【GTMF2010】分散コンパイルで開発環境の向上を実現する「IncrediBuild」 | GameBusiness.jp

【GTMF2010】分散コンパイルで開発環境の向上を実現する「IncrediBuild」

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ゲーム開発の肥大化に伴い、そのビルド作業時間も深刻な問題となっています。GTMF2010では、この分野で世界的なシェアを持つ株式会社ゾレアックスジャパンが「IncrediBuild」を紹介しました。
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「IncrediBuild」は、イスラエルのXoreax Software, Ltd.が開発した分散コンパイル環境で、複数のPCのリソースを用いてコンパイルを実行、高速なパフォーマンスを引き出します。2002年から販売され、現在までに35ヶ国に5万ライセンスを導入しています。そのうち約6割がゲーム開発現場で、残りは金融・証券、科学技術計算、ソフトウェアベンダーなどで利用されているとのこと。

Windowsプラットフォームで動作するプロセスであれば全て分散処理が可能で、特にコンパイルに関してはVisual Studioとの連携が図られていて、Xbox/Xbox 360の開発で導入が最初に進んだということです。分散コンパイル環境と言いながらも、実際にはゲーム開発中で出てくるようなデータのコンバートなどにも威力を発揮することになります。

構成としてはCoordinatorと呼ばれるサーバーをLAN環境に1システムを導入。分散処理させるPCに「IncrediBuild Agent」を導入します。このとき、各PCのWindowsのバージョンやシステム構成は特に統一されている必要はなく、導入へのハードルが低いのが特徴です。ちなみに、複数PCがなくとも、マルチコアのPCであれば、コア数だけ分散処理が可能で、それだけでもパフォーマンスを引き出すことが出来るとのこと。

コンパイルの待ち時間は開発者にとっては、他の作業が何もできなくなる無駄な時間になります。しかも、その時間は開発のストレスを引き起こすものでもあります。グリッド環境の構築に、本格的なサーバーを用意するなどの方法もありますが、膨大な費用が必要となります。この「IncrediBuild」は導入コストを抑えつつ、分散コンパイルの利点を引き出すものと言えそうです。
《土本学》

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