ゲームが社会のためになる!?〜収益の半分が寄付されるソーシャルゲーム・・・「世界を面白くするGamification」第46回 | GameBusiness.jp

ゲームが社会のためになる!?〜収益の半分が寄付されるソーシャルゲーム・・・「世界を面白くするGamification」第46回

こんにちは!YMです。今回は、ゲームを通じて社会貢献することを可能にした海外の育成系ソーシャルゲーム、『WeTopia(ウィートピア)』をご紹介しながら、WeTopiaが持つ驚異的な心理効果についてご紹介したいと思います。

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こんにちは!YMです。今回は、ゲームを通じて社会貢献することを可能にした海外の育成系ソーシャルゲーム、『WeTopia(ウィートピア)』をご紹介しながら、WeTopiaが持つ驚異的な心理効果についてご紹介したいと思います。
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WeTopia_logo

WeTopia』とはSoJo Studio社が運営する、Facebook上で行われるソーシャルゲーム。基本的に無料でプレイできる。

2011年11月29日にリリースされ、海外では多くのメディアに取り上げられている。セーブザチルドレンなどの非営利団体と提携しており、ゲームをプレイすることで提携先の社会貢献プロジェクトを支援することができる。

参考記事:『遊びながらリアルな社会貢献を可能にする本格的な”ソーシャルグッド”ゲームが登場〜「WeTopia(ウィートピア)」』?

WeTopiaはシリアスゲームの一種であり、プレイヤーが実際に社会に還元したり、社会問題に興味を持ったりすることを意図されて作られたゲームです。そのため、この意図を達成するための工夫が取り入れられています。

プレイしてみた実感から、WeTopiaが他のソーシャルゲームとどこが違うのか、そしてどのようにゲーミフィケーションの仕組みが働いているのかを見てみることにしましょう。

1.ゲームの流れ

アプリにアクセスしてみると、Abeというキャラクターが明るく出迎えてくれました。



彼がナビゲーションキャラクターとしてゲームの案内をしてくれます。

A)家を建てる、農地を増やす

初めはまっさらな土地にいくつかの建物があるだけで、殺風景な景色が広がっています。この街を発展させていくことがこのゲームの目的です。



チュートリアルにそって、建物を建てたり農地を作ったりしていきます。このゲームには行動力という概念があり、それを消費することでお金(ゲーム内通貨)や物資(ゲーム内通貨に換金可能)を建物や農地から獲得していきます。稼いだお金を利用してまた建物を建てたり、街を装飾したりして、自分の街を育てていくというのがこのゲームの基本プロセスです。

また、プレイヤーには様々な課題がクエストとして与えられます。(例えば、建物を何個建てろ、○○を5回収穫しろ、など)クエストは達成すると報酬がもらえるので、それらの達成を目指しながら街を作っていきます。(この辺の基本的なシステムはCityVilleなどと似ているので、プレイしたことのある方はCityVilleを思い浮かべていただければと思います。)

B)Joyをためて、プロジェクトを支援する

ゲームを進めていると、「Joy」というポイントが自然とたまっていきます。Joyを集めることで、提携している非営利団体が行っている様々な社会貢献プロジェクトを支援することができます。これがこのゲームの最大の特徴です。プロジェクトを支援するには、Joyを「送る」必要があります。初めに持っていた100Joyで、プロジェクトを支援してみましょう。


様々なプロジェクトから、自分の支援したいプロジェクトを選べる

現在は、ハイチの子供たちを支援するプロジェクト、アメリカの子供たちの教育を支援するプロジェクトがそれぞれいくつか取り上げられている状態です。自分が支援したいと思うプロジェクトに対してJoyを送ることによって、そのプロジェクトを
支援することができます。より多くのJoyを集めたプロジェクトには、WeTopiaからの寄付金が優先的に配分され、より早く必要な資金が集まる仕組みとなっています。(寄付の仕組みについては後ほど紹介します)

今回はいちばん左の「Haiti Hot Meal 2」というプロジェクトにJoyを送りました。いいことをしたあとは気分がいいですね!

また、Joyを送った実績やゲームをプレイした実績に応じて、水や食料などのアイテムを入手することができます。これらの水や食料は入手すると貧しい子供たちに送られるため、プレイすればするほど多くの支援を行えるようになっています。

C)アイテムを買って、直接物資を送る

ゲームを進めていると、次のようなお知らせが出てきました。



直訳すると「街のデコレーションアイテムを購入すると、1足の靴がそれを必要としている子供たちに送られます」、という内容のオファーでした。このように、ゲーム内でアイテムを買うことで直接寄付をすることも可能となっています。では、社会貢献の仕組みを次に見て行きましょう。

2.WeTopiaの社会貢献の仕組み

ユーザーはただゲームをプレイしているだけなのに、それが実社会でも意味があるというのはどういうことなのでしょうか?
WeTopiaはこう説明しています。



つまり、WeTopiaは広告主からの広告料やユーザーからの課金で稼いだ利益のうち50%を非営利団体に寄付することで、子供たちに対する支援を行っています。そのためずっと無料でプレイしているプレイヤーでも、ゲームをすることでプロジェクトに貢献することができるのです。

・今までの成果



プロジェクト単位では、今までにHaitiに学校を建てるプロジェクトなどを含む4つのプロジェクトへの寄付が完了しており、現在は6つのプロジェクトへの寄付が行われています。1日単位で寄付金額を計算しており、プロジェクトの必要額に対する寄付の進行状況がパーセントで表示されています。また、先ほど紹介した水と食料の支援や、靴の直接支援に関しては、今までにどのくらいの数が送られたかを見ることができるようになっています。

では、今まで見てきたゲームの仕組みの何が特筆すべきことなのか整理していきましょう。

3.WeTopiaに特筆できる心理的ゲーミフィケーション要素の効果

ゲーミフィケーションとは、「プレーヤーを楽しませ、没頭させるためにゲームで使われている要素をゲーム以外の領域に活用すること」ですが、WeTopiaはゲームそのものなので、他のソーシャルゲームとの一番の違いである、どうユーザーを満足させているのか考えてみたいと思います。

心理効果その1:実社会に貢献しているという実感が得られる
WeTopiaが他のソーシャルゲームと大きく違うのが、前述した「Joy」というシステムです。Joyはこまめに溜まっていくので、ユーザーはそれを見ているだけでも何かいいことをしているのだと感じることができます。さらにJoyをプロジェクトを選んで送ることで、ユーザーは自分の意思で、そのプロジェクトを支援しているんだという実感を得ることができます。また、プロジェクトの進行状況が毎日更新されていくことで、自分たちの行動が現実世界に反映されているのを見ることができるという点もポイントです。

心理効果その2:他人に見られるという意識が強く働く
さらに、他のプレイヤーとの関係を見てみると、面白いことがわかってきます。デコレーションアイテムを買うことで直接靴を寄付することができる、ということは、言い換えると「そのアイテムは『寄付をした証』である」ということになります。
また、それに限らず、収益の50%は寄付されるため、このゲームでお金を使う≒寄付 という構図が成り立ちます。つまり、街の完成度や置いてあるアイテムなどは、その人が「いいことをした度合い」を表す指標にもなりうるのです。このような仕組みがあるため、WeTopiaの街づくりは単なる自己表現の場というだけではなく、ゲームを通じて社会に還元している自分をさりげなくアピールできる場にもなります。

まとめると、WeTopiaというソーシャルゲームは、ゲームで社会貢献できるというコンセプトの目新しさに加え、社会貢献することの気持ちよさを体感させてくれるゲームデザインがなされています。特に、他人に見られるということはゲーミフィケーション要素の組み立ての中で欠かすことのできないソーシャルアクションです。

このような考え方は、様々な分野へのゲーム要素の転換、つまり、ゲーミフィケーション要素の導入を考える上で役に立つのではないでしょうか。

それでは、次回の記事でまたお会いしましょう!
《深田浩嗣》

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