Rovio創業者が来日、Angry Birds 2周年記念セッションinアップルストア銀座店 | GameBusiness.jp

Rovio創業者が来日、Angry Birds 2周年記念セッションinアップルストア銀座店

12月11日(日)、アップルストア銀座店にてもう一つのAngry Birds誕生日イベント「Meet the App Developer : Angry Birds」が開催されました。

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12月11日(日)、アップルストア銀座店にてもう一つのAngry Birds誕生日イベント「Meet the App Developer : Angry Birds」が開催されました。
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12月11日(日)、アップルストア銀座店にてもう一つのAngry Birds誕生日イベント「Meet the App Developer : Angry Birds」が開催されました。

この日は世界各地で同様の誕生日イベントが開催されていましたが、日本初の公式Angry Birds誕生日イベントということで、Rovio Entertainmentの共同創業者にしてCMO(Chief Marketing Officer) の Peter Vesterbacka氏が登壇し、これまでのAngry Birdsの歩みと今後のビジネス展開について講演しました。


日本常駐スタッフのAntti Sonninen氏(左)とRovio Entertainment CMOのPeter Vesterbacka氏(右)

■Rovioは一発屋じゃない

Vesterbacka氏はまずRovioの成り立ちから説明。現在はAngry Birdsの提供元として知られているRovioですが、実は2003年から携帯向けゲームを開発してきた携帯コンテンツの会社としては”老舗”の企業。元々Vesterbacka氏を含む創業者3人がまだヘルシンキ工科大学(現アアルト大学)の学生だった頃、Nokia主催の携帯ゲーム開発コンテストに参加したことをきっかけに起業。それ以来様々な携帯キャリア向けにゲームを51タイトルも開発してきたそうです。

Vesterbacka氏は「Angry Birdsは我々の52個目のゲーム。『RovioはAngry Birdsだけの一発屋だ』なんて言う人もいるが、ヒット作を出すために8年かかっている。昔は携帯キャリアと仲良くしなければゲームを提供させてもらえなかった。しかし今はAppleのApp Storeでゲームを公開すれば世界中の人にプレイしてもらえる。今こうしてアップルストアでイベントをしているがこれは偶然ではない。AppleがRovioをここまで大きくしてくれた。」と説明しました。

■開発まで8ヶ月

AngryBirdsの開発は2009年3月に始まったそうですが、当時はまた携帯向けの別プロジェクトと同時進行だったため100%のリソースで着手したわけではありませんでした。

しかし時間がかかった分、当時App Storeで人気だったゲームを徹底的に分析しユーザーの要望を洗い出し、さらにこれまで同社がリリースしたゲームの要素も全てAngry Birdsに投入。

Vesterbacka氏曰く「それまで作った51個のゲームはぜんぜんヒットしなかった。しかしそれらは無駄になっていない。全てAngry Birdsに活かされている」とのこと。

また当初から「小まめにアップロードしてステージを追加する」という「終わりの無いゲーム」のスタイルを打ち出しました。これについてVesterbacka氏は「Angry Birdsはアプリというよりも頻繁にアップデートされる”サービス”であると考えている」と説明しました。

さらにデザイン面では極限まで操作を単純化。当初のデザインにはスリングショット (パチンコ)が無く、指で鳥を弾くプレイスタイルだったそうですが、後にパチンコを加え「鳥を飛ばす」という行為をより分かりやすく見せるようにしました。現在では「普段ゲームは全くしないがAngry Birdsだけはやる」という人の話もよく聞くとのこと。また体が自由に動かせない障害者でも簡単に健常者と一緒に遊べることから、毎日のように「ありがとう」と御礼のメッセージが来るそうです。

■オリンピック選手の一言で大化け

こうしてこだわりぬいて開発されたAngry Birds ですが、リリース当初は本国フィンランドでは人気が出たもののそれ以外の国では鳴かず飛ばす。しかし2010年バンクーバー冬季オリンピックのスキー競技でクラッシュし怪我をした スウェーデンの Anja Pärson選手が、テレビのインタビューで「怪我をして退屈だけどAngry Birdsで遊べるだけまだマシ」と発言したことをきっかけに欧州と北米でスマッシュヒット。

これをきっかけに全世界のApp Storeで上位にランクインする人気ゲームに成長したそうです。さらにVesterbacka氏はリリースから2年目の今日の時点でAngry Birdsの総ダウンロード数が6億を突破したことも発表。アクティブユーザも毎月1億人以上という高い数値を維持しているとのこと。

なお、この日は世界各国でAngry Birdsの誕生日イベントを開催しているということで、講演の途中で上海のアップルストアと同時中継する一幕もありました。上海でもたくさんのファンが集まったようです。

■Angry Birdsのグローバル&キャラクター展開

最後にVesterbacka氏はAngry Birdsの今後の展開について説明。当初英語のみだったAngry Birdsも今では他言語でのサポートを行っており、オリジナルの「Angry Birds」は日本語表示でプレイできるようになっています。またスピンオフ版「Angry Birds Seasons」では季節ごとの行事をテーマにしたステージを用意しており、今年初めて中国モチーフの「中秋の名月」ステージを公開しました。今後もこうした世界各地の季節イベントのステージを作る予定で、もしかしたら日本をモチーフにしたものもリリースされるかもしれないそうです。

またゲームをアップデートするだけでなくキャラクタービジネスにも進出。Vesterbacka氏曰く、これは「ゲームのヴァーチャルな世界とリアルの世界を繋げる」試みとのことで、マンガや料理本を出版したり、様々な玩具・グッズを発売したりetc…さらに今年はアニメ制作会社を買収したので、今後は毎週(!)Youtubeにてオリジナルのショートムービーを公開していく予定とのこと。

ちなみにVesterbacka夫妻は今月6日、大統領主催のフィンランド独立記念パーティに招待されたとのこと。これは毎年その年に活躍した各界の著名人が招待されるという、フィンランド国民にとっては最高に名誉なことなのですが、その際夫人はAngry Birdsのメインキャラ「レッドバード」をモチーフにしたドレスを着用して出席。これは新聞やテレビで報道されるほど話題になり、また「私も欲しい!」という出席者もたくさんいたため、「これからはファッション業界にも進出しなければならない」とVesterbacka氏は考えているようです。

加えて”今回の重大発表”との前置きのあと、現在フィンランドにAngry Birdsのテーマパーク「Angry Birds Activity Park」を建設していることが発表されました。実際には「行列を作って入場料を払う」ような遊園地ではなく好きに遊べる公園のような場所だそうですが、早ければ来年前半にオープンする予定とのこと。さらに中国とアメリカにも同様のテーマパークを作る計画があるそうです。

また公開時期はまだ未定ですが映画化の話もあるとか。Angry Birdsの”リアルとヴァーチャルを繋げる”世界の拡張はまだまだ続きそうです。

この日のAngry Birdsの誕生日イベントには、Twitterのハッシュタグ「#HAPPYBIRDDAY」が設定されています。このハッシュタグをチェックすると世界中の様々な誕生日イベントの様子を知ることができるので、興味のある人は是非見てみて下さい。中には鳥や豚の着ぐるみ着用のコスプレ大会的なものもあり、世界規模でお祭り騒ぎをしている様子が伺えます。
《籠谷千穂》

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