AppSteroidのセットアップ・・・「ゲームアプリをソーシャル化するAppSteroid」第2回 | GameBusiness.jp

AppSteroidのセットアップ・・・「ゲームアプリをソーシャル化するAppSteroid」第2回

今回はAppSteroidのセットアップを行ってみようと思います。

ゲーム開発 ミドルウェア
AppSteroidのセットアップ・・・「ゲームアプリをソーシャル化するAppSteroid」第2回
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今回はAppSteroidのセットアップを行ってみようと思います。

AppSteroidは現在iOSおよびUnity用のSDKが配布されていますが、今回組み込むアプリはUnityベースなので「AppSteroid SDK for Unity」を使用します。

<アカウントの作成>
「AppSteroid SDK for Unity」をダウンロードするにはFresviiのアカウントが必要です。Fresviiの公式サイトからアカウントを作成します。右上の「サインアップ」から登録を行います。



<アプリの新規作成>
サインアップしたアカウントでログインすると「アプリ一覧」画面が現れます。

今回のチュートリアルで使用するアプリは、私個人がデモアプリを作っている時間がないため、知人であるシンフォニア・瀬戸さんの「足し算Crash!」をお借りしてAppSteroidの組み込みチュートリアルを実践してみたいと思います。

まず、Webコンソールのアプリ一覧画面で「+」アイコンをクリックして「アプリの新規作成」を行います。

必要な情報を登録すると、「ID」と「シークレットキー」が表示される(画像の赤枠部分)のでこれをメモしておきます。
Webコンソール上のアプリ登録作業はこれだけです。



Webコンソール上には、アプリ登録作業以外に「フォーラム」や「メッセージ」などのメニューが並んでおり、アプリ登録後からユーザー管理等ができるようになっています。

<Fresvii AppSteroid SDK for Unityのダウンロード>
次にSDKの入手です。ヘッダーメニューに「ダウンロード」のリンクがあるので、クリックするとAppSteroidを適用するプラットフォームを選択するページが表示されます。



ボイスチャットを使う場合は「With Voice Chat」を、使わない場合は「Without Voice Chat」を選択します。
次回以降でボイスチャット機能も紹介する予定なので、今回は「With Voice Chatの(Unity5)用をダウンロードします。



<AppSteroidのセットアップ>
ダウンロードしたUnity Package
「appsteroid-unity-with-voicechat-0.7.3.unity5.unitypackage」を、プロジェクトにインポートします。「Assets」内に「Fresvii」フォルダができました。



次に上部メニューの「Fresvii > FAS Settings」をクリックします。



すると、Inspectorにアプリ設定項目が現れます。



画像内赤枠部分の「App Id」と「Secret key」には、先ほどメモした「ID」と「シークレットキー」を入力します。

各項目の設定内容は以下のようになっているので、必要に合わせて設定していきます。今回はほぼ初期値のままです。

Data Type Description
App Icon Texture2D アプリのアイコン画像(AppSteroid GUI で利用)
App Id string (必須)Fresvii AppSteroid のアプリID
Secret key string (必須)Fresvii AppSteroid のアプリシークレットキー
Server Environment Production or Development サーバ環境を選択します。Prodction と Development の2つのデータベースが利用できます。
Default user name string 未サインアップ時にAppSteroid GUI を呼び出したときに自動でサインアップするときのデフォルトユーザー名
App Steroid GUI orientation AppSteroid の GUI のデバイスローテーションを設定します。
CSR bool CSR(Live Help、カスタマーサポート)機能を利用するか、否か
Log level FASSettings.LogLevel ログ出力レベル。{ Verbose, Warning, Error, None } のいずれかを選択。None の場合も必須のパラメータ入力漏れなどではエラーログ出力します。
Auto relogin silently on resume bool アプリ再開時に自動で再ログインを行うか、否か。


■Push notification



Data Type Description
Enable bool プッシュ通知を利用するか否か
Register push request on start bool プッシュ通知利用の場合、スタート時に自動でプッシュ通知登録を行うか否か


■iOS Settings



Data Type Description
Video feature bool ビデオの録画、投稿機能を利用するか、否か。ビデオ録画を利用する場合は、Graphic API = Open GL ES 3.0 を選択してください。


■Android Settings



Data Type Description
GcmProjectNumber string Google cloud messaging for Android サービスを利用する場合のプロジェクトナンバー
Gcm Api Key string Google cloud messaging for Android サービスを利用する場合のAPIキー
Notification small icon background Color プッシュ通知の小さいアイコンの背景色(Android 5.0 以上の場合に利用)
Backup Api Key string Google BackupManagerサービスを利用する場合のAPIキー
Vibrate on push noti-fication bool プッシュ通知着信時ヴァイブレーションを利用するか否か
GET_ACCOUNTS permission bool Andoid 4.0.4 以下でプッシュ通知を利用する場合チェックが必要。チェックオン時はユーザーのグーグルアカウント取得の許可をユーザーに行う


<サンプルGUIの表示テスト>
ゲームへの細かい組み込みを行う前に、まずは一度AppSteroidのサンプル画面をビルドして端末で見てみたいと思います。

「Assets > Fresvii > Samples > AppSteroidSample-uGUI」の中に、サンプルシーンの「FresviiSample-uGUI」があるのでこれを開きます。



そして「Build Settings」でBuildするシーンのリストの一番上に入れます。
(ゲームのシーンはいったんBuild対象から外しておきます)
下二つのシーン、
「Fresvii/Appsteroid/GUI/Scenes/fresviiGUI.unity」と
「Fresvii/Appsteroid/GUI/Scenes/fresviiGUILoading.unity」は、AppsteroidのGUIを使用するのに必要なシーンで、自動的に挿入されます。



それではAndroid用にビルドしてみます。

Android,iOSそれぞれのビルド時の注意事項は以下になります。

●Android向けapkファイル書き出し
AppSteroid SDKは通常のUnityでのapk書き出しと手順は変わりません。platformをAndroidに変更し、Build Targetすればapkが書き出されます。

●iOS向けファイル書き出し
UnityからXcodeプロジェクトを書き出した後、Xcodeで必要なframeworkは以下の3つです。
・Security.framework
・Social.framework
・libc++.dylib



Objective-C Exceptions を YES に設定してください。



ということで、とりあえずAndroidでビルドしてみます。
テスト用のAndroid端末にapkをインストールしアプリを起動すると、以下の画面が表示されます。



上部にはログ表示エリアがあります。
下の方の「Log in」ボタンをクリックすると、ここに先ほどアプリ設定のInspectorで「Default user name」に設定した名前でログインしたことを示すLogが流れます。

画像内赤枠部分の「Show AppSteroid GUI」をクリックすると、Forum画面に入りました。まだ空の状態です。



下のリンクに「My Profile」というのがありますので、とりあえず名前くらいは変えておきましょう。

「My Profile」画面を表示したのち、右上の「Edit」から編集画面を開き、名前を変えてみます。



はい、できました。

ということで、まずは端末上でAppSteroidが動く所まで確認しました。

次はゲームのSceneで試してみます。

スタート画面にボタンを設置し、そこからコミュニティ機能を使えるようにしたいと思います。

まずはシーン内にFresviiAppSteroid プレファブをレイアウトします。



次に適当なGameObject(私の場合は「AS」)をシーンに配置し、以下のスクリプトをアタッチします。(ファイル名はLogin.csとしました)

using UnityEngine;
using System.Collections;
using Fresvii.AppSteroid;
using Fresvii.AppSteroid.Models;
using System.Collections.Generic;
public class Login : MonoBehaviour {

public void StartCommunity() {
// Get signed up users list
List users = FASUser.LoadSignedUpUsers();
// If signed up user already exists
if (users.Count > 0) // Step 2 - Case 2
{
User user = users[users.Count - 1]; // In this case, we use lat-est signed up user account.
FASUser.LogIn(user.Id, user.Token, delegate(Error error)
{
if (error == null)
{
FASGui.ShowGUI(FASGui.Mode.Forum | FASGui.Mode.MyProfile); // Step 3
}
else
{
Debug.LogError(error.ToString());
}
});
return;
}
// If signed up user does not exist
else // Step 2 - Case 1
{
FASUser.SignUp(delegate(User user, Error error)
{
if (error == null)
{
FASUser.LogIn(user.Id, user.Token, dele-gate(Error error2)
{
if (error2 == null)
{
FAS-Gui.ShowGUI(FASGui.Mode.Forum | FASGui.Mode.MyProfile); // Step 3
}
else
{
Debug.LogError(error2.ToString()); // Log in error
}
});
}
else
{
Debug.LogError(error.ToString()); // Sign up error
}
});
}
}
}


そして、「START」ボタンの下に「Community」を設けました。これをタップすると先ほどのAppSteroidのフォーラム画面が開かれる想定です。



次にInspectorにてこのボタンをクリックした際に「StartCommunity」関数を呼ぶように指定します。



この時点でUnityの再生ボタンを押してゲームをスタートさせ、「Community」ボタンを押すと、フォーラム画面が現れました。
地味なことですが、この時点でテストできるのは結構大きかったりします。

さて、今度はAndroid用にビルドしてみます。
ビルド設定は以下のように私の作成した「start.unity」「play.unity」とAppSteroid用の2シーンを有効にします。



ビルド後に試してみたところ、無事にフォーラム画面へ遷移することができました。

スタート画面に戻る時には、フォーラム画面左上のアプリアイコンをクリックします。


各機能の詳細な実装方法については、公式サイト内の「ドキュメント」にてご確認ください。

https://github.com/fresvii/appsteroid-sdk-unity-documents/tree/master/ja

一つ申し遅れましたが、AppSteroidの通常利用においては、現在無料で提供していますので、是非この機会に皆様のアプリに組み込んでみて下さい。

ということで、次回はいよいよAppSteroidの各機能を実装していってみたいと思います。
《Fresvii》

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