スマホゲーマーの心強い味方「Lobi」のこれまでとこれからについて訊いた | GameBusiness.jp

スマホゲーマーの心強い味方「Lobi」のこれまでとこれからについて訊いた

スマートフォンゲームに特化したコミュニティとしてユーザー数を拡大している、カヤックの「Lobi - Chat & Game Community」(以下Lobi)。今年に入ってから大々的なリニューアルを実施したほか、海外展開もスタート。今後何を目指していくのか、プロデューサーを務める面

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スマートフォンゲームに特化したコミュニティとしてユーザー数を拡大している、カヤックの「Lobi - Chat & Game Community」(以下Lobi)。今年に入ってから大々的なリニューアルを実施したほか、海外展開もスタート。今後何を目指していくのか、プロデューサーを務める面
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スマートフォンゲームに特化したコミュニティとしてユーザー数を拡大している、カヤックの「Lobi - Chat & Game Community」(以下Lobi)。今年に入ってから大々的なリニューアルを実施したほか、海外展開もスタート。今後何を目指していくのか、プロデューサーを務める面白法人カヤック 執行役員 片岡巧氏にお話を聞きました。

面白法人カヤック 執行役員 片岡巧氏


ゲームコミュニティに至るまで



「Lobi」の前身である「ナカマップ」がリリースされたのは2010年12月のこと。当初は名称からも分かるように、ゲームに特化したものではなく、一般的なチャットサービスとして誕生しました。スマートフォン時代のコミュニケーションのあり方を模索する取り組みでした。

片岡氏によれば、転機となったのは2011年3月11日の東日本大震災です。インフラが遮断される中で、生き残ったインターネットサービスが注目を集めました。しかし当時、盛んに利用されたのはTwitterでした。そして震災時に注目されたリアルな人の繋がりベースにしたチャットサービスがいくつも立ち上がったのもこの時期です。「ナカマップはバーチャルグラフを使った匿名のコミュニティでした」(片岡氏)。

そんな何で光を見つけたのはアドウェイズが2011年にリリースし、ネイティブゲームとして初期のヒットとなった『カイブツクロニクル』だったそうです。「アプリの利用状況を見ていたら『カイブツクロニクル』のユーザーさんがチャットを活用してくれていたんです。ギルド戦で自分の装備やアイテムを皆に伝える用途で、実名じゃないのが功を奏したようです」(片岡氏)。

これをきっかけに、ゲームの活性化を目的に、「ナカマップ」からチャット機能だけを取り出したSDKをゲーム会社向けに提供する事業を開始。スクウェア・エニックスの『拡散性ミリオンアーサー』に実装されたことをきっかけにゲーマーへの認知も高まっていったそうです。次いで2012年にはランキングのSDKも提供開始しました。これはカジュアルゲームを念頭に置いたものだったそうです。iOSでは「Game Center」と呼ばれるランキングシステムが提供されていますが、Androidでは相当するものがなく、両OSに対応することで開発者の負担を減らすというのが狙いでした。

Lobiの躍進



「ナカマップ」から「Lobi」への名称変更は2013年のこと。オンラインゲームのゲームロビーから取って「Lobi」となり、ゲームに注力することがより鮮明になりました。

同じく2013年からは徐々に注目を集め出してきたゲーム動画への取り組みも開始。2014年初頭に、ゲーム録画SDKに結実しました。これにより、スマートフォンゲームでも、簡単にゲーム動画が作成できるようになりました。

片岡氏は「チャットやランキング、それからゲーム動画など、どんなゲームにも実装できるような機能を各社が作っていくのは大変だと思います。開発や運用は面倒だけど、便利な共通機能を提供させていただくことで、メーカーさんは無償でその機能を利用できるようになりました。そしてユーザーにはゲームに関して表現できる場をLobiに用意したことで、より大きな盛り上がりを作れるようになっていきました」と振り返りました。

4月にはよりゲームに特化したコミュニティとしてリニューアルを実施。自分の気になるゲームを探して情報を追うのが容易になりました。SDKを含めて連携しているゲームは672タイトル以上となっているそうです。



■Lobiを活用してゲームを盛り上げる



SDKの導入だけでなく、Lobiをマーケティングの場として活用する企業も増えているそうです。現在の公認コミュニティは約80タイトル。TwitterやFacebookと並ぶコミュニティとして、ユーザーにメッセージを届ける場になっているようです。ゲームアプリが閉じてしまうメンテナンス中の情報発信や、公式での情報提供などに効果的なようです。なかには、「不具合報告」というようなコミュニティを作った企業もあるそうです。直接は言いづらいけど、チャットでなら報告しやすい、そんなユーザー心理もありそうです。

さまざまなSDKを提供しているということで、ガッツリと連携を図るゲームも現れてきています。ミクシィの『モンスターストライク』は好例で、動画を積極的に活用。興味深いのは、ゲームオーバー画面に攻略動画への導線を張っていること。通常、ゲームオーバーになってしまうと、再び鍛え直すか、あるいはガチャを引いて強化するか、というような選択肢になるわけですが、攻略動画を見て上手い人を習って頑張るという道を提示しているわけです。



モンスターストライクではクエストに失敗した際に、そのステージの動画へ遷移できるようになっている。動画を見ながら自分のパーティをブラッシュアップしたり、遊び方を磨くことができる

さらにセガからリリースされたばかりの『モンスターギア』でもLobiと深く連携。のミッションの中に「プレイ動画を投稿してみよう」というものも登場しています。このような仕掛けをゲーム会社側がおこなうことにより、ゲームプレイヤーであり動画の視聴者だったユーザーが投稿者へと変わり、それにより、ユーザーからゲームが広まっていくことが期待できそうです。

モンスターギアではクエストに入る際に、チェックを一つ入れるだけで簡単にそのプレイを録画することができる。また、カメラやマイクを使って実況動画のように仕上げることも可能


このようにLobiのコミュニティやSDKを活用することでゲーム活性化に繋げている事例が次々に生まれているそうです。特にギルドバトルがあるような、MMOやRTSなどのジャンルでは効果が出るようです。

どんどん進化していく「Lobi」



最後に片岡氏にLobiの今後を聞きました。

まずは先日発表されたばかりの海外展開。「従来から多数の要望をいただいていたのですが、ようやく実現することができました」。まずはSDKのインターフェイスの言語対応を行い、ゲームの海外展開の際にも日本と同様に使えるようになります。

そしてLobiの今後については「具体的なお話は難しいのですが、スマートフォンゲームがより盛り上がって、ゲーム開発者の皆さんにとって有益なサービスとなるよう開発を進めていきます。どんどん進化していきますので、ご期待ください」とのことでした。

「ナカマップ」のリリース時には僅か4名程度だったというチームは既に数十名を超える陣容に。会社からの期待も大きいという「Lobi」。次はどのような分野で、スマートフォンのゲームを進化させていくのか、楽しみですね。
《土本学》

メディア大好き人間です 土本学

1984年5月、山口県生まれ。幼稚園からプログラムを書きはじめ、楽しさに没頭。フリーソフトを何本か制作。その後、インターネットにどっぷりハマり、幾つかのサイトを立ち上げる。高校時代に立ち上げたゲーム情報サイト「インサイド」を株式会社IRIコマース&テクノロジー(現イード)に売却し、入社する。ゲームやアニメ等のメディア運営、クロスワードアプリ開発、サイト立ち上げ、サイト買収等に携わり、現在はメディア事業の統括。

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