ゲームとエンタープライズの出会いが製薬業界を変えていく・・・ゲーム×エンタープライズ前編 | GameBusiness.jp

ゲームとエンタープライズの出会いが製薬業界を変えていく・・・ゲーム×エンタープライズ前編

SIerのCSKと住商情報システムが2011年10月に合併して誕生したSCSK。同社が製薬業界向けに提供している「MR2GO-DMV powered by CLOUDIA In-Sync(以下:MR2GO-DMV)」というソリューションがあります。「MR2GO-DMV」のDMVはDigital Material Viewerの略で、製薬業界のMR(

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SIerのCSKと住商情報システムが2011年10月に合併して誕生したSCSK。同社が製薬業界向けに提供している「MR2GO-DMV powered by CLOUDIA In-Sync(以下:MR2GO-DMV)」というソリューションがあります。「MR2GO-DMV」のDMVはDigital Material Viewerの略で、製薬業界のMR(
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  • SIerのCSKと住商情報システムが2011年10月に合併して誕生したSCSK。同社が製薬業界向けに提供している「MR2GO-DMV powered by CLOUDIA In-Sync(以下:MR2GO-DMV)」というソリューションがあります。「MR2GO-DMV」のDMVはDigital Material Viewerの略で、製薬業界のMR(
SIerのCSKと住商情報システムが2011年10月に合併して誕生したSCSK。同社が製薬業界向けに提供している「MR2GO-DMV powered by CLOUDIA In-Sync(以下:MR2GO-DMV)」というソリューションがあります。「MR2GO-DMV」のDMVはDigital Material Viewerの略で、製薬業界のMR(Medical Representative/医薬情報担当者)の活動を支援するためのiPadとクラウドを使ったソリューションです。



製薬業界向けソリューション「MR2GO-DMV」


これを読んでくださっている方はどうして製薬業界向けのITソリューションの記事がGameBusiness.jpで取り上げられているのか疑問に思うかもしれません。それは、実はこのソリューション、「CRI ADX」「CRI Sofdec」といったゲーム開発向けのミドルウェアを提供しているCRI・ミドルウェア(以下: CRI)が開発および技術提供を行なっているからなのです。本記事では、ゲームテクノロジーがゲームとは関係がない業界で活用されるという、少し珍しい例をご紹介したいと思います。

「一般的にMRがお医者さんと話をできる時間は平均で2分足らずと言われます。この貴重な時間を活かすにはコンマ1秒を争ってきたゲーム業界のテクノロジーが必要だったんです」と、SCSK製薬システム課MR2GOブランドマネージャーの佐伯伸純氏は語ります。一方でCRIのモバイル事業推進部長の幅朝徳氏も「これまで培ってきた先端技術をゲーム業界以外の分野でも発揮することは長年考えてきました」とのこと。

CRIは元々はCSK総合研究所として設立(現在はグループから離れる)。グループの研究開発部門としてのスタートでしたが、本体との協業は設立されてから実に18年目にして初の取り組みであったそうです。今回は両社でそれぞれ本ビッグプロジェクトを取り仕切っているSCSKの佐伯氏、CRIの幅氏にお話を伺いました。


SCSK佐伯氏


CRI・ミドルウェア幅氏


■MRをタブレットで支援する

病院で診察を待っている時間。スーツに身を包んだ少々場違いな姿を見ることがあります。それがMRと呼ばれる人たちです。彼らは製薬会社に属し、医薬品の情報をお医者さんに届ける、営業担当のような活動をします。しかしお医者さんは多忙な身。何時間も待ち、会話ができるのはほんの僅かな時間。前述の佐伯氏の言葉に繋がります。

従来、MRは大きな鞄に数十から数百という医薬品のパンフレットを詰めて病院を回ります。「この分野の詳しい資料を・・・」と言われた時、持っていないという事態は極力避けなくてはなりません。しかしそれはなかなか難しい事です。実際には「後日・・・」となり、機会損失となってしまう場面も少なくないと言います。ノートPCで多数の資料を持ち歩いても、PCの起動に時間がかかったり、バッテリーの稼働時間が足りなかったりなどの悩みがありました。

ここでSCSKとCRIが提供する「MR2GO-DMV」が活躍します。「MR2GO-DMV」はクラウドを活用し、iPadやAndroidタブレット端末で高速かつ魅力的なプレゼンテーションを行うことができるソリューションです。クラウド経由で最新のパンフレットや各種資料をダウンロードして持ち歩くことができるため、資料が古かったり、目的の資料を持っていなかった、などの事態を防ぐことができます。

「MR2GO-DMV」の基本設計には、SCSKが長年培ってきた製薬企業向けのノウハウが活かされているそうです。それに加えて、「CRI ADX」「CRI Sofdec」などで経験を積んできた高速処理ミドルウェアの技術やiPhone向けのインアプリ告知エンジン「CLOUDIA」で培ってきたクラウドの技術がベースになっていて、CRIがゲーム業界で蓄積した技術がふんだんに使われたソリューションになっています。

高速処理ミドルウェアの技術はCRIのお家芸と言えるでしょう。「MR2GO-DMV」にはCRIが独自開発した高速PDFビューワが搭載されていて、膨大なページ数の資料もストレスなく閲覧可能とのこと。ここには、ゲームのロード時間との闘いで得られた先読みの技術やノウハウが活かされています。「MR2GO-DMV」では、PDFやリッチコンテンツのプレゼンテーションのほか、動画や音声の再生も可能です。また、コンテンツ同士の関連付けができるので、例えば動画再生の途中で、その動画に関連するパンフレットやhtmlコンテンツを表示し、その後また動画を再開する、といったこともできます。


動画再生はCRIのお家芸とも言える


単純なファイルだけでなくリッチコンテンツも再生できる


「MR2GO-DMV」の核となっている技術「CLOUDIA」は、もともとiPhoneやiPadのアプリ内で他のアプリを紹介するカタログを実現するエンジンとして開発されました。カプコンのiPhoneアプリ「ストリートファイターIV」やProduction I.G.の「ギルティクラウン」「もしドラ」等のプロモーションアプリなどにも採用実績のあるソリューションで、クラウド経由で常に最新のカタログ内容をユーザーに一斉配信することができます。

「MR2GO-DMV」でもクラウドの特長を活かし、パンフレットなどの資料に変更や改訂差し替えがあった場合、ワンボタンで即座にMRの持つiPadに反映することができるようになっています。絶対の品質が求められる製薬業界にとっては重要な機能となります。

ちなみに、病院では電波の使用が制限される場合もあるため、「MR2GO-DMV」はオフライン状態でも動作し、オンラインになった時にパンフレットや各種データの同期を行うよう設計されています。常にオンライン状態を前提とするアプリとはひと味もふた味も違うものになっています。

また、MRがいつ、どの資料をプレゼンテーションしたか、などのログが自動で記録されるため、一日の活動を簡単に報告することができ、業務を大幅に効率化できます。製薬会社はこれらのログデータを分析し、MRのプレゼンテーション内容やパンフレットの改善に繋げていくことができます。

佐伯氏はこのループによるマーケティングと改善をCLM(Closed Loop Marketing/クローズドループマーケティング)という言葉で説明しました。CLMは顧客との接触、内容の分析、それを元にした活動戦略の立案を閉じられたループで繰り返し、顧客の囲い込みを行なう手法です。「MR2GO-DMV」を導入することで、顧客との接触が、それ単体で完結するものではなく、常に改善のループの中で行えるようにするというものです。

既に「MR2GO-DMV」は第一三共や大日本住友製薬など複数の大手製薬会社で次々に導入が進んでおり、累計の利用ユーザー数は1万人を突破したとのこと。利用している会社ではMR一人あたりのお医者さんとの面会時間が伸びたという目に見える改善例も増えているそうです。「色々な会社がiPadのソリューションを採用し始めていて、ウチだけ取り残されたくない、というような状況も生まれつつある」(佐伯氏)とのこと。

随時、機能のアップデートを行っている「MR2GO-DMV」ですが、顧客からの強い要望により、3つの新機能を優先して開発を進めているそうです。

1つ目は「アンケート機能」と呼ばれるもので、通常のプレゼンテーションと大きく違う点は、対話型、双方向型であること。アンケートは気軽に実施できるため、お医者さんと話を始める前のアイスブレイキングや、お医者さんがどのような考えを持っているのか、を知るきっかけを作るために使われるそうです。アンケート機能はユーザーの製薬企業から強い要望があり、最優先で対応中だそうです。

2つ目は、「インテリジェンスダウンロード機能」。現在はワンボタンで資料を最新化することができますが、同期する資料に優先度を設定し、より短時間で同期を完了できるような仕組みを検討中とのこと。

3つ目は、「アノテーション(注釈)機能」。プレゼンテーション中に、画面上に手書きメモを書くことができる機能で、注目してほしい部分を丸で囲ったり、赤線を引いたり、簡単なメモを記入できるようになります。紙資料のメリットをデジタルに持ってくることで、見るだけでなく資料を触りながら、お医者さんとMRがコミュニケーションできるようになります。

このように、活用が進んだことで生まれる新たなニーズがあるようです。


幅広い顧客に対してソリューションを提案してきたSCSK、ゲーム開発に特化の技術の開発を行なってきたCRI・ミドルウェア。こうした珍しい組み合わせによって今までにない製品が生まれました。インターネット化により業界の壁が崩れつつあると言われますが、正に好例と言えそうです。後編ではゲーム業界と他の業界と結びつくことによって生まれる新たな領域について焦点を当てたいと思います。
《土本学》

メディア大好き人間です 土本学

1984年5月、山口県生まれ。幼稚園からプログラムを書きはじめ、楽しさに没頭。フリーソフトを何本か制作。その後、インターネットにどっぷりハマり、幾つかのサイトを立ち上げる。高校時代に立ち上げたゲーム情報サイト「インサイド」を株式会社IRIコマース&テクノロジー(現イード)に売却し、入社する。ゲームやアニメ等のメディア運営、クロスワードアプリ開発、サイト立ち上げ、サイト買収等に携わり、現在はメディア事業の統括。

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