遊べる広告「アドバゲーム」を提供するikemu―「広告の概念を変えたい」 | GameBusiness.jp

遊べる広告「アドバゲーム」を提供するikemu―「広告の概念を変えたい」

ゲーム開発 その他

遊べる広告「アドバゲーム」を提供するikemu―「広告の概念を変えたい」
  • 遊べる広告「アドバゲーム」を提供するikemu―「広告の概念を変えたい」
  • 遊べる広告「アドバゲーム」を提供するikemu―「広告の概念を変えたい」
  • 遊べる広告「アドバゲーム」を提供するikemu―「広告の概念を変えたい」
  • 遊べる広告「アドバゲーム」を提供するikemu―「広告の概念を変えたい」
  • 遊べる広告「アドバゲーム」を提供するikemu―「広告の概念を変えたい」
ニュージーランドに本社を置くikemuが提供する、ゲーム型広告「アドバゲーム」。ただ表示するだけはでない、“ゲームが遊べる”インタラクティブな広告コンテンツ制作プラットフォームであり、利用者は、豊富なライブラリのなかからゲームを選び、デザインを導入するだけでオリジナルのゲーム型広告を制作できるといいます。インサイドとGame*Sparkは、そんな「アドバゲーム」とコラボレーションを行い、「スパくん」も登場するオリジナルのミニゲームを制作してもらうと共に、ikemuの創設メンバーである井口優太氏にインタビューを行いました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

──まずは、井口さんの経歴や自己紹介をお願いします。

井口氏: 13歳まで東京で育ち、その後ニュージーランドに渡って、中高大学と卒業してクリエイティブエージェンシーを立ち上げ、時代とともにデジタルにシフトしていき、2012年の頭ぐらいに3人でいまのビジネスを立ち上げました。設立してから1年半ぐらいは、ニュージーランドでビジネスモデルが成り立つのかという市場テストをしまして、上手くいったのでグローバル展開として日本に入ってきました。現在も本社はニュージーランドにあり、開発チームはマニラにあります。

──それでは、ikemuのビジネスモデルについて教えてください。

井口氏:ikemuは、世界中の開発者さんからHTML5のゲームを、我々のポータルに集め、APIと連携することで自由自在にカスタマイズができるというツールを開発し、提供している会社です。このビジネスモデルをニュージーランドで立ち上げ、徐々に拡大していきました。

──作成したゲームは、どの媒体でもプレイできますか?

井口氏: HTML5ですので、PCでもスマートフォンでも楽しめますし、アプリのなかにも組み込めます。ゲーム制作自体は現在PCでのみ可能となっています。開発にはHTML5の知識はまったく必要なく、画像さえ制作できれば誰でもゲームを作成できますし、アセットの変更も画像を変えるだけで簡単に可能です。

──作成できるゲームの種類は多いのでしょうか?

井口: はい。横スクロールアクションゲームから、シューティングゲーム、パズルゲーム、釣りゲーム、クイズゲームなど多数のバリエーションがあります。いまはまだゲームのジャンルやエンゲージメント時間でのみカテゴライズしていますが、今後はデータの蓄積に合わせて企業の業種に合わせたレコメンドもできればと考えています。また、スマホゲームの収益の半分は全ユーザーの0.19%が支えているというデータもあり、広告収入としてのニーズに応えるためにアドバゲームを活用した新しい取り組みも行っています。

──今回、Game*Sparkとのコラボで、「じゃんげま」のキャラクターやスパくんが登場するミニゲームを作っていただきましたが、苦労した点はありますか?

井口氏: 一番時間がかかるのは内容を決める点でした。スパくんはいじられキャラという指定があったので、合うのはシューティングの敵キャラかなと思ってこのゲームになりました。ただ、ゲーム制作自体は、指定された名称とサイズの画像をフォルダに入れるだけで丸ごとアップできるため、効率よくカスタマイズができました。


──ikemuの企業理念やカルチャーはどのようなものですか?

井口氏: 僕たちはまず、広告の概念を変えたいなと考えました。広告をエンタメにすることによって、人が求めてくれるものにしたいなと。これは決して新しい概念ではありませんが、開発にとてもコストがかかっていました。それを誰でも扱えるように上手くできないかと考えたところからスタートしています。 チームはニュージーランド、日本、フィリピンそしてアメリカにいますが、毎日のようにコミュニケーションをとっているので全く離れてる感がないです。とにかく楽しいものを作りたい仲間が集まっている、楽しい会社ですね(笑)。

──共にikemuを創業されたメンバーについて教えてください。

井口氏: ひとりは僕と同じくクリエイティブエージェンシーを運営し、 クリエイティブやストラテジーを担当しており、いまはikemu本社の社長をしています。もうひとりはビジネス系の仕事出身です。

──グローバル展開する際、どうして日本やアジアを選ばれたのでしょうか?

井口氏: 僕が日本人であると同時に、日本の広告市場は大きく、ゲームの市場としてもとてもユニークなのでチャレンジしてみることになりました。モバイル広告の市場も伸びているので魅力的な市場でもありました。
今後は日本を拠点として、モバイルからのインターネットアクセスが主なアジアへの進出にも力を入れていきたいと考えています。

──日本でのサービスの状況はいかがですか?

井口氏: 日本ではまずナショナルクライアントと仕事をして事例を作ることが戦略だったので、花王やライオン、ケンタッキー、FMCG企業、金融企業などと行わせていただいています。 現在では我々のサービスをパートナー会社様に販売頂いており、一気にセールス力が倍増しました。 僕たちのビジネスモデルは、AdobeやUnityのようにツールを提供するものなので、パートナー会社様からの販売以外、マーケティングチームがある企業とは直接取り引きをしている場合もあります。


──ニュージーランドでは、どのような会社にサービスを提供されましたか?

井口氏: ファーストフードチェーンやFMCGなどからはじめ、いまはオムニコムグループと提携し彼らが販売を行っているので金融や銀行などにもサービスを提供しています。

──サービスを提供されているクライアントの反応はいかがですか?

井口氏: とても良いですね。普通の広告コンテンツでは得られない明確なエンゲージメントを獲得できるので、ブランディングとしての接触や教育時間のKPIを求められている方々の評判はとても良いです。

──どのようにして収益をあげているのでしょうか?

井口氏: 制作費用をかけずにアドバゲームをご提供させていただき、ゲームが生み出すユーザーとの接触時間をブランドエンゲージメントとしてお支払いいただくCPP(コスト・パー・プレイ)モデルで収益を出させていただいております。 このモデルはリスクがないので幅広い規模そして業種の広告主様にご活用いただいております。

──アドバゲームの取り組みについて教えてください。

井口氏: スマートフォンにおける通常のリワード系広告はバナーや動画を活用しており、主には動画広告となります。しかし、現状ではその動画をユーザーが実際に見ているのかを計測できません。アドバゲームの場合、ゲームなので実際にプレイしているのが明確に分かります。つまり、広告コンテンツに対するエンゲージメントのデータを正確に提供できるのがメリットですね。さらに、ゲームからアドバゲームというUXを崩さずに広告収入を得られる点も良いと思います。ikemuではランサーズと提供した事業も展開しています。


──ランサーズとの業務提携は具体的にどのようなものですか?

井口氏: 日本最大級のクラウドソーシングサービスを運営するランサーズ株式会社(以下ランサーズ)は、スマートデバイス向けゲームの開発・運営をしている株式会社セガゲームス セガネットワークス カンパニー(以下セガネットワークス)との合弁会社、クロシードデジタル株式会社(以下クロシー ドデジタル)を設立し、データ活用、送客/広告配信、制作/運用、ビジネスマッチングといった企業 のマーケティング支援を行っています。 ikemuでは、ランサーズと業務提携し共同開発した「Engage」をクロシードデジタルに販売委託しており、クロシードデジタルが取り扱うゲームキャラクター情報データベースサービス 「Expi (エクスピ)」や、セガネットワークスの持つスマートデバイス向けマーケティング支援サービス 「Noah Pass(ノアパス)」内、広告ソリューションである「NoahAD(ノアアド)」との連携により多くのアプリユーザーをクライアント企業のキャンペーンを展開するアドバゲームに送客、広告主が求めるエンゲージメントを提供し、ROIを向上させています。ゲームアプリからシームレスにアドバゲームを通じてエンゲージメントを提供できるだけでなく、クッキーデータとしてマーケティングデータの蓄積も可能という点もメリットです。

──ikemuは、他にどのような取り組みをされていますか?

井口氏: カジュアルゲーム含むエンターテイメント系アプリを広くネットワークしているAltPlusにもサービスを提供しています。AltPlusSSPサービスである「in-cad(インキャド)」とアドネットワークである「BEAD(ビード)」でアドバゲームを配信し、通常SSPの機能に独自仕様としてメディアのユーザーに直接収益を還元する広告を配信しています。「BEAD」にはカジュアルゲームや女性向けアプリなど幅広くメディアをネットワークしているので、広告表示時に誤タップを回避するギミックを採用し、良質なクリックを確保しています。

──現在は企業を対象にサービスを展開されていますが、今後は個人への提供も考えていらっしゃいますか?

井口氏: はい。個人やフリーランスの方々でも簡単に作れるようにするにはもう少しシステムをシンプルにする必要はありますが、近い将来ツールを公開していきたいと考えています。

──わかりました。本日はありがとうございました。


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

ikemuがインサイド/Game*Sparkとのコラボレーションで制作したオリジナルミニゲームは、以下のURLからプレイ可能です。コチラの記事でも紹介しているので、ぜひプレイしてみてください!

http://play.ikemu.co.jp/custom-play/game-spark
《GameBusiness.jp》

関連ニュース

人気ニュースランキングや特集をお届け…メルマガ会員はこちら