【GDC Next 2013】新興国のマネタイズはキャリア攻略が鍵、Fortumoが報告 | GameBusiness.jp

【GDC Next 2013】新興国のマネタイズはキャリア攻略が鍵、Fortumoが報告

世界74カ国でモバイル決済プラットフォームを運営しているFortumoのRain Rannu副社長がGDC Nextで「Monetazation in Emerging Markets: Stop Ignore 50% of Your Audience」(新興国でのマネタイズ: ユーザーの半数を無視してはならない)と題した講演を行いました。

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世界74カ国でモバイル決済プラットフォームを運営しているFortumoのRain Rannu副社長がGDC Nextで「Monetazation in Emerging Markets: Stop Ignore 50% of Your Audience」(新興国でのマネタイズ: ユーザーの半数を無視してはならない)と題した講演を行いました。
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世界74カ国でモバイル決済プラットフォームを運営しているFortumoのRain Rannu副社長がGDC Nextで「Monetazation in Emerging Markets: Stop Ignore 50% of Your Audience」(新興国でのマネタイズ: ユーザーの半数を無視してはならない)と題した講演を行いました。

言うまでもなく新興国でも普及が進むスマートデバイス。しかしデベロッパーとして新興国を本格的に攻略している企業はそう多くありません。新興国に対する一般的なイメージは「所得が低く、課金は少ない」というものでしょう。しかしRannu氏は「彼らは払う用意ができている、問題はその手段がないということなのです」と切り出し、講演をスタートしました。

Fortumoが調査した国別のARPPUで世界で最も高いのはトルコだそうで、実に19.6ドルにもなるそうです。成長度でいえばタイも非常に高く、15.7ドルで2012年4月と比べると265%もの成長を遂げています。ルーマニアも14.6ドルで87%の伸びです。一方で米国は7.9ドルに過ぎません。地域別の市場規模でも最も多いのはアジア太平洋であり、重心は既に北米にはありません。

ではどのように新興国を攻略したら良いでしょう? 「(流通手段*課金ポイント*コンバージョンレート)-決済コスト=売上」という簡単な式を示しました。

流通手段は先進国と新興国で大きく異なります。先進国ではApp StoreとGoogle Playという二大巨塔が大半の国で大きなシェアを持ちます。しかし新興国では景色が異なります。例えば・・・ブラジルではAndroidが勢力を持ちますがGoogle Playではなくサードパーティのストアが力を持ちます。ロシアはWindows PhoneとiOSが同程度の普及をしている稀有な国です。中国のAndroidマーケットの分散ぶりは語り尽くされています。

課金ポイントを増やすにはローカライズは必須です。「世界には英語人口は10%しかいないのです。身の回りが普通ではないことを知る必要があります」Rannu氏は言います。南米を意識すればポルトガル語やスペイン語、欧州でもドイツ語やイタリア語、さらにはロシア語、中国語、アラビア言語も必要です(ちなみに日本は市場はデカイけど、他と異なりすぎるから、との弁)。そもそも『Angry Birds』のような言語ではない、ノンバーバルなコミュニケーションが良いとも指摘されました。

コンバージョンレートについては後述のトランザクションコストとも絡みますが、特筆すべきはクレジットカードの困難さです。「クレジットカードが普通の米国を基準にすべきではありません。カードを持っているのは世界15億人に過ぎません」Rannu氏は指摘します。決済手段がカードのみだと、「課金したい」と思ったユーザーでもコンバージョンレートは5%にしかならないそうです。一方で、プリペイドカードのような手段を用意することで50%にまで高めることができた事例があるそうです。

最後にトランザクションコストは決済手段によって大きく異なりますが、新興国では一般的に高いコストを払う必要があります。主な決済手段は、

App Store / Google Play 決済
・使えるユーザー: 15億人
・決済フィー: 30%

クレジットカード
・15億人
・〜5.5%

キャリア決済
・50億人
・高い

電子マネー
・〜10億人
・安い

プリペイドカード
・誰でも使える
・10〜40%

というようになります。クレジットカードやストア決済は安価ですが、リーチが少なくなります。キャリア決済やプリペイドカードはリーチが広いですが、決済フィーは高くなります。しかも地域によって異なるプロバイダーを相手にしなくてはなりません。しかしRannu氏は後者で各市場に根ざすべきだと言います。キャリアと繋がることは、キャリアが運営するストアでの優位な地位の確立にも繋がります。

高いフィーを払っても、広いユーザーにリーチすることで全体的な収益を増やすことができるとRannu氏は話して講演を終えました。ちなみにFortumoのソリューションでは世界300を超えるキャリアの決済手段を利用することができるということです。
《土本学》

メディア大好き人間です 土本学

1984年5月、山口県生まれ。幼稚園からプログラムを書きはじめ、楽しさに没頭。フリーソフトを何本か制作。その後、インターネットにどっぷりハマり、幾つかのサイトを立ち上げる。高校時代に立ち上げたゲーム情報サイト「インサイド」を株式会社IRIコマース&テクノロジー(現イード)に売却し、入社する。ゲームやアニメ等のメディア運営、クロスワードアプリ開発、サイト立ち上げ、サイト買収等に携わり、現在はメディア事業の統括。

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