Web3の大型カンファレンスイベント「WebX」が有楽町の東京国際フォーラムで開幕しました。
オープニングイベントでは自民党で政策の取りまとめをする政調会長の萩生田光一氏が登壇したほか、岸田文雄首相からのビデオメッセージも上映され、国家戦略としてのWeb3を強く印象づけるものとなりました。
萩生田氏は、自社発行の暗号資産の会計に関する取り扱いを改正したほか、アイテムやコンテンツなどのNFTの暗号資産該当性をガイドラインで明確化するなど事業環境の整備に取り組んでいる事を強調し、海外取引所の破綻にも触れ、いち早く先進的な規制を成立させたことで「日本こそWeb3のビジネスを大きく進めるチャンスです」と話しました。
また、政策責任者としてWeb3に取り組む中で、「(Web3について)諸先輩方にはなかなか耳を傾けてもらえないことが多かった」と振り返り、そうした人を排除したり蔑んだりするのではなく「包摂的に一緒に取り組んでいく努力をしないとWeb3を世の中のスタンダードにしていくのは難しいと思っています。今回のWebXがそうした発信の場になればと思います」と呼びかけました。
続いてビデオメッセージで登場した岸田文雄首相は「岸田政権では社会課題の解決を成長のエンジンとする『新しい資本主義』という考え方で政策を進めており、ブロックチェーン技術はインターネットのあり方を変え、社会変革に繋がる可能性を秘めており、積極的に推進してきました」と述べました。
「WebXは国内外のプレイヤーが一堂に介してビジネス連携する場であると聞いています。今日、日本企業からメタバース空間で価値ある経済圏を生み出す意欲的なプロジェクトも発表されると聞いております。この場からWeb3に注目とエネルギーを取り戻す様々なプロジェクトが生まれる事を期待しています」
WebXは明日まで東京国際フォーラムで開催され、50カ国以上から1万5000人以上の来場者と、200名以上の登壇者が様々なセッションを展開する予定です。
