『GTA6』は女性主人公だからやらない…米政治評論家の性差別的発言に批判殺到―『GTA』は多様性を描いてきたのか | GameBusiness.jp

『GTA6』は女性主人公だからやらない…米政治評論家の性差別的発言に批判殺到―『GTA』は多様性を描いてきたのか

女性は非力なのか?

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『GTA6』は女性主人公だからやらない…米政治評論家の性差別的発言に批判殺到―『GTA』は多様性を描いてきたのか
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Rockstar Gamesが2025年の発売を予定している『GTA6』について、米政治評論家の発言に批判が殺到しています。

女性は非力なのか?性差別的な発言に物議

今回物議を醸しているのは、米政治評論家ティム・プール氏の自身のポッドキャストでの発言です。同氏は『GTA』は走り回って人を殴ったり車を盗んだりするゲームであると表現し、女性キャラクターではプレイしたくないと発言しました。個人的な意見であり、間違っているという指摘も構わないとしつつ、自身の『GTA』観を示した形です。

『GTA6』の主人公のひとりとされるルシアは、同シリーズで初めてしっかりとしたストーリーを持つ女性主人公として登場します。しかし、同氏によればルシアは道で無差別に男に殴りかかって倒せるようなキャラではないとし、「普通の女性が普通の男性に駆け寄って拳を振り回しても、男を傷つけることはないだろう」と述べました。

この性差別的な発言はXRedditを中心に反発を招いています。Redditユーザー・PrimeSukuna氏はそもそも『GTA』は犯罪者としてプレイする男性だけのゲームではないと指摘。ほとんどの主人公には多様性があり、『GTA』を理解していない人たちがいると述べています。

『GTA』は多様性を描いてきたか

『GTA』シリーズの主人公には、たしかに多様性をもった人物が登場します。『サンアンドレアス』のCJはシリーズで初めて黒人主人公を採用し黒人が受ける差別などを描いたほか、かなり早い段階で黒人コミュニティを描いた作品という点でマイルストーン的な作品といえます。他にも、『ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー』ではゲイの主人公を描いたとも述べられています。

一方で、差別的な表現がまだ残されていた部分もあります。『ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー』のルイスや同作でのクィアコミュニティの描き方は2009年当時でも時代遅れだったと指摘する声もあるほか、『GTA V』では現世代機版発売の際にトランスフォビックジョーク(トランスジェンダーへの差別的表現)を削除したことがわかっています。

『GTA』シリーズは現代を舞台にした社会的な描写が特徴のひとつであり、社会問題や差別へのアプローチも注目される部分です。今作ではこれまでのシリーズであまり多くなかった女性キャラクターが本格的な女性主人公(その上有色人種である)として登場するため、どのように描かれるのかに大きな注目が集まるでしょう。


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