Oculus Rift対応のゲームが少なからず見られた今年のBitSummit。Xbox ONEで『クリムゾンドラゴン』などの開発を手がけるランド・ホーも、実験的シューティングゲーム『Project LIFE』を出展。デザイナーの菅野幸弥氏が説明にあたっていました。本作は左スティックでゲル風のキャラクターを360度移動させ、右スティックでこれまた360度に攻撃。四方八方にうごめく敵キャラクターを撃退していくという、『ジオメトリー・ウォーズ』などを彷彿とさせるゲームシステムです。水面風のフィールドは平面状に広がり、3DCGながらゲーム内容は2Dとなっています。しかし、Oculus Riftを被ってプレイすると、ゲーム体験は全くの別モノ。頭を前後左右に動かすとフィールドがぐるりと見わたせ、自機の動きを追いながらプレイする感覚は、新鮮な驚きがありました。ヘッドフォンから流れる(オキュラスリフトにはスピーカー機能がないため、別途装着しました)ステレオサウンドが、バーチャル感をさらに増幅させていたのも、ナイスな演出でした。ご承知の通りOculus Riftは、まだ開発者向けのSDKが提供されている段階で、対応ソフトを開発しても、販売するチャンスはほとんどありません。しかし、同社では「何かクールなことをやっている企業だとアピールするには最適」と、開発が凍結されていたタイトルを急遽作り込んで、出展を決定しました。ゲームエンジンにはアンリアルエンジンが使用され、オキュラスへの対応も容易だったとのこと。実際、多くの体験者はOculus Riftが初めてだったようで、みな一様に驚きを隠せない様子でした。ちなみにゲームは基本操作のみの初級編、ノーマル弾・バブル弾・ボム弾を打ち分ける中級編、バブル弾で敵を包み込み、敵を撃って押して動かすなどして、ステージの仕掛けをクリアする上級編に分かれており、シンプルながらも奥深い内容でした。もっとも、ゲームのボリュームは限定されていましたが、プロトタイプとしては十分なものでした。またキャラクターの移動を平面のみに限定し、カメラの前を横切るアイテムなどを極力減らすなど、3D酔いをおこしやすい人でも、できるだけ快適にプレイできるように考慮されていた点も印象的でした。社内では立体視ならぬ「半立体視」ゲームと呼ばれていたそうです。残念ながらデモのみで、商品化の予定はないとのことでしたが、Oculus Riftの登場時には、ぜひプレイしたいゲームの一つだと感じられました。余談ながら、このように商品化される可能性がないゲームが出展されていた点も(会場に行かなければプレイできない!)、BitSummitの特徴の一つだと言えるでしょう。かつてXbox用ソフト『プロジェクトゴッサムレーシング2』のおまけソフトとして添付されいていた『ジオメトリー・ウォーズ』が、Xbox LiveアーケードでHD化され、『Geometry Wars: Retro Evolved』としてリメイクされたように、シンプルな2Dゲームがオキュラスリフトで新しい輝きを放つことが、今から期待されます。
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