HDRは映像における輝度のレンジを拡大する技術で、従来規格と比較して約100倍のレンジを記録でき、黒く潰れてしまっていた日景の部分を認識できるように描写した上で、日向の部分も白飛びせずに表現できるようになります。
両社ではNHKやBBCが推進するHDR規格である「Hybrid Log-Gamma」対応のソリューション開発で提携。具体的にはシリコンスタジオがコンテンツ開発技術、EIZOが対応のモニタ開発を担当し、ハードとソフトの両面からHDRソリューションの提案を行っていくとしています。
発表によれば、HDRを用いることで従来技術ではできなかった、より現実世界に近い光沢感を持つ金属のきらめき、Adobe RGBの色域でも足りないとされる自動車などの塗装色を非常に再現度高く表示できるようになるということで、デザイン時のCGと現実の色合いが異なるというギャップを解消できるとのこと。
※SDR(下)画像は、HDRの効果を分かりやすくご紹介するためにシリコンスタジオが加工を施した参考画像です。
6月22日~24日に開催される「第24回 3D&バーチャルリアリティ展」および6月29日~7月1日「第2回 先端コンテンツ技術展」ではシリコンスタジオの対応CGコンテンツやEIZO製のモニタの試作品を展示する予定だとのこと。