PCオンラインゲームにとどまらず、近年では『HIDE AND FIRE』や『HIT』などスマートフォンデバイスへのゲームタイトル投入を積極的に行っている韓国創業の大手ゲーム企業ネクソン(Nexon)。11月に韓国・釜山で行われたゲームショウG-STAR 2016でも、大規模なブースを出展し韓国国内での人気度を改めて示すとともに、同社最多となる計35作品の展示を行いました。今回、G-STAR 2016会期中に同社の代表取締役社長オーウェン・マホニー氏にインタビューを行い、今後のNexonの戦略、日本を含めたゲーム業界の未来をどう見ているのかを語ってもらいました。
当時ネクソンは『風の王国』というオンライングラフィックMMORPGを開発しており、その後に出てきた『ウルティマオンライン』などの先駆けとも言える世界初のグラフィックMMORPGでした。ちょうどその時期はF2P(Free to Play)ビジネスモデルの夜明けの時期でもあり、ネクソンが色々試行錯誤していた時期でもあります。それが功を奏して、F2Pのゲームは今の主力ビジネスであり、かつネクソンがパイオニアと言われている領域となりました。
面白いゲームというのは、突発的にぱっと出てくることもあり、インディーゲームでは頻出しているという印象を持っています。個人的に感じる差別化されたゲームの例を挙げると『Pokemon GO』や『Minecraft』『Grand Theft Auto 3』ではないかと思います。新しいジャンルだけでなく、多数のプラットフォームで展開されているのも新しく差別化されたゲームだと言えます。新ジャンルの創出以外にも、頑張り次第では多数のイノベーションを起こせると考えています。
ネクソンのゲームではないのですが、例を挙げさせていただくと、『Overwatch』と『League of Legends』は、MOBAというジャンルの中でも非常に差別化されたゲームタイトルです。ネクソンに関して言うと、他の会社と異なる方向を向いているゲームの例は『野生の地:Durango』が挙げられます。ちょっとと言うよりは既存のゲームとは全然違いますね(笑)。