アトラス好調で5期連続赤字から黒字転換・・・インデックスの2012年8月期業績 | GameBusiness.jp

アトラス好調で5期連続赤字から黒字転換・・・インデックスの2012年8月期業績

インデックスが19日に発表した2012年8月期の連結業績は、売上高183億1500万円(△20.1%)、営業利益13億7500万円(40.6%)、経常利益9億1700万円(-)、純利益4億4700万円(-)と、5期連続の最終赤字から黒字への転換を果たしました。

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インデックスが19日に発表した2012年8月期の連結業績は、売上高183億1500万円(△20.1%)、営業利益13億7500万円(40.6%)、経常利益9億1700万円(-)、純利益4億4700万円(-)と、5期連続の最終赤字から黒字への転換を果たしました。
  • インデックスが19日に発表した2012年8月期の連結業績は、売上高183億1500万円(△20.1%)、営業利益13億7500万円(40.6%)、経常利益9億1700万円(-)、純利益4億4700万円(-)と、5期連続の最終赤字から黒字への転換を果たしました。
インデックスが19日に発表した2012年8月期の連結業績は、売上高183億1500万円(△20.1%)、営業利益13億7500万円(40.6%)、経常利益9億1700万円(-)、純利益4億4700万円(-)と、5期連続の最終赤字から黒字への転換を果たしました。

インデックスはモバイル向けコンテンツで成長し、買収を通じた多角化を図ったものの苦戦。近年はノンコア事業の売却と主力事業と位置づけたデジタルゲーム事業への集中を行なってきました。第3四半期には通信機器を手掛けるネットインデックスが連結対象から外れて、コンテンツへの注力がより鮮明になっています。

会見で同社の小川喜美社長はアトラスブランドの主力タイトルが非常に好調だったと述べ、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(26万本)、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』(22万本)が業績を牽引したことを明らかにしました。「ペルソナ」シリーズについては一昨年からアニメ化も行い「ゲームだけでなくシリーズを好きなファンを拡大したことが販売を伸ばす結果に繋がったのではないか」(小川氏)としました。関連グッズのライセンス収入も好調だったそうです。そのほかのパッケージゲームは、『ペルソナ2 罰』(6万本)、『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』(15万本)、『デビルサマナー ソウルハッカーズ』(9万本)といった実績でした(いずれも8月末時点)。

もう一方の柱となるソーシャルゲームは、集英社からのライセンスで運営している『GANTZ/XAOS(ガンツ/カオス)』(GREE)が80万人を超えて好調で、全体の売上では「月商1億円付近を保っている」(小川氏)とのこと。また、『ペルソナ3ソーシャル』が100万人を突破し、『世界樹の迷宮』や『デビルチルドレン』なども提供開始。累計の会員数は8月末で、9タイトル約322万人となっています。

国内で展開している『イナズマイレブンGO バトルスタジアム』は売上、利益ともに目標には達さなかったとのこと。

海外事業はIndex Multimedia(北米)が苦戦。特に現地でライセンスを取得した『Game of Thrones』が不振だったとのこと。新作は『Persona 4 Arena』など12タイトルをリリースしています。オンラインゲーム『女神転生IMAGINE』の展開もスタートしました。インデックスはタイでの事業展開も推進していて、『ファイナルファンタジー』のタイでの初のローカライズを手掛け、Androidで配信開始したほか、タイ第2位の携帯キャリアDTAC社のモバイルゲームポータルの運営を受託したとのこと。タイには自社の開発拠点を設け、日本で開発したソーシャルゲームエンジンを用いて『織田信奈の野望』の実制作を行ったほか、『スノボキッズ ユニバース』をDSからスマホ向けへの移植を行ったとのこと。

ゲーム以外の事業ではスマートフォン向けアプリを積極展開していて、auスマートパス向けの『男と女の心理テスト』は好調に推移しているとのこと。受託開発では金融機関向けシステム、第一興商のカラオケアプリ「採点カラオケ@DAM」、「nottv」向けのコンテンツ制作・運用、遊技機メーカー向け映像開発などがトピックスとして挙げられました。

2013年8月期の業績予想は第2四半期で売上高56億7800万円、営業利益2億2600万円、純利益8900万円、純利益7900万円、通期では売上高156億900万円、営業利益13億9300万円、経常利益8億5800万円、純利益6億6500万円を見込みます。ネットインデックスが連結から外れたため売上は減少を見込みますが、利益は伸びる計画。また、下期偏重の数字となっていますが、これは「パッケージゲームの発売が下期に偏っているため」(小川氏)。

デジタルゲーム事業ではソーシャルゲームの『ペルソナカードゲーム』がリリースから3週間で11万人を獲得し、成長が期待されます。タイの制作ラインも活用して年度末には16タイトルまで増やす計画。質疑応答ではMobage/GREEに引き続きタイトルを供給しながらも「AppStoreやGoogle Play単体のタイトルも投入する」とのことでした。海外展開も開始する計画。パッケージゲームについては『女神転生IV』を春に、『ドラゴンズクラウン』を年度末にリリースする予定で、合計4〜5タイトルになるとのこと。ドコモが開始したdゲーム向けタイトルや、LINE向けのタイトルも年内には登場してくるとのこと。

ここ数年苦戦をしてきた同社ですが、収益力のある既存事業とアトラスを中心とするデジタルゲーム事業で成長を目指します。
《土本学》

メディア大好き人間です 土本学

1984年5月、山口県生まれ。幼稚園からプログラムを書きはじめ、楽しさに没頭。フリーソフトを何本か制作。その後、インターネットにどっぷりハマり、幾つかのサイトを立ち上げる。高校時代に立ち上げたゲーム情報サイト「インサイド」を株式会社IRIコマース&テクノロジー(現イード)に売却し、入社する。ゲームやアニメ等のメディア運営、クロスワードアプリ開発、サイト立ち上げ、サイト買収等に携わり、現在はメディア事業の統括。

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