませんが、業界全体として適材適所になることが、企業にとっても、また働く人にとっても幸せになる道筋だと思います。日本のゲーム業界ではほぼ唯一と言っても良いこの取り組みは、これからも応援したいと思います。

さて、今年のMeet-Upsプレゼンター企業は、つくる女、株式会社ヒストリア、ラクシャ・デジタル・PVT.LTD、うんコレ、株式会社アメージング、株式会社イリンクス、株式会社SHIFT PLUS、マーケティングアソシエーション株式会社、2Dファンタジスタ、ジェムドロップ株式会社、Rinkak(株式会社カブク)、DIGITAL DEVELOPMENT MANAGEMENT、京都府精華町が参加を予定しています。また司会は昨年に引き続きつくる女の大河原あゆみさん。元気がもらえそうなシェアステージに華を添えてくれるでしょう。


またMeet-Upsをより多くの方に聞いていただくための工夫として大和氏からは、「今年はMeet-Upsの開催場所は展示会場内の特設ステージのまま変えず、各プレゼンターの発表時間を短くすることで、開催時間帯をお昼と午後のブレイクタイムに集中させました」とのこと。GTMFの展示会場はブレイクタイムに最も多くの人が集まります。時間は短くてもより多くのプレゼンターに、一人でも多くの方々へのプレゼンテーションの機会を提供したいという思いから、今回の形にしたようです。今年はどのようなマッチングが生まれるのか楽しみです。

■GTMF Meet-Ups 大阪:http://gtmf.jp/2016/osaka/meetups.html
■GTMF Meet-Ups 東京:http://gtmf.jp/2016/tokyo/meetups.html


SMILES~学校研究室見本市~ in GTMF2016 Tokyo


今年の新しい取り組みは、かねてからリクエストが多かったアカデミックとのコラボレーションSMILES(School Meets Industry at the Leading Edge of Software)です。きっかけは今年初出展の株式会社アトミテック長久勝さんから、リクルーティングに効果的な企画ができないかという相談から始まったそうです。運営委員会としては、GTMF出展企業の学校向けの認知度を高める目的であればできることがありそうだ、ということで調整を進めたとのこと。大和氏は「長久さんとの打ち合わせの後、東京工科大学の三上浩二先生と、IGDA等で学生向けに積極的なサポート活動をされているライターの尾形美幸さんに相談し、GTMFというプロ向けのイベントに学校関係者を融合させることは非常に良い機会になるとアドバイスを受け、おおよそのイメージを固めました」と、当初の経緯について振り返りました。

企画内容はサブタイトルの「学校・研究室見本市」が表すように、学生の方々のアピールの場になるのはもちろん、例えば自社のツールを学校のカリキュラムに採用してもらいたい企業の方々にとっても、効率的にコンタクトを取れる場になり、一方学生の皆さんにとっては、実際に使われているツールを開発するプロの方々に評価を受ける場にもなるため、厳しくも貴重な場所になるでしょう。SMILES は東京会場のみでの開催となりますが、「VRビジネスの衝撃」の著者、新清士先生(デジタルハリウッド大学大学院 ゲームラボ)、CEDECでも常連の白井暁彦先生(神奈川工科大学白井研究室)、シリアスゲームジャム主催でファミスタの父、岸本好弘先生(東京工科大学 メディア学部 岸本研究室・次世代ゲーミフィケーション)、プロシージャルアニメーション技術を研究する菊池司先生(東京工科大学 メディア学部 菊池研究室)、そして当初から相談に乗っていただいた三上浩司先生(東京工科大学 ゲームサイエンスプロジェクト)の5団体がエントリーしています。また開催直前に大阪会場では、ゲームセンターあらしで有名なマンガ家すがやみつる(菅谷充)先生(京都精華大学 マンガ学部 キャラクターデザインコース)が展示をすることに決まったそうです。SMILESがMeet-Upsに続く、GTMFならではの企画に育つかどうか、学校関係者ならびに業界関係者の注目が集まります。


GTMF大阪前夜祭 黒川塾37



最後に、GTMF大阪の前夜祭として発表された黒川塾の大阪開催について、大和氏に聞くと、「もともとのご縁は、昨年のGTMF東京と黒川塾の日程が被ったことだったんです。後日、来年は被らないようにしましょうというお話に始まり、それだけではなくもっと協力的に何かできればということで、盛り上がりました。黒川塾がゲームに関係する方々を幅広く集め、採算度外視で刺激を与え続けているのはよく知っていましたから、日頃から何かお手伝いできないかと考えていました。そんな中『GTMFは昼の開催なので仕事で来られる人は良いのだけど、できない人は土日や夜の勉強会でないと参加できない。でも地方ではそういう勉強会が少なくて』という声と、GTMFの前日であれば会場の一つくらいならなんとか融通できるんじゃないかと思いついたことが始まりで、関係者に相談したところ、トントン拍子でここまで来てしまった」とのこと。さらに株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントさんのご協力で、PlayStation VRの体験も調整中とのこと、こちらも正式な発表を待ちましょう。

■GTMF大阪前夜祭 黒川塾37:http://gtmf.jp/2016/osaka/index.html?id=eve


最後に


その他にも、セッション会場のプロジェクターの解像度を上げるために外部から機材を調達したり、昨年の朝の受付混雑を反省し、受付開始からセッションスタートまでの時間を長くしたり、朝イチの来場者に数量限定でスナックの提供を企画していたり、表には出ない様々な工夫や仕掛けを検討しているのが印象的です。

かなり大きな規模のイベントがこのような柔軟な姿勢で企画やコラボを進めていることに驚きつつも、GTMFの運営メンバーはいつも楽しそうに仕事を進めていることも大きく関係していると思いました。多くの方々の利害が交錯するこれだけの規模のイベントを進めるには強い信念とリーダーシップというよりは、この雰囲気がポイントなのではないかと思いました。

運営メンバーだけでなくスポンサー企業やその他の参加企業の方々を巻き込んでイベントを作り上げていく様子は、ビジネスイベントと銘打っているものの、お金だけではなくゲームならではの「みんなを楽しませよう」という意識を、運営委員会のメンバーが共有できているからではないかと思いました。RPGのパーティにもたとえられそうなGTMF運営メンバーがプロデュースする「GTMF2016」。今年も期待しましょう。

《編集部》

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